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2次試験対策 事例Ⅰ H29年度 与件読んでみた②

おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

本日は昨日の続き「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度与件読んでみた②」です。

 

 

まずは昨日の記事「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度 与件読んでみた①」は下記です。 

H29年度試験事例Ⅰ 与件文

昨日に引き続き平成29年度試験事例Ⅰを使用して与件文後半を詳細分析・与件分析していこうと思います。

この年の企業は「菓子製造業」で、設問は5題でした。

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これまでの記載ルールまとめ

赤文字過去の成功体験・良いこと・強み

黄土色キーワード

<>:人物・業種 

「」:時制

下線:数字と他

<>:部門

” ”協調

水色外部環境変化・悪化したこと・弱み

▽:逆接の接続詞

 

第5段落

企業経営者としての経験がないといった不安を抱えながら”も”周囲の後押しを受けて<A社社長>が過半数を出資し、<X社で共に働いていた仲間7名>もわずかな手持ち資金を出資して事業再建の道をスタートさせた。主力商品 ”だけ” に絞って商品名を冠にした新会社設立の準備を急ピッチで進めた。資金の不足分については、県の支援で低利融資で賄った。▽とはいえ、「かつて」と同じ品質や食感を出すために必要な機器を購入するためには多額の資金が必要であり、昔ながらの味を復活させるには、その後「数年の年月」がかかっている。餡あんづくりはもとより、旧式の窯を使用した焼き上げ工程を含めて菓子づくりの”ほとんど”が、人手による作業であった製造工程大幅に変更し、自動化によって効率性を高められるようになったのは、「現在」の工場が完成する「2005 年」であった。

 第5段落は昔ながらの味を復活させた際にA社が経験した苦労と成功体験の経過です。

この段落は 「主力商品」のキーワードから、第1問に対応づけれらます。

 

第1問
景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100 字以内で答えよ。

 

第6段落

製造設備面の課題こそあったものの▽、商品アイテムを主力商品”だけ” に限定してスタートしたA 社は、「創業直後」から一定水準の売り上げを確保することができただけでなく▽、年を重ねるにつれ売り上げを伸ばし続け「今日」の規模にまで成長したのである。「2000 年代半ば」には増資して手狭になった工場を、そこから離れた郊外の、"主に"<地元の企業>を誘致対象とした工業団地に移転させた。また、その新工場は、食品製造の国際標準規格であるHACCP(ハサップ)に準拠するとともに、銘菓といわれたかつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を確保し、「現在」の種類のラインアップの焼菓子を日産50,000 個体制にまで整備した。

※追加した記載ルール

水色過去の課題

 

第6段落は、A社の事業拡大の経過です。「工業団地に移転」と「HACCAP」がキーワードです。

この段落は第1問と第3問に対応づけられます。

第1問は度々登場している「主力商品」、

第3問は「工業団地に移転」の部分が対応付けられます。

 

第3問

A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100 字以内で答えよ。

肝となる段落の考察

第7段落

⑦▽しかし、「創業」からおよそ「17年」の時を過ぎたとはいえA社の主力商品は、<前身であるX社>が築きあげてきた主力商品依存しており、A社が独自で創りあげたものではないことは事実である。かねてより目標として掲げてきた全国市場への進出の要件ともいうべき首都圏出店の夢いまだにかなっているわけではない。売上高「30億円」というビジョンを達成するためには、全国の市場で戦うことのできる新商品の開発が不可避であるし、それを実現していくための人材の確保や育成”も”不可欠である。

※追加した記載ルール

黄土色経営課題

 

第7段落は、現在の経営ビジョン達成のための経営課題が明記された段落です。

現状は「主力商品」に依存しており、独自性のある新商品開発が出来ていないこと。

ゆくゆくは「全国市場」に進出したいが、未だに「首都圏出店」もできていないこと。

売上高は現在の約8億円から約4倍の30憶円に伸ばしたい夢があること。

そのためには、新商品開発人材の確保と育成が必要であること。

経営戦略組織人事戦略の両方が必要だという肝の1段落です。

 

「全国市場へ進出」から第4問に対応付けられます。

第4問
A社は、全国市場に拡大することでビジョンの達成を模索しているが、それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100 字以内で答えよ。

 

第8段落

⑧「17年の時」を経て、<共に苦労を乗り越えてきた戦友>の”多く”定年退職したA社は、正に「第三の創業期」に直面しようとしているのである。

 

最終段落である第8段落は、敢えて意味深な表現を使っている段落です。

「第三の創業期」

第一がX社の創業期、第二がA社の創業期、そして、世代交代が必要な第三の創業期。

「第三の創業期」から第5問に対応付けられます。

 

第5問
「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。

 

以上、与件の後半部分でした。

 

与件文の印象と設問にどう対応するか

2,173文字と平均的な分量で、題材が菓子製造業と取っ付きやすい内容でした。

ストーリーは1読すればわかるのですが、設問への対応には与件だけでは情報が不足していると感じませんか。

成功してきた要因の分析と今後の経営課題を第5問の中で解答しいく類推が必要な展開です。

類推には1次試験で学んだ知識・理論を応用して解答する必要があります。

ここが難しい。

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各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。

ある優秀な人の解答として参考にしました。

 

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター (第2版)
 

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本日のまとめ 

  • 肝となる段落には経営課題がある。
  • 経営戦略と組織人事の課題。
  • 設問への対応には与件だけでは情報が不足している。
  • 解答には1次知識・理論が必要。

 

※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。

 

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