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平成29年度 事例Ⅰ 総集編で間食 再構成の解答

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おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

本日は「平成29年度 事例Ⅰ 総集編で再構成の解答」です。

平成29年度 事例Ⅰ の記事の総集編と解答例を追加してブラッシュアップしてます。

 

 

まずは過去記事です。

「2次試験対策 事例Ⅰ 設問解釈やってみた」

「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度 与件読んでみた①」

「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度 与件読んでみた②」

「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度解答作成まで」は下記です。

  

 

この当時は新鮮味があり、星をたくさんつけて頂けてましたね。

今現在は毎回記事が長すぎて、読むことが苦労。

 

中小企業診断士の試験をよく知らない方から、ブログの総評を頂いたりもしているんですが、「マニアックで、ナガッ」という酷評が多い。

2次試験が終わったら、他の記事も書くぞ!

 

勉強会ダブルヘッダー

2日連続で勉強会に参加。毎週勉強会に参加しているのですが、昨日の題目は平成29年度事例Ⅰでした。

この年の問題はとっつきやすい事例Ⅰという印象もあり、1番始めに2次試験の問題の記事を書いた事例でした。

受験生のかたからは、やる気が溢れており、解答やそのコメントによって、どれぐらい準備をしてから勉強会に臨んでいるのかが伝わります。

勉強会も残り5週間。このブログの記事とリンクさせてやり切るべし。

 

H29年度試験事例Ⅰ 全国市場への進出を目指す、菓子製造業

今回は平成29年度事例Ⅰの解答例を中心にブラッシュアップしました。

受験勉強中の2018年9月と2019年3月と4月に解いた解答をもとに解答例を作成します。

この年の事例は昔に解いたものが残ってました。

過去に解いた問題は半分以上捨ててしまっているので、結構後悔してます。

普通は試験が終わってしまえば捨ててしまうものですが、データとして自分が勉強した功績を残しておくのも良い気がします。

 

標準的な時間配分。設問解釈10~15分、概要把握15~20分、対応付け5分で、40分経過。残り最大40分。1問8分ぐらいです。

 

※設問、【出題の趣旨】、<対応付ける段落>、「キーワード・センテンス」『1次知識』(解答例)の順で1問ごとにみていきます。

 

最大の要因。与件の要素を拾い集めてまとめる第1問 

第1問(配点20点)

景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100 字以内で答えよ。

 

時制は「過去」。経営戦略問題。情報の整理・分析。類推問題。

 

☆解答構成

(最大の)要因は~〇〇。〇〇して、〇〇~こと。

 

最大の要因という縛りを無視せず1つのことをブレずに伝えているように書きまとめる。

 

【出題の趣旨】

 第 1 問
創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

 

 →「経営環境を考慮した上で分析」 と記載があります。

 ※出題の趣旨は、中小企業診断協会のHPに試験後にアップされています。

経営環境はSWOT分析

事例問題を解く時に「SWOT分析」をしてから解くやり方もあると思います。

自分の場合はS強みO機会を赤オレンジ黄色の暖色系、W弱みT脅威を青・水色の寒色系のマーカーで色づけて視覚的に判断しました。 

 

<対応付けた段落>

第1・3・4・5・6段落と広く対応付けました。

核となるのは3・5段落。 

 

「キーワード」

第1・3段落「地元で認知度が高い

第4段落「商標権」「経営支援の継続、商品の存続

第5段落「主力商品だけに絞って」「商品を冠にした新会社設立」「昔ながらの味

意味有りな表現が多いです

要素が多い。

 

『1次知識』

SWOT分析経営資源選択と集中、外部資源活用

 

キーワードと1次知識を使って、1つのことを一貫して言っているように文章にまとめる。

(解答例)

(a)2018年9月(b)2019年3月(c)2019年4月

 

(a)要因はブランド価値を維持したことである。県を代表する銘菓として人気を博した③X社の主力商品だけに絞り③商品目を冠にした新会社③で製造工程を大幅に変更し自動化により効率高め昔ながらの味を復活③させたことである。12点

 

(b)銘菓と言われた昔ながらの味を復活させた③点。商標権を取得③して、主力商品だけに絞り③商品名を冠にして新会社を設立③し、かつてと同じ品質や触感をだすために資金投資して、自動化により効率高めて生産体制構築したこと。12点

 

(c)地元で人気を博していた商品③商標権を取得③し、主力商品だけに絞り③商品名を冠にした新会社設立③し、かつての商品に劣らない品質や触感を確保し昔ながらの味を再現できた③こと。贔屓筋や主要取引先からの支援を受け実施④。19点

 

→どんどん解いていけば要素は増える。そして、まとめる文章力が必要になる。

書き方にはこだわり、要素が入れてコンパクトにまとめて加点。

 

正社員と非正規社員の問題も頻出ですの、第2問

第2問(配点20点)
A社の正規社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。少人数の正規社員での運営を可能にしているA社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100 字以内で答えよ。

 時制は「現在」。経営戦略問題。情報の整理・分析。

 

☆解答構成

特徴は〇〇なこと。〇〇~なこと。1文か2文にまとめる。

 

【出題の趣旨】

同業他社に比べて少数の正規社員による効率経営を実現している事業の仕組み及び管理体制について、分析する能力を問う問題である。

少数の正規社員による効率経営事業の仕組み及び管理体制が追加情報。

 

<対応付けた段落>

第1・2・5段落。

核となるのは2・5段落。 

 

「キーワード」

第1・2段落「非正規社員

第2段落「補助業務」↔「コア業務

第5段落「主力商品だけに絞って」「自動化」「効率性を高められた

 

『1次知識』

正規社員と非正規社員の経営戦略上のメリット、アウトソーシング

 

キーワードを使って非正規社員の有効活用についてまとめる。 

 

(a)特徴は非正規社員は④交代勤務で箱詰め包宗、倉庫管理等①補助業務②を任せて、正規社員④は各部門の管理業務①に専念させて効率化を図り適正な役割分担を築き少人数でも運営できる⑤、命令系統の一貫性があること。17点

 

(b)正規社員④は各部門の営業や管理など①コア業務に専念させ効率性を高めて、非正規社員は交代制で補助業務②を任せて人材を適所に配置して有効活用した。製造工程を大幅に変更し、自動化により作業の効率性⑤を高めた体制構築。16点

 

(c)3種類の主力商品に絞り④自社店舗で直接販売せず自動化⑤により作業効率を高めた事。非正規社員補助業務②を任せ、正規社員④コア業務に専念させて効率性を高めた事。結果、役割が明確で合理的な経営体制を構築した事。19点

 

→要素だけをみていくと徐々に改善されている。

非正規と正規は入っているのが前提で、効率的哉や商品の絞り込みが加点となった。

 

取らないとまずい問題。コア業務とノンコア業務・補助業務の理論はマスターしておくこと

 

与件から抜いてメリットだけを答える、外せない第3問

第3問(配点20点)
A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100 字以内で答えよ。

時制は「過去」。経営戦略。情報の整理・分析。

戦略的メリットを書く。

 

☆解答構成

(メリットは)〇〇なこと。〇〇~できた。2文にまとめる。

 

【出題の趣旨】
第3問

事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う問題である。

→言い代えで追加情報なし。

 

<対応付けた段落>

第6段落。

 

「キーワード」

第6段落「地元の企業を誘致対象とした工業団地

「食品製造の国際標準規格、HACCAPに準拠」「日産50,000個体制にまで構築

 

『1次知識』

規模の経済性、オープンイノベーション

 

主に6段落の内容をまとめ、今後の事業展開の話にもっていく。

(a)メリットは工業団地の地元の企業との交流から違う業界の経営資源シナジー効果が生じる点。HACCPに準拠④して品質や食感を確保できる④工場環境の整備。3種類の焼き菓子を日産5万個と生産力④の増強を整備した点。12点

 

(b)地元の企業が多く誘致されており、距離感が近くなり、連携協力体制が築けて③、新工場をHACCPに準拠④させて、3種類のラインアップの焼菓子を日産5万個体制④にまで整備して、オープンイノベーションに導けたこと。11点

 

(c)製造工程の自動化により効率性を高めら③れて、HACCPに準拠④し、品率と食感を確保して、日差5万個体制の生産体制を整備出来④地元の企業との連携を強化③して、商品開発を実施できる基盤を整備した。14点

 

→この問題はSWOTのSを探す問題。事業を続けていて得られた与件文に書かれているメリットを丁寧に拾い上げてまとめること。

 

書き方により違いが出る、第4問

ここで2つの記事にしようと思いましたが、今回は1回で行ってしまいます。

第4問(配点20点)
A社は、/全国市場に拡大することで/ビジョンの達成を模索しているが、/それを進めていく上で/障害となるリスクの可能性について、/中小企業診断士の立場助言せよ。/100 字以内で答えよ。

 

時制は「未来」経営戦略。助言問題。

 

☆解答構成

リスクは〇〇なこと。〇〇~なこと。2文にまとめる。

 

【出題の趣旨】

第4問

地域ブランドとして優位性をもつ主力商品の全国市場への展開がもたらす問題を分析し、それに対して適切な助言をする能力を問う問題である。

問題助言の問題。リスクを単に列挙するんではなく、診断士の知識を使って助言する必要もあったという解釈。

 

<対応付けた段落>

第1・7段落。

 

「キーワード」

第1段落「非正規社員

第7段落「全国市場への進出」「首都圏出店」「新商品の開発」「人材の確保や育成

 

『1次知識』

経営資源の分散、経営資源の配分、リソースマネジメント

 

(a)リスクは前身のX社の主力商品に依存し、独自の新商品の開発で成功していなく④首都圏出店も出来ていない④点。新商品の開発後の営業ノウハウ②やルートが開拓出来ていない点。開発・営業共に人材が不足③している点である。13点

 

→3つの要素を列挙。与件と紐づけて半分抜きで書く。

 

(b)主力商品は独自で創り上げたものでなくX社が築き上げたものであり、首都圏出展も達成しておらず④商品開発に成功できていない④。全国市場に進出するに当たり新規開拓の営業体制構築③が必要で人材不足④がリスクである。15点

 

(c)主力商品は全国的な知名度がなく③販売に苦戦する事。経営資源が分散しブランド価値が希釈化する事がリスク。営業や新商品開発軽々のある人材の確保④や育成で、首都圏市場に進出して全国市場に展開④する販売網を構築する。10点

 

やはりこの問題は国語力できれいにまとめる技術が求められる問題。

書き方により解答の印象がだいぶ違う。

 

最後は組織で、施策を複数列挙する、第5問

第5問(配点20点)
「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。

組織構造、組織文化、人的資源管理の全てを活用。

 

☆解答構成

150字と字数が多いので、〇〇~な中、〇〇する、〇〇する、〇〇する。3つぐらい施策を入れる。

①、②、③とナンバリングする作成もあります。

自分は始めはナンバリングしてましたが、最終的には敢えてナンバリングはしませんでした。

 

 【出題の趣旨】
第5問 配点20点
非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているのかを分析する能力を問う問題である。

非同族支配の中小企業と 経営課題に直面が追加された情報です。

非同族支配の中小企業のメリットとデメリットをかけて言うことですね。

 

<対応付けた段落>

第2・7・8段落。 

 

「キーワード」

第2段落「機能別組織

第7段落「全国市場への進出」「首都圏出店」「主新商品の開発」「人材の確保や育成

第8段落「定年退職

 

『1次知識』

機能別組織のデメリット 、組織変革・組織学習、人的資源管理(採用・配置・能力開発・評価)このうち正社員・非正規社員の採用・配置・能力開発

 

前提の状況「定年退職」している中、と状況を記載して、そのあとに1次知識を使った施策を複数列挙する。

機能別組織のデメリットに触れて、ノウハウの継承、人材・後継者の育成、を書いてもよいと思います。

 

(a)課題は主力人材が定年退職する③中、積極的に新卒採用②を行い、組織文化を継承して次世代の管理職候補を育てる②事、中途採用により異業種の知識・ノウハウを融合させてシナジー効果により新商品の開発力③と新市場開拓の営業力を強化③する事。成果主義の一部導入により若手人材のモラール向上、公平・透明・納得の評価制度を構築。13点

 

→微妙です。日本語のつながりもイマイチ。

中途採用により異業種の知識・ノウハウを融合させて→シナジー効果

これは組織活性化。

 

(b)創業メンバーが定年退職した③中、事業継承のために人材の確保と育成し③新商品開発と販路開拓していくことが課題。人財のダイバーシティ中途・新卒②と積極採用し新しい風を入れて組織活性化させる。計画的な配置転換や教育により組織能力を高める、新商品開発の社内コンテストで報酬を与えて士気向上させて、商品開発力高める③。11点。

→またまた微妙。各肩を使わないとイマイチ分からない文章になります。

 

(c)創業メンバーの退職③に伴う次世代への事業継承①商品開発力・営業力を強化②全国進出③することが課題。正社員の積極採用②非正規社員の正規社員登用①により能力開発②新商品開発の専門部署を設置②し、商品開発力の強化③を図る。社員に権限移譲②して活性化させて、組織文化の継承進め、時代のリーダーを育成②全国市場へ進出する③。20点

 

→詰め込み過ぎ解答。一応満点ですが・・・。

150字の意味は、施策は複数列挙 して提案すること。

 

→(a)は2018年9月、(b)は2019年3月、(c)は2019年4月

(a)67点

(b)59点

(c)82点

概算の点数。

平成29年度事例Ⅰは意外と抜き系の問題がおおいので、

何度か繰り返しといていくと答えを覚えてしまう状況になるので、

解き方に注意しましょう。

点数に一喜一憂せずに他の問題を淡々とやりましょう。

 

以上、過去記事の誤りも訂正しました。

過去記事のブラッシュアップは必要ですね。反省。

未だに好きで食べてますが、夜の勉強前の間食はいつもメロンパンです。

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メロンパン食べて夜の勉強

糖分を欲する。腹持ちはよく、甘いもので1日の疲労を回復して、勉強に取り掛かる。

 

問題に対応した書籍紹介

平成29年度(2017年度)の解答解説が掲載されている書籍です。

過去問

診断協会のホームページからダウンロード

中小企業診断士試験問題

AASのホームページからダウンロード

試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。

2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校

 

TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説

 ふぞろいな合格答案10

 平成29年度試験(2017年度試験)の答案分析と再現答案 ¥2,640

ふぞろいな再現答案5、再現答案5 ¥2,640

 平成30年度と平成29年度試験(2018年度と2017年度試験)の答案分析と再現答案

事例問題攻略マスター(第2版)¥3,080

再現答案やプロセスではお薦めです。

各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター (第2版)
 

TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度 ¥4,180

本日のまとめ 

  • 第1問は、書き方にはこだわり、要素が入れてコンパクトにまとめて加点。
  • 第2問は、取らないとまずい問題。コア業務とノンコア業務・補助業務の理論はマスターしておく。

  • 第3問は、与件文に書かれているメリットを丁寧に拾い上げてまとめること。
  • 第4問は、国語力できれいにまとめる技術が求められる問題。

    書き方により解答の印象がだいぶ違う。

  • 第5問は、施策は複数列挙 して提案すること。
  • 何度か繰り返しといていくと答えを覚えてしまう状況になるので、

    解き方に注意しましょう。

2次筆記試験まであと47日

そろそろ過去問マニアですか?色々と手を出して最後は過去問に戻る。

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