おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
引き続き1次試験超直前期として試験の最終確認とシミュレーションをしていきます。7日目の今日は「席を立ったら試合終了 90分間最後まで粘れ 中小企業経営・中小企業政策」です。
まずはここまでのあらすじです。
1日目「緊張との戦い 経済学・経済政策」「自分は計算が出来る人間なんだ 財務・会計」「全集中 思考停止の壁をぶち壊せ 企業経営理論」「頭が軽い全力で切り抜けろ 運営管理」2日目「疲れていると死んでしまう 経営法務」「IT人材への探求 経営情報システム」は下記です。
協会のホームページを最後まで確認すべし
1次試験まで残り2日間です。本日は木曜日いよいよ緊張してきますね。
直前休暇は2日間休暇取得が一番多いパターンだと思います。特に7科目受験の方、がちで勝負する初受験生の方はこの2日間の休暇で頭の中を試験のことだけにして、本番で最大限のパフォーマンスが出来るようにしたいです。
日常生活の悩みとかは忘れて、試験のことだけに頭の中を整理して集中する。
一昨日協会のホームページがまたまた更新されて、検温開始で早出と、検温部屋の告知がございました。
令和2年度中小企業診断士第1次試験当日における検温開始時間・場所について
令和2年度中小企業診断士第1次試験会場案内図・受験番号対応表の掲示場所について
この直前で随時更新がかけられてます。
てか、勉強したいんすよ。正直自分が受験生だったら見てる余裕ないっすね。
なんで8時とか、8時20分とか朝早くから会場に行かないといけないだよ。
会場に早く到着することはセオリーだと思いますが、9時50分~の試験で8時に会場入りとなると2時間近くまえに入ることになるので早すぎる感じがします。
また当日のバタバタを回避すべく試験日の8時にホームページにも「受験番号に対応した試験室のご案内」が掲載されます。会場の混乱を予想してのことかと思います。
戦々恐々としてきましたね。
いつもより早く起きて、自分のペースがつかめないと思う人は、マイペース、マイルーティンで周りに流されない方がよいと思います。
とはいえ、実際の試験の開始時間は受験生のすべての検温が終わらないと開始できないと思います。試験開始時間が変更になる可能性も十分にありそうです。
特に今年の試験本番は何が起こるかわからないので、試験時間が5分短いと思って、タイムマネジメントした方がよいです。試験監も人間なので、こんなに通常とは違うことをしないといけなくなると、どこかでミスがしやすくなります。
無の境地
残り2日間は戦々恐々とする中でも、心を穏やかにしましょう。
なるべく人と関わらず、なるべく人を話をせず。
ただ、今までやってきたこと、自問自答しながら、心と頭の刀を磨きましょう。
試験当日のシミュレーションは、6科目が終わって、残るは最後の科目。
今回は「中小企業経営・中小企業政策」です。
最後の昼休み
12:30
ついに残すところ1科目となった。
最後の科目中小企業経営・中小企業政策は暗記の中の頂点科目。覚えていれば点数が取れる問題が中心である。
この60分間休憩をどう使うか。経営情報システムを60分間受験した場合には、休憩時間は実質45分程度。
試験の終了が15:30分となるので、場合によっては昼飯抜きで暗記に集中してもよい。
ただ、自分いつもの生活のルーティンがある。
この科目は90分科目ではあるのもの、実質は60分で半分以上の受験生が退出するような、難易度の科目。ただそれは難易度が低い場合の話であり、令和元年度の試験のように急に難易度が高くなった場合には、皆苦しみ途中退出者も少なくなる。
最後の90分間を自分に与えられた時間として、最後まで諦めずに有効活用しよう。
昼飯はおにぎりとかチョコレートと軽食にして、最後の暗記の集中タイムに入る。
中小企業経営
日本の中小企業の現状を自分の思い込みと実際のデータのギャップを修正して覚える。
中小企業白書の裏のストーリーを理解してこまかな暗記項目を抑えていく。
2019年度中小企業白書の2018年度版からの変更点を中心
企業数 中小企業 99.7% 小規模企業 84.9%(8割強)小さな宿建てる製造業
従業者数 中小企業 約7割 小規模 約2割 製造 小売 宿泊 サ
小規模企業 建設 製造 小売 宿泊 建設高い
開廃業率 開業低下 5.0% 廃業上昇 7.6%
開業率 小売 サ 卸 製造
廃業率 小売 卸 サ 製造
売上高 中小企業 卸 製造 建設 小売、付加価値 製造 卸 建設 小売
小規模 建設 製造 卸 小売、付加価値 建設 製造 不動 小売
中小企業 売上高44.1% 付加価値52.9%
小規模企業 売上高9.5% 付加価値14.0%
小売業 総資本回転率が1位
宿泊サービス業 売上高総利益率、固定比率が1位
売上高 小売業が押し下げ
経常利益 大企業 人件費とDEPが押し下げ、中小企業 人件費と変動費が押し下げ
設備年齢 中小企業約2倍老朽化
中小企業358万者 小規模企業の減少数が大きい
廃業83万社 開業46万社 開業の8割が小規模 廃業の9割が小規模
開業企業356万人従業員増加、廃業企業503万人従業員減少
人手不足 29人以下の事業所の求人数が大幅に増加
労働生産性上昇率 付加価値要因 3倍の差
開業率 建設が最も多い 製造業が最も低い
宿泊・飲食・小売は廃業率が高い
宿泊業、飲食サービス業は入れ替わりが激しい
経営者年齢 69歳 高齢化
親族内継承が過半 親族外の継承も3割
30代、40代に事業継承がよい
休廃業・解散企業の売上高4割に満たず 純利益低い 直前まで黒字が多い
事業継承した44.5%が無借金
企業か49歳以下の年齢層が高まり、女性が増加
企業率26~39歳では上昇 企業希望率 26~49歳で高い
日本はフランスについで2番目に起業活動者が少ない 無関心者が高い
シェアリングエコノミー、フィンテック
グローバル化 輸入額 機械類 約7.5倍 化学製品 約4.5倍
雑製品 約4.2倍
海外子会社 中小企業14.2%が保有 増加傾向
中国からASEANへ
都市部・地方部の直接投資企業の増加率 約2倍
外国人延べ宿泊者数 四国7.3倍
中小企業99.7% 雇用の約70% 付加価値額約53% 売上高約44%
ESG、SDGs、
被災の内容 役員・従業員の出勤不可、BCP:策定16.9%、人手不足
小規模企業白書
小規模事業者数 6割から7割が個人事業者
個人事業者数 半数以上、約6割に減少
個人事業者の高齢化
49歳以下 企業家数は横ばい
65歳以上 企業希望者数は増加
副業者数 増加 3.5%
副業希望者数、副業企業希望者数は一貫して増加
フリーランスの人口規模 7%
本業フリーランス 専門職・技術職35.4%、分類不能の職業33.4%
本業フリーランスは前職から職種を変えている割合が高い
フリーランスから雇用を拡大 約2割
副業企業の約7割が本業として起業 やりがい
趣味起業家 7.1% 飲食店・宿泊業が最も高い
副業起業家 26.4%
自然災害 事務所・店舗の破損や浸水
復興 公的機関の相談窓口、損害保険
8割具体的な備えを行っていない
中小企業政策
中小企業という弱者保護の観点からさまざまな政策を政府は推し進めている。
診断士は政府の政策を布教する役割をもち、そのために学習する科目がこの科目である。
多様な事業の分野において特色ある事業活動。
新たな産業の創出、就業の機会の増大、市場における競争の促進、地域における経済の活性化
経営の革新・創業の促進、経営基盤の強化、経済的社会的環境への適応の円滑化
資金の供給の円滑化・自己資本の充実
製造、卸、小売(飲食)、サービス
せ、おろ、こいん、さ
3・3、1・1、5・5、5・1
小規模企業者 20人以下、5人以下
小規模企業活性化法 地域の特色を生かした事業活動
創造的な事業活動
持続的な事業活動、地域における多様な需要、着実な成長発展
小規模基本法
小企業者 5人以下 事業の持続的発展
国内外の多様な需要・商品の販売・役務の提供・新たな事業展開、必要な人事あの育成および確保、地域住民の生活の向上および交流の促進
信用保証制度 信用保証協会が代位弁済
無担保無保証人保証(特別小口保証)2,000万円
日本政策金融公庫 全国51か所
セーフティーネット貸付制度 経営環境変化、金融環境変化、取引企業倒産対応
新創業融資制度 2期終えていない者、1期終えていない者は10分の1の自己資金
3,000万円(1,500万円)
女性、若者/シニア企業化支援資金 35歳未満、55歳以上、7年以内
7億2,000万円(2億5,000万円)
設備資金20年以内、運転資金7年以内
セールティーネット保証制度 別枠 市町村長・特別区長 2億円・80%
税制上の中小企業 資本金1億円以上 大法人5億円以上の法人の子会社は対象外
交際費 年800万円まで全額、接待飲食費の50%
年800万円以下は軽減税率
23.2%、19%、15%
エンジェル税制 設立10年未満
生産性向上特別措置法 先端設備等導入計画制度
市区町村 3年間にわたりゼロ以上1/2以下
経営革新計画 都道府県知事 新商品、新役務、商品、役務
付加価値額 3年 9% 4年 12% 5年 15%
経常利益 3年3% 4年4% 5年5% 営・人・減
新連携 2社以上の異分野 持続的なキャッシュフロー10年
経営力向上 中堅企業 10億円 2,000人
労働生産性 3年 1% 4年 1.5% 5年 2%
中小企業強靭化法 事業継続力強化計画 3年以内
もの補助 認定支援機関 付加価値額は3~5年で年3% 経常利益は年1%
都道府県に申請
ものづくり高度化法 経済産業大臣 川下
地域未来投資促進法 地域経済牽引事業計画
特許料等の減免措置 2分の1・半額
中小ベンチャー企業 3分の1 10年未満
JAPANブランド 4者以上 戦略策定段階 2/3補助・2,000万円
ブランド確立段階 1~2年目 2/3補助 3年目 1/2補助 最大3年間
事・企・協 は4人以上 株式会社へ組織変更が可能
企業組合 組合員3分の1 事業2分の1
協業組合 組合の加入の承諾 持分譲渡
商店街振興組合 7人以上
高度化事業 集団化事業→公害問題、集積区域整備→商店街改装、施設集約化→共同で入居のショッピングセンター、共同施設事業→共同利用の共同物流センター
第3セクター(3セク) 文字数が長い 地域専業創造基盤整備事業→インキュベーション、商店街整備等支援事業
設備資金だけ、80%、20年以内、担保・保証人徴求
LLP 法人格無し 有限責任 出資比例とは異なる議決権・分配可能
構成員課税・パススルー課税
3億円超→3億円以下、1,000万円超3億円以下→1,000万円以下
5,000万円超→5,000万円以下、1,000万円超5,000万円以下→1,000万円以下
直ちに、2年間保存、60日以内 14.6%
手形サイト120日 繊維業90日 60日以内
下請けかけこみ寺 無料 ADR
産業競争力強化法 中小企業支援協議会 事業引継ぎ支援事業 各都道府県
再チャレンジ支援融資制度 7年以内
中退共 従業員 国の助成 勤退共 直絶従業員 5・3
倒産防 中小基構 1年以上事業継続 6カ月以上納付 800万円まで積立 10倍 少ない額 無利子 一時貸付 5・20
小規模企業共済 経営者の退職金制度 中小基構 無担保・無保証人 契約貸付制度
20人以下 1・7
法人:損金算入、個人:必要経費 経営者は所得控除
マル経融資 経営指導6カ月以上 1年以上事業 設備資金・運転資金 2,000万円 設備資金10年以内(据置2年以内)、運転資金7年以内(据置1年以内)
小規模事業者持続化補助金 商工会・商工会議所 販路拡大 50万円
コンプリート。細かい論点は切りがないが、繰り返し覚えた箇所を覚え直す。
中小企業経営・中小企業政策のなが~い90分間
13:20
直前でトイレに行き席に座り、中小企業経営・中小企業政策の試験問題と解答用紙が配られる。
最後の科目。既に達成感や解放感しかない。試験はまだ終わっていない。
この科目は受験生にとってのサービス科目なんだ。
40問以上が出題され、各問題2~3点の配当。1問当たりの配点は少ないが、暗記どころを外してしまうと点数は伸びない。
直前で覚えたことを忘れない様に。頭の中で繰り返し思い返す。
13:30
試験初めの合図とともに試験が始まる。
落ち着いて問題用紙をはじめから最後までめくっていく。
知っている論点、初めて見る論点。長い前置きの文章。一見は難易度は不明確。
頭から攻める。今までやってきた知識の記憶を確かにもち、第1問目から解答をしていく。
13:45
開始から15分。さすがにこの科目は今までの科目と違い難易度は易し目。選択肢も文章ではなく用語が多く、どんどん問題が解けていく。このペースだと前半は30分以内に終わるぞ。
13:55
前半の中小企業経営部分を1通り終える。
今まで学習してきた分野ではない問題の印象が強く、答えていったものの、果たしてどのくらい正答しているのか不安がよぎる。
中小企業経営で5割、中小企業政策で7割、あわせて6割。
これがこの科目攻略のキーワード。
いよいよ、得点領域の中小企業政策の分野にはいる。
14:10
中小企業政策の分野は毎年繰り返し問われる論点。今年は若干問われ方が違うが、問われている領域は重複している論点。
1問1問噛みしめながら。2点3点を積み重ねて。ゴールへ近づいていく。
24時間TVのチャリティランナーやマラソン選手の様に。
ここが最後の花道。ゴールテープがどんどん近づいていく。
14:20
全ての問題を解き終える。
お決まりの途中棄権者、いや、途中退室者がどんどん増えていく。
昨年の令和元年度試験は難化した影響で途中退室者が少なかったと情報を得ていた。
仮に途中退室者がこの時点で3割もいなければ、今年は難しい年。
なぜ難しいかといえが、受験予備校が出るところを外しているか、こまかな知識を問う問題となっているかである。
ここからは怒涛の3回転半回し。トリプルアクセル。
いや四回転ジャンプできる人もいます。
席を立ったら試合終了。与えられた90分という権利を最後まで粘れ。
14:50
のこり10分。ここからは最後の10分間をかみしめる時間。
まさに走馬灯タイム。この1年間はこの時のためにやってきた。
15:00
「終了です」
試験終了の合図とともに7科目目が終了して、今年の1次試験は全て終了した。
2日間の7科目を振り返り
2日間。長いようで短い2日間だった。
悔いが残らない様に。できることは全て出し尽くした。
満足感と達成感に浸りながらも、さっそく解答が気になる。
解答速報ネットでみちゃおうかな。
KEC
例年会場でチラシ配布の解答速報。WEBで超速報の解答が出ます。
いやいや、明日の10時に協会のホームページに試験問題と解答がアップされるんだから、その時に一気に答え合わせしたい。
とりあえず今日は達成感の中で人と時の休息の時間をとりたい。
ようやく現実世界に戻る自分がそこにはいた。
果たしてこの試験はなんだったのだろうか。
仮に1次試験に合格した場合には10月25日予定の2次試験が待っている。
1次試験は絶対評価。試験問題が易しければみんな受かる試験。
2次試験は、相対評価。上位20%しか受からない試験。
より狭き門となる2次試験への 思いをはせながら、試験会場を後にした。
2次試験に続く。(予定)
本日のまとめ
- 当時は朝からバタバタ。戦々恐々とした中でのセルフマネジメント。
- 試験時間が5分短いと思って、タイムマネジメントした方がよい。
- 中小企業経営で5割、中小企業政策で7割、あわせて6割。
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見直しは怒涛のトリプルアクセル。3回転半回し。4回転もあり。
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席を立ったら試合終了。与えられた90分という権利を最後まで粘れ。
ついに7科目が終了。7日間お疲れ様でした。今回の記事は長すぎました。
直前の各科目の暗記項目の回顧シーンでは誤字脱字があった場合には、
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