おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成29年度 事例Ⅲ いきなり!生産管理 出現数は抑えて希少性を維持」です。
受験料17,200円は支払いましたか?
本日2020年9月18日は、中小企業診断士2次試験の受験申込受付の最終日です。
今年の2次試験の受験資格のある方は、迷わず受験料の17,200円を郵便局のATMで納付しちゃいましょう。
迷ってたら前に進む。
機会損失はもったいないです。
来年も何があるか分からない、予測不能だから面白い。
「こんな資格を取っても意味ないじゃん」は、取った人しか言えないのが資格なんですね。
意味のないものなんてない、意味がないといっていることが意味がない。
他にもやることがあるからその時間が無駄と言うので有れば、
振り返らず他のことをすれば良い。
設問が4題、かつ、傾向の違う問題
平成29年度事例Ⅲの設問解釈をしていきます。
まず第1段落をみます。
この年のC社は産業機械やプラント機器のメーカーを顧客とし、金属部品の加工の企業。賃加工型の下請製造業。
賃加工型の下請製造業ってのが、中小企業らしい事例企業です。
与件文は3ページ。図が無いのが特徴。
C社の生産概要と生産概要で1ページとちょっと。
新規事業の概要が1ページ強とボリュームが多いです。
令和1年・平成30年よりは与件文が少なめです。
設問は全部で4題。
第1問140字、第2問120字、第3問160字、第4問140字と問題数が少ない分、各設問の文字数は多くなってます。
最大の特徴は、以下の3つです。
・第1問に定番のSWOTの問題がない。
・第1問と第2問の切り分けが難しい?
・第3問はホームページ活用、第4問は製品とサービスでマーケティングの問題?
第1問と2問が生産系の問題、第3問と第4問が戦略系の問題。
他の年とは明らかに違う傾向で作られた問題であることが分かります。
第1問
第1問(配点30点)
CNC 木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を140 字以内で述べよ。
CNC 木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を140 字以内で述べよ。
→生産管理上きました。
平成29年度事例Ⅲの特徴。
・第1問に定番のSWOTの問題がない。
通常は、第1問でS強みとW弱みを解答して、その強みの活用と、弱みの克服をするのが、最後の問題です。
いきなり!生産管理です。
この設問の出題方法は他の年度ではないパターン。
これには面喰って、間違って思考停止のパブロフの犬状態で、C社の強みを永遠と書いて終了してしまった人もいると思います。
出題数は抑えて希少性を維持。
「いきなり!〇〇〇〇」の様にドミナント戦略で大量出店してたら、
いきなりじゃねーよ。いつでも!いまさら!いまでも!
この出題パターンは「稀」です。
参考:生産管理。1次知識。生産計画と生産統制。
事例Ⅲの大定番論点。この直前期ですから、この問題の書き方ぐらいもう、
当たり前すぎてここでお伝えするまでもないですよね。
経営管理のアッパーレベルの課題です。
書き方。課題と対応策。
この課題と対応策の書き方も大丈夫ですよね?
課題は~。
〇〇が課題。
(対応策は、)これは書かなくても良い。
〇〇をする。
事例Ⅲの生産用語も入れて140字加点ラッシュを狙う。
第2問
第2問(配点20点)
C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC 木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120 字以内で述べよ。
C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC 木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120 字以内で述べよ。
→の課題とその対応策のセットは第1問と第2問も同じ。
この問われ方に対しての準備は嫌って程やってきてますよね?
第2問は、生産業務を整備して生産能力を向上させ生じる余力。
この問題は。
・第1問と第2問の切り分けが難しい?
対応付ける段落、何を書けばいいのか?
第2問は現場の生産性向上の問いです。
現場レベルの生産業務を整備して、
生産能力を向上・生産性を向上させて、このあと何度も繰り返し出てくる、
「CNC木工加工機」の生産に充てたい。
与件文に書かれている問題点を改善する。
標準化・マニュアル化・共有化。
第3問
第3問(配点20点)
C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧客を受注に結び付けるための社内対応策を160 字以内で述べよ。
C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、<潜在顧客>を獲得するためのホームページの活用方法、<潜在顧客>を受注に結び付けるための社内対応策を160 字以内で述べよ。
→ホームページを活用
事例Ⅱのマーケティングっぽい問題。
問い合わせに対して自動応答、FAQを貼る。
ホームページに動画、YouTube。
なかなか高度な提案が出来そうです。
展示会での成功を参考に
この条件から、与件の中での段落を絞り込み、成功事例を応用した提案をする。
社内対応策
これもなかなか「稀」な制約条件。
事例Ⅰのような組織的な話になってしまいそう。
あくまで事例Ⅲは生産・技術の事例であるということは忘れずに提案する。
第4問
第4問(配点30点)
C社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。
C社社長は。「今後」大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。
→ 大きな設備投資や人員増をせず
ここから金はかけずの定番のパターン。
高付加価値は毎回のパターン。
製品やサービスについてどのような方策
この切り口は事例Ⅱのマーケティングに近い切り口。
事例Ⅰの戦略も含まれて、事例Ⅱのマーケティングも、事例Ⅲも生産も、
全てを複合したような戦略の問題。
これは書くことを知識から解答しないといけない。
書き方で、「製品は~、サービスは~」と書いた方が書きやすい。
やはり、事例Ⅱのマーケティングっぽい問題。
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのミックス問題もたまには出てきますが、あくまで設問できかれていることに愚直に正確に答えること。
平成29年度の事例Ⅲの企業は?
「CNC木工加工機 北海道 企業」で検索すると出てくる企業。
旭川機械工業株式会社
トップページにカタログや動画が各所に散りばめられいる、
迫力のあるホームページ
これがホームページの活用か。
平成29年3月経済産業省 はばたく中小企業・小規模事業者300社賞受賞
おー出題の年の3月。
1947年創業
創業以来、時代の変化に柔軟に対応。
社員数12名
ご参考まで。C社のイメージを含ませてください。
旋盤
機械のイメージ
この事例には「ならい旋盤」汎用性があり操作性が良い加工機が欲しい
問題に対応した書籍紹介
平成29年度(2017年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろいな合格答案10
平成29年度試験(2017年度試験)の答案分析と再現答案 ¥2,640
ふぞろいな再現答案5、再現答案5
平成30年度と平成29年度試験(2018年度と2017年度試験)の答案分析と再現答案
事例問題攻略マスター(第2版)
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度
本日のまとめ
- 第1問に定番のSWOTの問題がない。
-
第1問と第2問の切り分けが難しい?
-
第3問はホームページ活用、第4問は製品とサービスでマーケティングの問題?
-
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲのミックス問題もたまには出てきますが、あくまで設問できかれていることに愚直に正確に答えること。
2次筆記試験まであと37日。
明日からの4連休は追い込むチャンスです。
今日はその日程計画と調整日。
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