おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成28年度 事例Ⅰ 外部環境の変化が厳しいので人材の流動性を確保」です。
まずは平成28年度 事例Ⅰの過去記事から。
「平成28年度 事例Ⅰ 老舗印刷業者の失敗と成功を解答する」
「平成28年度 事例Ⅰ 年号と時制に気をつけろ!そして、決戦は近いぞ!士気をあげろ!」は下記です。
令和2年度の本試験問題への準備
令和2年度の本試験問題。
我々OBである昨年の合格者も、問題を解くことになる人もいるでしょう。
1年もたって今更といえば今更。
されど受験生支援とか講師とかをやっていれば解かざる負えない。
いつ解くのか?次の日、いやいや遅くとも1週間以内でしょ。
昨年までの傾向から、令和2年度の本試験問題は翌日の10月26日(月)の夕方あたりに、多分AASさんあたりがWeb上で公開してくれます。
となると受験生から情報を得ないでがっつり解くことができる最短日は26日夜以降。
26日の夜か、27日には最短で解けるように、僕もそろそろ事例問題を解く準備をしないといけない時期になってきました。
記事は書いて、勉強会でウンチクを話してはいるものの、作業いや手を動かして実際に書いて解くとなると負荷も違いますし、現役の受験生には勝てないもの。
リハビリとしてそろそろ事例問題を解く訓練を始めたいと思います。
令和2年度の試験問題を解いて公開。
カンニングを疑われないように他のサイトも閲覧禁止で今年の新作問題を解く。
別にギャラをもらっているわけではないので、趣味の領域でごめんなさい。
とはいえ、口述試験対策セミナーや共通の話題ができるように最低限の準備はしないと話になりませんよね。
資格予備校の再現答案が出るまでにはカンニングを疑われないように、
今の自分のスキル・実力?を披露したいもの。
またその準備としては、少し昔の過去問を解いて記事と連動させていこうかと模索してます。
過去5年分のは記事枝全て網羅されると思いますので、それよりも前平成26年より前ぐらいで準備をしていきます。
ある意味ご期待下さい。
なお、2次試験の解答解説ですが、KECさんは当日の夜に解答公開と相変わらずのフライングゲット。
かの有名ブログも去年は翌日には即解答を事例IⅠから順に公開してました。
僕は解く時間も必要なので、早くて28日の水曜日以降、初見解きの公開から、分析して記事を書く。記事が全部公開できるまでは11月上旬までかかりそうです。
事例Ⅳは計算ガチではやってないので超短期で取り戻します。
外部環境変化の厳しい後半
平成28年度 事例Ⅰの与件文の後半です。
第6段落
⑥しかし、<現社長>が就任した「2003年」を前後して、印刷業界の経営環境が大きく変化した。インターネットが急速に普及し始めて、出版系の需要が大幅に減少した。加えて、印刷のデジタル化によって専門性の高い製版技術が不要になり、他業種から印刷事業への新規参入が急増するようになった。印刷業界では、新規参入企業との価格競争が激化し、「1998年以降」の「約10年間」で市場規模が2兆円以上縮小し、少なからぬ企業がこの市場からの撤退を余儀なくされた。その厳しい状況の中で、<A社社長>は100年の歴史を背負うことになったのである。
→この段落は外部環境の変化の段落。ただ厳しい市況となったという説明。
毎回この事例Ⅰの中盤の段落は外部環境の変化があり、事業が上手くいかなくなったというストーリー。
その上で、このあと上手くいった要因を問う問題が出題されます。
このあとの問いは第2問(設問1)(設問2)につながります。
ここで5代目のA社長の登場。
外部環境の変化は毎回定番。そのあとどうやって乗り越え方のかと、乗り越えるべく助言。
第7段落
⑦さらに、「2008年」のリーマンショックの余波が、印刷業界を襲った。少子高齢化、
価格競争の激化、景気低迷といった逆風の中で、このままでは生き残ることさえ難し
いと感じた<A社社長>は、経営改革を決意した。まず着手したのは、多角化した事業
に分散していた経営資源を主力製品であるアルバムに集中し強化することであった。
集中し強化。
まさに使えるフレーズが入ってます。
引き続き第2問(設問1)につながる段落。
第2問(配点40点)
A 社の<現社長(5代目)>の経営改革に関連して、以下の設問に答えよ。
(設問1)
A社が、新規のアルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、中小企業診断士として、どのような助言をするか。100 字以内で述べよ。
第8段落
⑧少子化の中で学校数が減少し学校アルバム市場が縮小するとともに、デジタルカメラの普及以来、それまで学校とのパイプ役を果たしていた地域の写真館の数が減少する中で事業規模を維持していくためには、アルバムの新たな市場や需要を開拓することが不可欠となった。そこで、ターゲット市場を学校だけに限るのではなく、美術館や企業、そして一般消費者のアルバム需要を掘り起こすことに力を入れる体制作りをスタートさせた。少量印刷・高品質印刷が可能な最先端の<デジタル印刷機>を導入して、得意としてきた<美術印刷事業>のさらなる強化に加え、定年退職者の記念アルバムや子供の成長記録アルバムの商品化など新規事業を立ち上げた。とはいえ、それら事業を展開するためには、これまでの<学校アルバム事業>と異なる営業戦略、事業運営体制が必要となる。<生産現場の従業員>を<営業担当>に配置換えするとともに、巨大な潜在市場を抱える大都市圏にも営業所を設けるなどして、営業力強化の体制作りに取り組んだ。
→外部環境の変化の段落が多いです。
少子化の中で学校数が減少し
学校アルバム市場が縮小
地域の写真館の数が減少
そして、新規事業の開拓。
アルバムの新たな市場や需要を開拓
ターゲット市場を学校から、美術館や企業、そして一般消費者のアルバム需要を掘り起こすことに力を入れる体制作り構築。
<デジタル印刷機>を導入して、<美術印刷事業>のさらなる強化
定年退職者の記念アルバムや子供の成長記録アルバムの商品化など新規事業を立ち上げた。
その上で、異なる営業戦略、事業運営体制が必要
巨大な潜在市場を抱える大都市圏にも営業所を設ける
営業力強化の体制作りに取り組んだ。
逆境の中でA社としてできる施策は必ずある。
第2問(設問1)にこの段落も対応します。
色々と施策を講じて経営難を乗り越えられたのはどのようなことが要因なのか。
問題解決の要因を検討していきたい。
第9段落
⑨それと同時に、組織改革にも着手した。「営業⇒企画⇒編集⇒印刷⇒製本⇒発送」といった一連の工程を中心に<学校アルバム事業>に応するよう編成してきた機能別組織体制を見直し、アルバム事業、一般印刷事業、美術印刷事業、教育関連事業など、複数の事業間に横串を刺すことによって、全社が連動し人材の流動性を確保できるような組織に改変した。
→機能別組織体制を見直し、アルバム事業、一般印刷事業、美術印刷事業、教育関連事業など、複数の事業間に横串を刺すして、
全社が連動し人材の流動性を確保できるような組織に改変した。
機能別組織体制ではデメリットがあった。
セクショナリズム、事業間の連携がない
そして、複数の事業間に横串を刺して、そのデメリットを解消しようとした。
マトリックス組織は人的経営資源を多重利用してシナジー効果を得られるというメリットと、ワンマンツーボスとなり、命令系統が錯綜して、混乱が生じてしまうデメリットがあります。
第2問(設問2)の組織構造の問題。
機能別組織体制を
→全社が連動し人材の流動性を確保
組織構造の変革に踏み切った要因を検討する。
人材の流動性を確保。
第10段落
⑩いうまでもなく、A社の経営改革が結実するまでには時を待たなければならない
が、労働人口の減少が著しい地方都市にあって100 年の節目を迎えるためにも、さら
なる経営改革の推進とともに、それを実現していく有能な人材の確保が必要であるこ
とは確かである。
→100年時代への問題。
経営改革の推進と有能な人材の確保をしないといけないです。
第2問(設問2)の組織構造の問題に対応。
また、第3問にも対応。
以上、与件文を見てきました。
結構分かり易いストーリー。コア資源の使い方、資源の配分に間違えてしまったA社がその反省を活かして、これから来る外部環境のさらなる逆境にどうのように立ち向かうのか。A社がやるべき戦略から組織、人的資源管理の方向性を示して提案していくことになります。
定年退職
ここでアルバム、記念のアルバム
顧客ニーズを拾えていれば、様々なニーズが拾えて来る。
問題に対応した書籍紹介
平成28年度(2016年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろいな合格答案10
平成28年度試験(2016年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな再現答案4、再現答案4
平成28年度と平成27年度試験(2016年度と2015年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな合格答案 10年データブック
平成28年度(2016年)~ 平成19年度(2007年)の10年間分が収録。
事例問題攻略マスター(第2版)
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度
本日のまとめ
今回の記事は いかがでしたでしょうか。
最後に本日のまとめとなります。
「平成28年度 事例Ⅰ 外部環境の変化が厳しいので人材の流動性を確保」でした。
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外部環境の変化は毎回定番。そのあとどうやって乗り越え方のかと、
乗り越えるべく助言。
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色々と施策を講じて経営難を乗り越えられたのはどのようなことが要因なのか。
問題解決の要因を検討していきたい。
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組織構造の変革に踏み切った要因を検討する。人材の流動性を確保。
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A社がやるべき戦略から組織、人的資源管理の方向性を示して提案していく
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