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平成30年度 事例Ⅰ 気持ち悪さを気持ち良さにする技術

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おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「平成30年度 事例Ⅰ 気持ち悪さを気持ち良さにする技術」です。

 

 

 まずは平成30年度事例Ⅰの記事からです。

「平成30年度 事例Ⅰ設問解釈してますか?これも研究開発型です。」

設問解釈の一択。重要性を改めて感じます。

 

暑い夏、暑さ対策できてますか?

それにしても暑い。昨日は誤って日中そとに出たんですが、

暑すぎてハンディの扇風機を買ってしまいました。

扇風機があっても暑い・・・。

購入したのは評判の良かったFrancFrancのフレハンディファン、携帯扇風機。

屋外で持ち運びはもちろん、首振りはしませんが自宅用の置き型としても活用できます。 充電式で2時間から9時間連続使用が可能です。

白、水色、ピンクの内水色を購入しました。 音が静かです。

 

研究開発型企業の設問

今回も引きつづき平成30年度事例Ⅰの研究開発企業の事例です。

 

 第1問(配点20点)

A社は小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。我が国でも近年そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景にはどのような経営環境の変化があると考えられるか。120字以内で答えよ。

 

 第1問(配点20点)
研究開発型企業であるA 社が、相対的に規模の小さな市場ターゲットとしてい
るのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100 字以内で答えよ。

 

あれ?

平成26年度と平成30年度の第1問設問の比較をしてみました。

同じ研究開発型企業の事例で同じ第1問。

平成26年度の過去問を問いていた人が、平成30年度の試験をデジャブと思い解く。

この設問の変化を感じ取る。

外部環境と内部環境の両方の視点は毎年同じ。

平成26年度の設問の方がより難しく解答しづらい。

同じような事例企業でも設問のきかれ方は違う。

余計な先入観で判断してしまうとことに注意する。

 

A社の強み、よく出るコアテクノロジー

第1段落

①A 社は、資本金「2,500 万円」、売上「約12 億円」の<エレクトロニクス・メーカー>である。<役員5 名>を除く従業員数は「約50 名」で、そのほとんどが正規社員である。代表取締役は、「1970 年代後半」に同社を立ち上げたA 社長である。「現在」のA 社は<電子機器開発>に特化し、基本的に生産を<他社>に委託し、販売も信頼できる<複数のパートナー企業>に委託している、研究開発中心の企業である。「この10 年間」は売上のおよそ「6 割」を、複写機の再生品や複合機内部の部品、複写機用トナーなど消耗品が占めている。そして、残りの「4 割」を、同社が受託し独自で開発している食用肉のトレーサビリティー装置、業務用LED 照明、追尾型太陽光発電システムなど、電子機器の部品から完成品に至る多様で幅広い製品が占めている。

 

→A社の事業展開、強みの段落。

解答に入れ込むキーワードを第1段落から拾うことが出来ます。

強みのキーワード:独自で開発、多様で幅広い製品

第1問:研究開発中心の企業

第2問 設問2:複写機の再生品や複合機内部の部品、複写機用トナーなど消耗品

 

扱う商品イメージが色々あって頭に残らない。

食用肉のトレーサビリティー装置 →食の安全のために物品と流通履歴を確認できる装置。

平成24年事例Ⅲは食肉加工の問題で与件にトレーサビリティーが出てきます。

業務用LED 照明 →これはわかりやすいLED照明そのまま

追尾型太陽光発電システム →太陽光パネルが季節ごとに自動で太陽を追尾するシステムのようです。

 

第2段落

②<大手コンデンサーメーカー>の技術者として経験を積んだ後、農業を主産業とする故郷に戻った<A 社長>は、近隣に進出していた<国内大手電子メーカー>向けの特注電子機器メーカーA 社を創業した。その後、同社のコアテクノロジーであるセンサー技術評価されるようになると、<主力取引先以外>の<大手・中堅メーカー>との共同プロジェクトへの参画が増えたこともあって、気象衛星画像データの受信機や、カメラ一体型のイメージセンサーやコントローラーなど高精度の製品開発にも取り組むことになった。もっとも、「当時」は売上の8 割近くを<主力取引先向け電子機器製造>に依存していた。

 

→A社の事業の変遷。

電子機器メーカー

電気機器のイメージ。情報デジタル化。

電子機器 - Wikipedia

強み:コアテクノロジーであるセンサー技術

人感センサー、自動ドアのセンサー、検知器

気象衛星画像データの受信機

カメラ一体型のイメージセンサーやコントローラー

色々と研究開発してます。

強み:高精度の製品開発

弱み:売上の8 割近くを<主力取引先向け電子機器製造>に依存。

この段落も第1問に対応づける。

 

毎年外部環境の変化

第3段落

③しかし、順調に拡大してきた<国内大手電子メーカー>の特注電子機器事業が「1990年代初頭」のバブル経済の崩壊によって急激な事業縮小を迫られると、A 社の売上も大幅に落ち込んだ。経営を足元から揺るがされることになったA 社は、農産物や加工食品などの検品装置や、発電効率を高める太陽光発電システムなど、自社技術を応した様々な新製品開発にチャレンジせざるを得ない状況に追い込まれた

 

→きました大定番の外部環境の変化。どのように改善してきたかっていうことを類推したいところです。

流行り言葉で置き換えると「VUCA」でしょうか。

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)

ここまではもとめられていないかも。

農産物や加工食品などの検品装置 →トレーサビリティから検品

発電効率を高める太陽光発電システム → 追尾型から発電効率を高める

微妙に表現変えてます。初見じゃここまで読み込んでる時間ないです。

 

試行錯誤の連続

第4段落

④平成不況が長引く中で、A 社は存続をかけて、ニッチ市場に向けた製品を試行錯誤を重ねながら開発し、事業を継続してきた。もちろん開発した製品すべてが市場で受け入れられるわけもなく、継続的に安定した収入源としてA 社の事業の柱となる製品を生み出すこともかなわなかった。そうした危機的状況が、A 社長の製品開発に対する考え方を一変させることになる。開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業の限界を打ち破ることを目標にして、新規事業開発に取り組んだのである。それが、複写機関連製品事業である。

 

→第2問(設問2)
<A 社長>は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、<複写機関連製品事業>に着手した。「それ以前」に同社が開発してきた①製品の事業特性と、②複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。

 

過去に開発していきた製品と複写機関連製品事業の事業特性の違いを解答する根拠の段落。

過去:開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業

この反転が複写機関連製品事業

 

第1問の規模の小さな市場ターゲット

ニッチ市場に向けた製品を試行錯誤を重ねながら開発し、事業を継続してきた。

この部分が対応づけられます。

 

第5段落

⑤<大口顧客>は事務機器を販売していた<フランチャイズ・チェーン>であり、「2000 年代後半」のリーマン・ショックに至る回復基調の景気を追い風にしてA 社の業績も伸長した。ところが、リーマン・ショックによって急速に市場が縮小し始めると、A 社の売上も頭打ちになった。同業者の多くがこの市場から撤退する中で、A 社はシェ

アこそ拡大させたが、もはや、その後の売上の拡大を期待することのできる状況では

なかった。

 

→後味悪い段落ですね。で?何?とツッコミたくなります。

<大口顧客>は事務機器を販売していた<フランチャイズ・チェーン>

この部分が複写機関連製品事業の顧客でしょうか。

第2問(設問2)に対応。

 

第6段落

⑥ところが、A 社がこの事業に参入した頃から、情報通信技術の急速な進歩に伴って、事務機器市場が大きく変化してきた。そのことを予測していたからこそ、<A 社長>は、<後進>に事業を委ねる条件が整うまで自らが先頭に立って新規事業製品の開発チャレンジし続けているのである。

 

→外部環境変化で機会の要素と社長の先頭にたってと頼もしい状況の段落。

トップダウン、社長に負荷が

<後進>に事業を委ねる条件が整うまで自らが先頭に立って

この部分を第3問の組織構造に対応づけられたら上級者です。

第3問(配点20 点) 
A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。

 

以上、前半の第6段落まで。

要素があるようで少ない。1文常にかけているかのような、結論が歯抜けの文章。

で?何?がいいたいの?

この与件だけでは敢えて何が言いたいのか分からない様にしてます。

解答の根拠を与件の表現から類推。

この類推は1次試験の知識と設問解釈からの知識想定しかないですね。

いやー気持ち悪い、つかみどころがない文章が事例Ⅰ。

リバースエンジニアリング

与件を逆手に読み、逆を書かせる設計。

できなかった→〇〇があったので、できた。

 

第3段落 様々な新製品開発にチャレンジできた。

第4段落 継続的に安定した収入源として事業の柱を生み出せた。

第4段落 売切り型→継続的な取引

 

気持ち悪さを気持ち良さにする技術。

つかみどころがない与件を裏返しで、類推をかまして設問と対応できるか。

 

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暑さ対策、熱中症対策はこの時期は重要ですね。

 

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過去問

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各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。

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 本日のまとめ 

  • 同じような事例企業でも設問のきかれ方は違う。

    余計な先入観で判断してしまうとことに注意する。

  • リバースエンジニアリング与件を逆手に読み、逆を書かせる設計。

    できなかった→〇〇があったので、できた。

  • 気持ち悪さを気持ち良さにする技術。

    つかみどころがない与件を裏返して、類推をかまして設問と対応できるか。

 

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