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2次試験対策 事例Ⅰ H27年度 多角化したら組織はどうなる?

おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は事例ⅠH27年度3回目「2次試験対策 事例Ⅰ H27年度  多角化したら組織はどうなる?」です。

 

 

まずは過去記事です。「2次試験対策 事例Ⅰ H27年度 何が本業かわかりづらいA社」「2次試験対策 事例Ⅰ H27年度 コア技術の意味」は下記です。

設問解釈と与件文前半はこちらで確認してから、今回の記事をお読みください。  



 

できればもっとやさしく解説したい

事例問題も解説も今回の事例で4事例目となりました。

中小企業診断士の2次試験を勉強中、勉強したことがある方にとっては、内容が理解できると思いますが、初めて中小企業診断士の資格の勉強を始めた方、中小企業診断士の資格ってどんな資格なんだろうって検討している方、なんとなくこのブログを読んでみた方など、様々な読者の方がいて、それぞれの読者に誰が読んでも分かるようにもって、やさしく解説していきたいと思います。

例え、比喩、今話題のことがら、

 

ただなんとなく事例問題を解くのを辞める

受験勉強中の時は毎日「あと〇日しかない」 と〆切、いや試験日に追われて日々を生活してました。毎日を充実させるというより、毎日自分を締め付けてより多くの課題・勉強をこなしました。

とは言えこの2次試験の勉強はただ事例問題を解くだけに終わってしまい、PDCAを回すのが難しい気がします。

今だからわかる、言ってしまえますが、合格している方々は、PDCAを回すことが長けている方達だと思います。

ただ、何となく解いてただ何となく過ごしてしまい、ただ何となく日々時間が過ぎてしまうことでは、記憶にも残らず力はつかない気がします。

 

新市場開拓もいばらの道

今回は平成27年度の与件文後半です。6段落から続きを読み解いていきます。

それではスタートです。

 

第6段落

こうして本格的に稼働した新規事業は、A社社長の期待以上に急速に伸長し、それまで抱えてきた多額の借入金を徐々に返済することができるまでになり次なる成長事業を模索する余裕も出てきた。そこで、<A社社長>が注目した事業のひとつは、同社の祖業ともいうべき<スポーツ用品事業>での事業拡大であった。ターゲットにしたのは、「1980 年頃」認知度が高まりつつあったゲートボールの市場である。ゲートボール用のボールやスティック、タイマーなどで特許を取得すると、<バドミントン関連製品の製造で使用していた工場>を<ゲートボール用品工場>に全面的に改装し、自社ブランドでの販売を開始した。少子高齢化社会を目前に控えたわが国でその市場は徐々に伸長し、A社の製品が市場に出回るようになった。しかし、その後、ゲートボールの人気に陰りがみられるようになったために、次なるスポーツ用品事業の模索が始まった。

 

→事業拡大。バドミントンからゲートボールの市場へ。またまた特許を取得。

工場も全面リニューアル。またまた、自社ブランド販売。いけいけです。

だが、そう長くは続かなかった。またかよ。

事例Ⅰの外部環境変化は毎回風当たりが強いです。

栄枯盛衰。諸行無常

ゲートボールの人気に陰りが見えてきた。

スポーツ用品事業は流行や人気で浮き沈みが激しい市場である。

長期的に増収増益を目指す事業分野としては大変難しい市場。

こんな市場でやっていけるのか不安になります。

 

→この段落は第1問の主に根拠となる段落です。

第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A 社を支えてきたスポーツ用品事業市場には、どのような特性があると考えられるか。100 字以内で述べよ。

 

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言葉のトラップ

第7段落

もっとも、「その頃」になると、<自動車部品事業>拡大を追い風にして進めてきた成形技術の高度化工場増築などの投資が功を奏し、<バスタブなど>の大型成形製品の注文を受けることができる体制も整って、A社グループの経営は比較的順調であった。/また、新規事業を模索していたスポーツビジネスでは、<シニア層>をターゲットにしたグラウンドゴルフ市場に参入し、国内市場シェアの60%以上を占めるようになった

→ターゲットをシニア層としてゲートボール市場からグランドゴルフ市場へ進出して、国内市場シェアの60%を獲得。

技術力の強化と積極投資による、新市場開拓戦略です。

 

60%の連呼

「なんだこれは。もしかして、60%と連呼することで、サブリミナル効果を醸成して、解答の方向性を惑わそうとしている。」

第1段落:プラスチック製容器製造が60%

第2段落:その売上のおよそ60%を自動車部品製造が占めている

第7段落:国内市場シェアの60%以上

第4段落:売上は最盛期の約70%

 

いいかげん、%が好きな問題です。

射出成型技術とブロー成型技術、60%のサブリミナル効果といい、似たような言葉のマジックで混乱させようとする意図が感じられます。

仮に本試験の1番始めの事例問題。緊張の中解いていて、思考停止になる可能性高し。「いやー怖い。危うく、無断な時間を浪費してしまうところだった。」

文章を何度も見返してつじつまを合わせで振り返ったりした場合には、時間を浪費してしまう可能性が高いです。

 

「また」

「また」でつないでいる場合は前後の文章の意味の関係性がない文章です。

この段落は「また」と途中でぶっこん出来ている段落なので、2つの違った事柄を混ぜた段落。

 

→この段落は前半は第3問に、後半は第1問に広く対応する段落。

第3問
<A社>および<関連会社>を含めた<企業グループ>で、大型成形技術の導入や技術開発などによって、<プラスチック製容器製造事業>の売上が60%を占めるようになった。/そのことは、「今後」の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。

   

第8段落

「2000 年代半ば」になると、<地元自治体>や<大学>との連携によって福祉施設向けレクリエーションゲームや認知症予防のための製品を開発し、<福祉事業>に参入した。さらに、ゲートボールやグラウンドゴルフなど<シニア向け事業>で培ってきた知識・経験、そしてそれにかかわるネットワークを活用できることから、スポーツ関連分野の事業全体を<健康ソリューション事業>と位置づけた。<健康ソリューション事業>では、<シニア層>にターゲットを絞ることなく、体力測定診断プログラムなどのソフト開発にも着手しサービス事業を拡大して、グループ売上全体の16%を占めるまでに成長させたのである。

→自社ブランド製品を販売する事業から、知識・経験・ネットワークを蓄積していき、幅広いターゲットを対象とした、サービス事業、健康ソリューション事業に進出。

これまでのコア資源を活用した関連多角化の道を突き進む。

モノからコトへの転換。

 

アンゾフの成長ベクトル

アンゾフの成長ベクトルでみるH27年事例Ⅰ企業の推移

(ざっくり、いや無理やり分類)

製品浸透戦略(既存市場と既存製品・技術):バドミントン

新製品開発戦略(既存市場と新規製品・技術):自動車部品、レジャー用品、楽器収納用ケース、バスタブ

新市場開拓戦略(新規市場と既存製品・技術):ゲートボール、グランドゴルフ

多角化戦略(新規市場と新規製品・技術) :健康ソリューション

 

ここまで、識別できればよいが。80分間のタイムマネジメントでは厳しい。

ただ、こんなイゴール・アンゾフさんのストーリーが大定番です。

イゴール・アンゾフ - Wikipedia

 

→第5問に対応づく段落。

第5問
<A社>の<健康ソリューション事業>では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではなく、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどの<サービス事業>も手がけている。そうした<サービス事業>をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して組織文化の変革人材育成を進めていくべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。

多角化を進めるためには、どのような組織文化の変革人材育成をすればよいのか。

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最終段落

第9段落

こうして経営危機を乗り越えてきたA社では、<A社社長>が社長を務める<関連会社>を含めて、従業員のほとんどが正規社員であり、非正規社員は数名に過ぎない。グループ全体の事業別従業員構成は、プラスチック製容器製造が70名、自動車部品製造が35名、健康ソリューション事業が40名である。「近年」になってボーナスなどでわずかに業績給的要素を取り入れつつあるが、給与や昇進などの人事制度は、ほぼ年功ベースで運用されている。

 

→「え?これで終わりかよ」(笑)思考停止(涙)

明らかに最後の文章削っててしまりが悪いストーリー。

で、何が言いたいの?誹謗中傷タイムは時間の無駄です。

「あとは皆さん設問の解答を通して考えてみましょう!」

といった終わりとなってます。

ほとんどが正規社員である場合のメリットとデメリットを想定する。

いわゆる1次試験知識。中小企業診断士としての基礎的な知識を使います。

 

最後に各事業ごとの従業員の人数編成があり、だいたい売上構成比に応じた人員配置とみられる。

そして、人的資源管理の課題が明記。なぜ成果主義をとりいれず年功序列できているのか。それが成功している、上手くいっているから取り入れないの?

とはいえ、時代の変化と共に今後はどのように変革しないといけないのか。

 

→第4問 に対応した段落。

第4問
<A社>および<関連会社>を含めた<企業グループ>で、成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。

 

与件、知識、類推。

敵(設問)の動きを読み取る。

次回は解答解説します。

 

問題に対応した書籍紹介

平成27年度(2015年度)の解答解説が掲載されている書籍の紹介です。

 

過去問

診断協会のホームページからダウンロード

中小企業診断士試験問題

AASのホームページからダウンロード

試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。

2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校

 

TAC

定番の過去5年間の過去問の解答解説。

令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分。

 

ふぞろいシリーズ

ふぞろいな合格答案10年データブック

平成28年~平成19年の10年間分の事例問題の再現答案とベスト解答、採点基準が記載されているので直近の過去問をやりつくしてしまった方も活用して、平成19年以降の過去問を勉強することができます。

これさえあればとりあえずの解答は入手できます。

 

ふぞろいな答案分析3

 2014年と2015年のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。解答だけでなく分析コメントや特集記事など詳細まで知りたい方向けです。

中小企業診断士2次試験 ふぞろいな答案分析3

中小企業診断士2次試験 ふぞろいな答案分析3

  • 発売日: 2016/04/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2014年と2015年のふぞろいの後半部分をの80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。 

中小企業診断士2次試験 ふぞろいな再現答案3

中小企業診断士2次試験 ふぞろいな再現答案3

  • 発売日: 2016/04/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

事例問題攻略マスター

再現答案やプロセスではお薦めです。

各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター (第2版)
 

 平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分です。

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター

  • 作者:handys97
  • 発売日: 2017/05/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

TBC受験研究会

平成25年~27年度の過去問解説です。

 

本日のまとめ 

  • 合格している方々は、PDCAを回すことが長けている方達。
  • モノからコトへの転換。
  • アンゾフの成長マトリックスのストーリーが大定番。
  • 1次試験知識・中小企業診断士としての基礎的な知識を使い解答する。

 

※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。

 

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