おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成28年度 事例Ⅰ 老舗印刷業者の成功と失敗を解答する」です。
平成28年度 事例Ⅰの設問や与件の特徴
本日より平成28年度の事例問題に入ります。
平成28年度の事例Ⅰの問題は、設問数が5題で全て100字でスッキリ!
与件文は約2,674字と令和1年度についで多い分量。
時制や特徴として3代目や5代目などの時代の推移と設問を紐づけること。
大問に対して設問が2つづつといった構成でした。
設問解釈
さっそく設問解約。設問は5題。順にみていきます。
特に事例Ⅰでは何を聞かれているのかを間違えないこと。
そして、設問の理解に方向性を間違えない訓練が重要です。
この年の問題も何がきかれているのか疑問が残る設問もあります。
第1問(配点40点)
業績が好調であったA社の3代目社長の時代に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開によってA社は成長を遂げることができた。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。
第1問(配点40点)
業績が好調であったA社の<3代目社長>の「時代」に進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
「当初」立ち上げた一般印刷事業などの事業展開によってA社は成長を遂げること
ができた。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べ
よ。
→戦略の問題。時制は<3代目社長>の「時代」
一般印刷事業などの事業展開
複数事業を行った。一般印刷事業がコア事業。
成功体験、一般印刷事業などからコア資源を多重利用できた。
こまかな表現にも、主題者がかいた意図をくみ取り対応。
(設問2)
「1990年代後半」になっても売上の大半を<学校アルバム事業が占めており、A社の3代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。
(設問2)
「1990年代後半」になっても売上の大半を<学校アルバム事業>が占めており、A社の
<3代目社長>が推し進めた<新規事業>が大きな成果を上げてきたとはいえない状況であった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べよ。
→戦略の問題。「1990年代後半」と時制。
<新規事業>が大きな成果を上げてきたとはいえない。
この問題は設問解約だと情報が少ないが、何故第1問に設問が2つなのか?
設問1のコア事業の考え方が設問2も含めて検討する必要がある。
シナジー効果が得られいない。コア技術戦略。
設問1と設問2はセットで理解知する。
第2問(配点40点)
A 社の現社長(5代目)の経営改革に関連して、以下の設問に答えよ。(設問1)
A社が、新規のアルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、中小企業診断士として、どのような助言をするか。100 字以内で述べよ。
第2問(配点40点)
A 社の<現社長(5代目)>の経営改革に関連して、以下の設問に答えよ。
(設問1)
A社が、新規のアルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、中小企業診断士として、どのような助言をするか。100 字以内で述べよ。
→戦略の問題。留意点と助言。
<現社長(5代目)>の経営改革
時制に注意して、経営改革はかなり大それたことをした。
留意すべき点。新規のアルバム事業と学校アルバム事業の展開の違いから新たな競争優位性の構築。
資源が足りない、外部から協力してもらう。
(設問2)
A社では、これまで、学校アルバム事業を中核に据えた機能別組織体制を採用していたが、複数の事業間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を、100 字以内で述べよ。
(設問2)
A社では、これまで、<学校アルバム事業>を中核に据えた機能別組織体制を採用
していたが、複数の事業間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由
を、100 字以内で述べよ。
→組織構造の問題。
組織改変。
機能別組織体制。
のデメリットを人材の流動性を確保することで解消。
ノウハウ知識の共有と多重利用。
機能別組織を解消すると、組織活性化が図れる。
過去の失敗から実践。
マトリックス組織のような
第3問(配点20点)
業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。
第3問(配点20点)
業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。
→人的資源管理の問題。
採用、配置、能力開発、評価
有能な人材を確保から採用や能力開発を想定。
人的資源管理の問題もアイデアのみに傾倒せず、設問解釈や与件から紐づけたい。
平成28年度の事例Ⅰのモデル企業
平成28年度の事例Ⅰのモデル企業。
TBC受験研究会のHPのブログに取材記事が書かれてます。
毎年試験日の翌日あたりに出張されてます。
https://tbcg.co.jp/koushi-blog/
熊本県にある、老舗の印刷会社です。
大正5年創業。従業員200名。5代目社長。
企画・デザイン・撮影・印刷
ご参考ください。
ここからはより深い話ですが。
実は本事例の印刷業界とはご縁があり、業界の書籍も購入して勉強しました。
診断士ってさまざまな企業の支援をしていくなかで、さまざまな業界の知識を都度調べなければならない。
アルバム
アナログからデジタルへ
時代の変化に対応していかないといけない業界です。
問題に対応した書籍紹介
平成28年度(2016年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろいな合格答案10
平成28年度試験(2016年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな再現答案4、再現答案4
平成28年度と平成27年度試験(2016年度と2015年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな合格答案 10年データブック
平成28年度(2016年)~ 平成19年度(2007年)の10年間分が収録。
事例問題攻略マスター(第2版)
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度
本日のまとめ
今回の記事は いかがでしたでしょうか。
最後に本日のまとめとなります。
「平成28年度 事例Ⅰ 老舗印刷業者の成功と失敗を解答する」
-
こまかな表現にも、主題者がかいた意図をくみ取り対応。
- 設問1と設問2はセットで理解して検討する。
-
機能別組織体制のデメリットを人材の流動性を確保することで解消。
-
人的資源管理の問題もアイデアのみに継投せず、設問解釈や与件から紐づけたい。
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