おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成28年度 事例Ⅱ 直前期 出題予想を想起しながら過去問を解く」です。
令和2年度のB社の業種はいったい
本日からは平成28年度の事例Ⅱに入ります。
この事例記事で事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは過去5年分全て投稿したこととなります。
直前期ではありながらも、過去の事例をみていく。
ちょっと直前期の対策としてはイマイチかもしれませんが、この事例がガッツリ1事例を取り扱うのは最後となりますのでお許しください。
平成28年の事例企業はしょうゆメーカーでした。
過去を振り返ると、平成29年寝具小売店、平成30年老舗日本旅館、令和1年ネイルサロン。業種は、メーカー、小売り、サービス業、サービス業。
規則性は微妙ですが毎年ネタを変えて出題されていることは確か。
令和2年度はメーカー、小売り、はたまた新業種。
個人的にはコロナ時代の飲食店の出題を予想してます。
たぶん飲食店の問題が出題されたとなれば、みんなアイデア解答で解答はバラつき、採点もしづらく微妙でしょうね。
どれだけ時流を捉えた問題が出題されるのか。
結論は、どんなバリエーションが来たとしてもその場で対応できる事。根本的には中小企業診断士として助言できること、方向性はある程度決まってます。
それはご支援の気持ち。冷静に分析して、現状の企業の姿を想像して、出来る範囲内での実現可能性がある提案をする。
問題構成は違えど、今後出題する傾向を想起する
平成28年度の事例Ⅱの問題は、設問数は全4問の6題でした。
平成29年・30年、令和1年と4題構成となってましすので、明らかに設問の構成が変わる前です。
僕は4題だと問題数が限られいるので、タイムマネジメントを含めやりやすかったのですが、5題以上だと多種の論点を書かなければいけないので、時間切れになってしまうことが多かったです。
多分この年の問題は全ての論点を外さずに解答出来た人も少なかったような気がします。
とはいえ、たぶん直近の傾向を踏まえると4題。
この年の事例を第4問構成としてとらえて検討していくトレーニングですね。
直前期になりますので、過去問を見る時にただ過去問を解くだけではなく、今年類似の問題が出題されるとすればどの様に出題されるのかを見ていく。
自分自身であらかじめ想定しておく、イマジネーションの世界観も必要だと思います。
もし今年過去問と類似した問題が出題されたらどう対応するか。
まずは字数をみていきます。
第1問は80字
第2問は100字、80字
第3問100字
第4問50字、80字
総字数は490字。文字数も若干多く、どの問題をとってどの問題に時間を使わないかが攻略のカギとなったと思います。
設問は4問で6題。直近の3年間とは明らかに違う設問のタイプ。
与件文は2,642字と図2。
ボリュームは標準レベルです。
図2つあると多少動揺しますが、まずは与件文から確認して、図はあとづけで確認すれば十分だと思います。
ワンスライドワンメッセージの、パワポのスライドが如く、1つの図で1つのメッセージ。
設問解釈
第1問(配点20点)
B 社のこれまでの製品戦略について、80 字以内で整理せよ。
B 社のこれまでの製品戦略について、80 字以内で整理せよ。
→抜き出し系の問題で、80字と少ない問題。事例Ⅲの第1問のようにSWOTですが、事例Ⅱの場合には多くの情報をコンパクトにまとめいないといけいないです。
戦略の中でも、製品政略。
製品の変遷。S強みをどのようにいかして、製品をどように変えていったか。
過去の成功について複数段落で書かれているので、その中で重要なキーワードを抜いてきてコンパクトにまとめる。たぶん高単価、高付加価値な製品です。
第2問(配点30点)
11 代目予定者は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしながら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを考えている。
<11 代目予定者>は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしな
がら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを
考えている。
(設問1)
B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100 字以内で説明せよ。
(設問1)
B社の「今後」の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100 字以内で説明せよ。
→誰に、何を、どのように、効果。の定番問題。
ここは取らねばならん意味がある。今までさんざんこんな問題の練習を繰り返してきた受験生達であれば確実に取ってくる問題。
複数段落から根拠を拾い上げて、お決まりのフレームワークで解答を書きあげる。
ターゲット層
与件見なくても、老若男女の内、高齢者、女性、そして外国人。
過去はこれでよかったですが、今年はコロナでどーでしょう。
製品戦略が第1問に続いて登場。第1問は過去で第2問は未来の製品戦略。
現状の問題点を改善して、未来は売上か単価のアップを図ると想定する。
(設問2)
(設問1)で想定したターゲット層に訴求するための、プロモーションと販売の戦略を80 字以内で説明せよ。
(設問1)で想定したターゲット層に訴求するための、プロモーションと販売の戦略を80 字以内で説明せよ。
→プロモーションと販売の戦略
4P
Product(プロダクト:製品)
Price(プライス:価格)
Place(プレイス:流通)
Promotion(プロモーション:販売促進)
プロモーションの中でも、プル戦略の広告とパブリシティ、プッシュ戦略の人的販売と販売促進がありますね。
この知識は1次試験知識ではあるが、このように設問で聞かれたときに全ての知識が出てくるがどうかが設問解釈が重要になってくるところ。事例企業にとってどの施策を実施すると有効か。
第3問(配点20 点)
3年前に開業した直営店併設の飲食店は、売り上げが好調である。B社が飲食店を直接経営することによって、どのようなメリットと効果を得られるか。売り上げが向上すること以外のメリットと効果について、100 字以内で説明せよ。
「3年前」に開業した直営店併設の飲食店は、売り上げが好調である。B社が飲食店を
直接経営することによって、どのようなメリットと効果を得られるか。売り上げが向上すること以外のメリットと効果について、100 字以内で説明せよ。
→僕は苦手でした変化球のメリットと効果の問題。
売り上げが向上すること以外という制約条件があるので、当然ながら売り上げについて書いても点数にはなりません。
頻出ではございませんが、出題される時は出題される。
どうもつかみどころがない印象。
飲食店を直接経営、
口コミ、宣伝効果、自社製品を紹介できる・販売できる、顧客の声が拾える、など。
第4問(配点30点)
昨今の多くの中小しょうゆメーカーでは、インターネット販売を展開している。B社もまた、新規事業として直接、最終消費者に対するインターネット販売に乗り出したいと考えている。
「 昨今」の<多くの中小しょうゆメーカー>では、インターネット販売を展開している。B社もまた、新規事業として直接、<最終消費者>に対するインターネット販売に乗り出したいと考えている。
(設問1)
インターネット販売を軌道に乗せるためにB社が採るべきブランド戦略を50 字以内で提案せよ。
インターネット販売を軌道に乗せるためにB社が採るべきブランド戦略を50 字以内で提案せよ。
→SNS、フォロワーって答えたくなったちゃいますが、不正解です。
与件の根拠から想定する施策を中小企業として50字以内で提案することです。
今流行りのTikTokで30秒間の動画を投稿し、自社HPへのアクセスを誘導して、新規顧客を獲得する。0点。
ブランド戦略。
ブランドと言えば、ラブマシーン。
ライン拡張、ブランド拡張、マルチブランド、新ブランド。
この4つのマトリックスが大定番。
他には、ダブルブランド、ダブルチョップ、コ・ブランディング
ブランドエクイティ、ブランドロイヤルティなどがあります。
どのブランドを想定する問題かを見極める力が必要です。
ブランドの知識は整理しておきましょう。
ブランド化して新商品開発。
(設問2)
B社のインターネット販売を利用する顧客にリピートしてもらうために、インターネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーションを展開するべきか。80 字以内で提案せよ。
B社の<インターネット販売を利用する顧客>にリピートしてもらうために、インタ
ーネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーションを展開するべきか。
80 字以内で提案せよ。
→既存顧客と意識する。リピートとなれば顧客満足度の向上。
マーケティング・コミュニケーション。ネット上のオンラインでの戦略。
ホームページ、SNS、口コミ
料理レシピの投稿、クックパッドCOOKPAD的なことでしょうか。
80字しかないのでコンパクトに詰め込む。
さらに、デジタルマーケティング
WEBサイト、ブログ、SNS、SEO対策、有料広告、動画、DMなど。
令和2年度試験でも出てきそうな論点。
以上、設問解釈まででした。
刺身用しょうゆ
このタイプも今やあまり見かけないパッケージ
与件を読んだときに実体験からの知見や印象で判断してしまうと、ピックアップすべき資源がブレてしまいます。
ピックアップすべきはどの部分なのかを鍛えることが有効です。
問題に対応した書籍紹介
平成28年度(2016年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろいな合格答案10
平成28年度試験(2016年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな再現答案4、再現答案4
平成28年度と平成27年度試験(2016年度と2015年度試験)の答案分析と再現答案
ふぞろいな合格答案 10年データブック
平成28年度(2016年)~ 平成19年度(2007年)の10年間分が収録。
事例問題攻略マスター(第2版)
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度
本日のまとめ
今回の記事は いかがでしたでしょうか。
最後に本日のまとめとなります。
今回は「平成28年度 事例Ⅱ 直前期 出題予想を想起しながら過去問を解く」でした。
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結論はどんなバリエーションが来たとしてもその場で対応できる事。根本的に中小企業診断士として助言できること、方向性はある程度決まってます。
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それはご支援の気持ち。冷静に分析して、現状の企業の姿を想像して、出来る範囲内での実現可能性がある提案をする。
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直前期は、過去問を見る時にただ過去問を解くだけではなく、今年類似の問題が出題されるとすればどの様に出題されるのかを見ていく。
- 4Pはプル戦略の広告とパブリシティ、プッシュ戦略の人的販売と販売促進。1時知識は漏れなく準備しておく。
- ブランドの問題は、どのブランドを想定する問題かを見極める力が必要。ブランドの切り分けができるようにしておく。
2次筆記試験まであと22日。
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