突然ですが問題です。
下記図は過去に事例Ⅱで出題された図です。下記図の共通点を考慮して、今後出題されるであろう図の特徴について、100字以内で説明せよ。
おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「2次試験対策 事例Ⅱ 業種は問わず定番のフレームワーク」です。
変化をつける意味で初めにいきなり問題を出してみました。
4事例の勉強時間
令和1年度事例Ⅰの記事を6回に渡り続きました。
いい加減同じ事例のネタだけだと飽きてきたと思います。
先日のタキプロ勉強会で受験生から質問で、同じ事例を極めていくか、
事例を均等に勉強していくのかといった話が出ておりました。
私は事例Ⅳは以前から継続的に勉強していき、昨年の2次直前期は4事例を満遍なく勉強することを意識してコントロールしました。
その中でも勉強時間の偏りは出やすく一般的には、
事例Ⅳ>事例Ⅰ>事例Ⅲ>事例Ⅱ
の順に時間をかけていると思います。
私の直前期結果としては、
事例Ⅰ>事例Ⅲ>事例Ⅳ>事例Ⅱ
初めて事例問題を解いた時からなぜか事例Ⅱだけは解きやすく得意な事例であるという意識がありました。この事例だけは何とかなる。
覚える知識量や解き方の作法が少なく、解いた後のモヤモヤ感が一番なかったからだと思います。
昨年の直前期事例Ⅱがスランプに陥る時がありました。
時間が足りない、解答がまとまらない、提案が出来ていない。
大事なことが抜けてしまう。
やばいと思って分析した結果勉強時間が確保されていないことに気づき、
ある時期集中的に取り組みました。
かなり極端に勉強配分をされていることもあると思いますので、バランスよく勉強時間を配分することをお薦めします。
得意であっても事例Ⅱを侮るなかれ。事例Ⅱも勉強時間の確保が必要です。
令和1年事例Ⅱの特徴と設問や与件・図の特徴
令和1年度の事例Ⅱの問題は、設問数は全3問の小問を入れて4題でした。
H29年、H30年、R1年と4題。
時間が足りない事例Ⅱにおいては設問数が少ないことは解きやすいという感覚です。
第1問は40字×4
第2問は100字
第3問の設問1が100字、設問2が100字。
総字数は460字。
H29年480字、H30年450字、R1年460字と3年間は毎年同じぐらいの字数。
与件文は2,782字と図2つと表が1つ。
H29年2,888字と図が1つ、H30年2,621字と図が1つ、R1年2,782字と図2つと表が1つ。
与件文の量は想定内であり、図と表の読み取りが重要なことは過去問対策をしているかたであれば心得ているはずです。
図1はどっかで見たことがある人口構成比の図。
サブリミナル効果。間違え探し図。
本日の冒頭の3つの図を見比べてみてください。
初見で何に気が付けたか。
X市が多いのは40~50代と10~20代。少ないのは65~70代。
2年に1回同じような図が出題されているので、この図は今年は出ないような。
となる逆に今年はやばい系の数字を使った表?
電卓の準備は毎年恒例です。
図2はネイルの手の写真。
この写真の手のしわの感じから何歳の方か、
基本的には女性だと思うが、実は男性?だなんて見れば見るほどいらぬことを考えますが、「ジェルネイルの参考イメージ」ただの参考です。
知らない人のためのヒントですね。
爪に石がついてるぞ。
表 価格体系
料金表、メニューですね。
この表を正確に分析できればよいですが、私は価格の分析まではせず、
早々に設問解釈に移ってしまいました。
やっぱりこの表も超重要でしたね。
ネイル
男性受験者が大多数の中で、明らかに女性しか分からないサービス業にして、
混乱させようとしていた意図を感じます。
大定番のSWOT分析
令和1年事例Ⅱの問題は、設問数は全3問の小問を入れて5題です。
第1 問(配点20 点)
小型ショッピングモール開業を控えた「2019 年10 月末時点」のB 社の状況につい
て、SWOT 分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40 字以内で説
明すること。
→大定番のSWOT分析。診断士はみんなSWOT分析が大好きといわれてますが、
まさかここでSWOT分析とくるとは。逆に面喰いますね。
H30年度は3C分析、R1年度はSWOT分析、今年は何分析でしょうか。
RFM分析、ABC分析またまた4P。
ブランド戦略のラブマシーンのマトリックス。ライン拡張、ブランド拡張、マルチブランド、新ブランド。
小型ショッピングモール開業を控えた「2019 年10 月末時点」
設問解釈から時制と状況を加味した解答としたい。
インスタント・メッセンジャーって何?
第2 問(配点30 点)
<B 社社長>は「初回来店時」に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、<デザインを重視する既存顧客>の客単価を高めるために
は、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。
→インスタント・メッセンジャーって何?聞いたことがない造語?
ウィキペディアでみると日本でいうとアット的シェアを持つLINEですね。
LINEの公式ページ。
勝手に情報が届くやつ。
受験生の方も問わず勝手に送られ来るので通知OFF、本当にいらなければブロックなDMです。
Facebookのメッセンジャーもありますが、グループでのチャット機能が主に使われてますのでやはりLINEですね。
インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)
個別にメッセージを配信できる。
当たり前すぎる。IT音痴だと思ってんのかよ。
逆にはめようとしてる?
<デザインを重視する既存顧客>は、ターゲットです。
既存顧客と新規顧客でこの設問は既存顧客に対する、助言問題。
客単価を高める 客単アップの問題です。アップセル。
言い方悪いですが、どうやって「気持ちよく、ぼったくるか。」
またまた言い方悪いですが、「ご指名ありがとうございます。」「シャンパン入りました。」です。
LINEで太客に営業かけて、シャンパンを薦めて金を落とさせる。
完全に夜の店になってしまいました。(反省)
フレームワークに入れると、ターゲットは既存顧客、効果は客単価の向上。
書くのは資源と施策のことのみ。
大定番のフレームワークに当てはめて解答
第3 問(配点50 点)
B 社社長は「2019 年11 月以降」に顧客数が大幅に減少することを予想し、その分を補
うために<商店街の他業種>との協業を模索している。
→時制が「2019 年11 月以降」で大幅に減少の状況で、<商店街の他業種>との協業。
ストーリーが見えてきます。
(設問1 )
<B 社社長>は減少するであろう顧客分を補うため、協業を通じた<新規顧客>のトライアルが必要であると考えている。<どのような協業相手>と組んで、<どのような顧客層>を獲得すべきか。理由と併せて100 字以内で助言せよ。
→ 設問1は、新規顧客層獲得のための試み。
協業相手。
フレームワークに入れると、ターゲットは不明、資源、効果は新規顧客獲得。
設問には、顧客層と協業相手とその理由のみを助言しろとなっているので、
効果は必要ない。
理由は~のため。(為)
ターゲットと協業相手。それを選んだ根拠となる理由を書く。
(設問2 )
協業を通じて獲得した<顧客層>をリピートにつなげるために、「初回来店時」に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案につい
て、理由と併せて100 字以内で助言せよ。
→価格プロモーション以外。リピート割引券やポイントカードは禁止です。
設問1からの流れで獲得した後のリピート化。固定客化。ファン化。
重要顧客にどうしたら育てられるか。
フレームワークに落とすと、ターゲットは協業を通じて獲得した顧客層、資源、効果。
ターゲット以外を書く。
提案・施策を資源を使って書く。そしてその理由と効果。
振り返ってみると、やはり設問解約によってかなり解答の方向性は変わりますが、
毎年問われている大定番の助言問題。
フレームワークに当てはめてB社の強みである資源を生かして提案です。
問題に対応した書籍紹介
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本日のまとめ
- 各事例にバランスよく勉強時間を配分する。
- 得意であっても事例Ⅱを侮るなかれ。事例Ⅱも勉強時間の確保が必要。
- 図と表の読み取りが事例Ⅱではかなり重要。
- 第2問。書くのは資源のことのみ。
- 第3問の設問1。ターゲットと協業相手。それを選んだ根拠となる理由を書く。
- 第3問の設問1。提案・施策を資源を使って書く。そしてその理由と効果。
- 毎年問われている大定番の助言問題。
- フレームワークに当てはめてB社の強みである資源を生かして提案する。
2次筆記試験まであと86日。
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