おはようございます。
中小企業診断士勉強会プロデューサーのシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成30年度事例Ⅰ まとめ」です。
- ブログ記事の方針転換
- 平成30年度事例Ⅰ
- 小さな市場・競争戦略、第1問
- 最終消費者市場、BtoC、第2問の設問1
- 複写機製品事業、消耗品、事業の安定、第2問の設問2
- 混成チーム、後進の育成、第3問
- チャレンジ精神、独創性から連想、第4問
- 本日のまとめ
まずは平成30年度事例Ⅰを扱った第4回勉強会の記事から。
「第4回 勉強会アジェンダ 高得点者との比較からギャップを感じる」
「第4回 勉強会 ネットの世界ありがとう!高得点者の解答を分析」
「第4回勉強会 オンライン補講 いつまで続けられるか2次対策もこの補講も」
ブログ記事の方針転換
そろそろ代替わりして、このブログの役目もある程度終えようとしているような気がしてきた今日この頃。実はこのブログを毎日書くことでもっとやりたいことしなければいけないことを疎かにしてしまっていることにすご~く気づいてきました。
ブログは基本的には過去の自分に対しての記事であり、未来の自分を出すことは少ないです。
といいつつも、勉強会については今年の10月の試験、そして合格発表までは気が抜けない、緊張感が継続していくことは言うまでもないですが、自分自身が新しいことにチャレンジしていかなければ、来年の振り返った時に何も残らなってしまうことに気づきます。
前置きはこのぐらいで、ということで、勉強会で扱った事例問題のまとめ記事でローコストオペレーションしていきます。
平成30年度事例Ⅰ
試験問題はこちら。
過去記事で平成30年度事例Ⅰは分析しました。
小さな市場・競争戦略、第1問
今回は平成30年度事例Ⅰの解答例
勉強会での解答例をもとにみていきます。
過去記事の焼きまわしと新規解答の再放送企画です。
過去問をするめのように噛めば噛むほど、味が出てきてその本質が理解できて、また同じような論点が出題されたときにはやっておけばよかったと後悔するものです。
※設問、【出題の趣旨】、<対応付ける段落>、「キーワード・センテンス」『1次知識』、※勉強会での厳選解答例の順で1問ごとにみていきます。
第1問(配点20点)
研究開発型企業であるA 社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしてい
るのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
研究開発型企業であるA 社のターゲット市場が小規模市場である理由を、競争戦略の視点から分析する能力を問う問題である。
→追加情報はなし。
<対応付けた段落>
第1・2・4・11段落と広く浅く対応付け。
「キーワード・センテンス」
第1段落:独自で開発、特化、研究開発中心の企業、独自で開発、多様で幅広い製
第2段落:高精度の製品開発、売上の8 割近くを<主力取引先向け電子機器製造>に依存。
第4段落:ニッチ市場に向けた製品を試行錯誤を重ねながら開発。
第11段落:時流を先読みし先進的な事業展開
『1次知識』
競争戦略、競争優位性、差別化戦略、集中戦略。
コストリーダーシップ戦略は、中小企業のA社で使うことはないでしょう。
競争回避の戦略。
(※勉強会での厳選解答例)
(a)理由は①特定市場に資源を集中投下し、限られた経営資源を効率的に活用する、②コアテクノロジーを活かすことで、大手メーカーとの差別化を図ることで、競争の回避、安定収入の獲得を目指したため。
(b)理由は、大手が参入しない規模の市場で自社のコアテクノロジーであるセンサー技術の強みを生かし差別化、特定領域の事業に集中、大手との競争を回避する事で経営資源の分散を回避し、収益性を高めるため。
最終消費者市場、BtoC、第2問の設問1
第2問(配点40点)
A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
A 社は「創業」以来、<最終消費者>に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A 社の人員構成から考えて、その理由を100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A社が最終消費者市場向けの製品開発に積極的に取り組んでこなかった理由を、人員構成の視点から分析する能力を問う問題である。
→特段追加情報無し。
<対応付ける段落>
第1・7段落
「キーワード・センテンス」
第1段落:生産を<他社>に委託し、販売も信頼できる<複数のパートナー企業>に委託している
第7段落:「約50 名」の社員のうち、<技術者>が9 割近くを占めている、社員の大半は技術者
『1次知識』
<最終消費者>BtoC、BtoB
(※勉強会での厳選解答例)
(a)理由はA社の人員構成は技術者が9割近くを占めており、最終消費者向けの製品開発だと広告活動等の営業人材が必要となり技術者を集中投下できず、A社の強みである研究開発を活かした製品を作ることができないため。
(b)理由は、①研究開発型企業であり、販売を委託している等最終消費者との接点がないため、②A社の人員の多数が技術者であり、営業力や顧客需要を把握するニーズ収集力がなく、製品開発ができなかったため。
複写機製品事業、消耗品、事業の安定、第2問の設問2
第2問(設問2)
<A 社長>は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、<複写機関連製品事業>に着手した。「それ以前」に同社が開発してきた①製品の事業特性と、②複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A社が経営危機に立ったとき展開した事業と、それ以前の事業の特性を分析し、その違いを明らかにする能力を問う問題である。
→追加情報無し。
<対応付ける段落>
第1・4・5・11段落
「キーワード・センテンス」
第1段落:複写機の再生品や複合機内部の部品、複写機用トナーなどの消耗品
第4段落:継続的に安定した収入源としてA 社の事業の柱となる製品を生み出すこともかなわなかった。売切り型の事業、新規事業開発に取り組んだ、複写機関連製品事業
第5段落:<大口顧客>は事務機器を販売していた<フランチャイズ・チェーン>
第11段落:<取引先>や<顧客>などの声を反映させていた受け身の製品開発の時代
対応付ける段落が多いです。
『1次知識』
製品の事業特性。消耗品、キャプティブ価格戦略。
消耗品で継続的取引。どちらかというと事例Ⅱのマーケティングの知識。
(※勉強会での厳選解答例)
(a)違いは、①従来製品の事業特性は、開発した製品を販売した時点で取引が終了する売切型の事業だった。一方、②複写機関連事業は、製品販売後、トナーなどの消耗品の販売で継続的な安定収入が得られる事業だった。
(b)以前は開発した製品を販売した時点で取引が完了する売り切り型であったが、複写機関連事業は複写機の再生品やトナー等の消耗品を決まったユーザーに販売でき、継続的に安定した収入源とすることができた。
混成チーム、後進の育成、第3問
第3問(配点20 点)
A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A社の組織改編が、どのような目的 をもって実施されたかについて明らかにする能力を問う問題である。
→追加情報無し。
<対応付ける段落>
第6・8段落
「キーワード・センテンス」
第6段落:<A 社長>は、<後進>に事業を委ねる条件が整うまで自らが先頭に立って、新規事業や製品の開発にチャレンジし続けているのである。
第8段落:専門知識別に部門化、<製品開発部門>、<品質管理部門>、<生産技術部門>に編成替えをし、<各部門を統括する部門長を役員>が兼任した。
<製品開発部門>は、<環境エネルギー事業の開発を推進するグループ>、<法人顧客向けの精密機械を開発するグループ>、<LED 照明関連製品を開発するグループ>に分けられ、<電子回路技術、精密機械技術、ソフトウェア技術などの専門知識を有する技術者>をほぼ同数配置した混成チームとした。
『1次知識』
(※勉強会での厳選解答例)
(a)目的は、①役員が部門長を兼任することで意思決定の迅速化を図り、②開発部門を製品別に分け専門技術者をほぼ同数配置した混成チームにより製品開発を迅速化し、③品質管理部門への技術者の配置で品質向上を図るため。16
(b)目的は①専門知識別の部門によるセクショナリズムの回避。②部門長を役員が兼任することで、後進に事業を委ねる経営者の育成を図った。③部門下に専門知識をもつ技術者の混成チームを設けて技術ノウハウの共有化。
チャレンジ精神、独創性から連想、第4問
4問(配点20 点)
A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。
【出題の趣旨】
従業員の大半を占める技術者のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、A 社は、どのような施策に取り組むべきか、助言する能力を問う問題である。
→金銭的・物理的インセンティブの提供以外にのコメントがない。
<対応付ける段落>
第9・10・11段落
「キーワード・センテンス」
第9段落:人材は重要な経営資源、人事制度
第10段落:<戦力である技術者>に新卒者を原則採用せず、地元出身のUターン組やI ターン組の中途採用者だけに絞っていることである。賃金は、設立当初から基本的に年功給の割合をできるだけ少なくして、個人業績は年二回の賞与に多く反映させるようにしてきた。近年」、いっそう成果部分を重視するようになり、年収ベースで二倍近くの差が生じることもある。それにもかかわらず、A 社の離職率が地元の同業他社に比べて低いことは、実力主義がA 社の文化として根付いていることの証左である。とはいえ、その一方で家族主義的な面も多くみられる。社員持株制度や社員全員による海外旅行などの福利厚生施策を充実させているし、「1990 年代半ば」には、技術者による申請特許に基づく装置が売れると、それを表彰して売上の1 %を報奨金として技術者が受け取ることができる制度を整備し運用している。
第11段落:伝統的な家族主義的要素をも取り入れて成長を実現している企業。
第10段落は全体です。
『1次知識』
成果主義・期待理論。能力開発、評価、モラール、権限移譲、組織活性化。
(※勉強会での厳選解答例)
(a)①地元出身でない新卒採用を行い、人材の多様化を図る。②社内外の研修や外部団体との共同プロジェクトの参画を増やし能力開発を行う。③多面的な評価項目を増やして公平で客観性のある制度にして組織活性化を促す。
(b)共同プロジェクトへの参画や外部との共同研究、自己啓発を推進する。他部門との交流会も行い受け身ではない製品開発に挑戦しやすい風土を作り長い目で成果を見るようにして公正な評価をし、士気を上げていく。
平成30年度試験対策として使用させていただいた教材は、ご存じの有名サイトと下記書籍でした。
今回の最後に。
解答の詳細はコメントしません。
掲載させて頂いた過去問のどこが良くて、どこが改善点かを検討してみてください。
本日のまとめ
本日のまとめの前に告知です。
僕が運営する診断士ライフコミュニティでは、
中小企業診断士2次試験になかなか合格出来ない人達のために勉強会を開催しています。
参加者のメンバーには100%合格していただきたいという強い思いがあり、勉強の進捗管理から個別相談までしており、高い満足度と高いモチベーションを維持して頂いております。
引き続き参加者を募集しております。
今回は「平成30年度事例Ⅰ まとめ①」でした。
- 勉強会で扱った事例問題のまとめ記事でローコストオペレーション。
- 過去問をするめのように噛めば噛むほど、味が出てきてその本質が理解できて、また同じような論点が出題されたときにはやっておけばよかったと後悔するもの。
-
解答の詳細はコメントしません。掲載させて頂いた過去問のどこが良くて、どこが改善点かを検討してみてください。
第5回勉強会オンライン補講
日時:3月3日(水)夜
第5回の勉強会の不参加の方、不十分な方向けです。
勉強会を振り返りエッセンスと個別相談
第6回勉強会 事例Ⅱ特集
日時:3月14日(日)AM9:00~
課題:平成29年度・平成28年度・平成27年度 事例Ⅱ試験問題
場所:池袋西口某所
緊急事態宣言下の中、公共機関を利用して行います。
オンラインとオフライン両方で実施。
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