おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
本日は「2次試験対策 事例Ⅰ 事例ルーティン」です。
- 戦略的なゲームプラン
- 事例ルーティン
- ホチキスを外すかどうか問題
- 段落番号振り
- 最重要項目の設問解釈
- 大枠把握・与件解釈
- 対応付け
- ターニングポイント
- 詳細分析と設問への解答
- 今年のマストアイテム
- 本日のまとめ
まずは昨日までの記事「2次試験対策 事例Ⅰ まずは設問解釈」
「2次試験対策 事例Ⅰ H29年度 設問解釈やってみた」は下記です。
戦略的なゲームプラン
2次試験の事例問題は80分間です。この80分間でどのようなゲームプランを持つかが重要です。
突然ですが初めて過去問を解いた時はいかがでしたでしょうか。
80分間は短い。与件文をじっくりと読んだら時間が無くなっていた。あと10分あれば、書けたのに。全然考える時間がない。
与件文をコンパクトにまとめる力がある方にとっては、与件を設問にあわせて抜いてきてまとめればよいかとか思ったりします。
また、よく分からないから思いついたことをひらめきで書けばいいやといった半ばアイデア勝負の方もいらっしゃると思います。
この時間が有るようで無い、80分間に自分の全勢力をつぎ込んで、全力投球する勝負となります。80分のマネジメント、戦略をどうするかは重要です。
事例ルーティン
今流行りの モーニングルーティン・ナイトルーティンと同様に、事例問題には事例ルーティンが存在します。
何が正解というルーティンはないですが、受験予備校ではある程度の正解と思わしきあるべき姿のルーティンを教えてもらえます。
教える先生によりルーティンの構成は違いますので、あくまで私が知っているルーティンについてお伝えしたいと思います。
ホチキスを外すかどうか問題
前置きとして、本試験や資格予備校の模試では真ん中でホチキス止めされた問題が配布されます。私はホチキスを外すして、半分に分解する派でした。
時間で計測すると約1分かかります。結構時間かかります。
仮に外さない場合、問題を解いている時に何度も見返してどこに書いてあったけとか、うーん邪魔臭い、何でホチキスで止めるんだよって、イライラすることもあります。
手順としては、まず問題用紙を広げて、ホチキスの針の先の部分をシャーペンの先の金属の部分でもちあげます。このシャーペンは常に先の部分が出ているタイプのシャーペンがお薦めです。私が使用していたシャーペンです。
結構この時間で時間をロスする可能性があります。作業慣れが必要です。
次にホチキスをとったら、 折り目を親指と人差し指で挟んでつまんでなぞり折り目を強くします。そして最重要工程の切り離しにかかります。折り目の先端を少し破り、あとは両手で机の上で押し当てて左右に引っ張り折り目通りに分解します。
焦ってしまうと「ビリツ」と問題文付近まで切り目が行ってしまうこともありますので、この工程にはある程度の技術が必要です。
私は本番でもややミスりました。
「ビリッ」あ、やってしまった。
1分ロスします。残り時間79分。
段落番号振り
与件文の頭に1・2・3…もしくは、①・②・③...と段落番号を振ります。もし間違えて振ってしまうと消すことにより時間のロスが発生します。
問題用紙の分割もそうですが、頭を使わない作業なのでミスると調子を崩しかねないです。
よくあるのが1段落があることを見落として飛ばしてしまうことがあります。この作業に時間はかけられないので超スピードでやるからこそ発生してしまう、ミスです。
私は最終的にはこの工程はボールペンを使用してましたので、二重線で訂正しました。消すよりは時間がかからないですが、見た目が悪くなります。
自分はボールペンはZEBRAのSARASAシリーズを使用してました。ジェルボールペンでインクが濃くにじまないので下記ごごちもよかったです。
スタンダード型
いよいよ本題です。スタンダードな時間配分です。
前置きルーティーン:1~2分
事例全体の把握:1分
ここで第一段落読み、もしくは最終段落読みがあります。
第一段落だけを読んでおいて、業種や事例Ⅰで出てくるA社の概要を知ることができます。たまに変化球でA社の概要じゃない内容を第一段落にもってきている年もあります。
たとえばH24年の問題は「近年、・・・」でした。
通常は、「A社は、・・・」が冒頭の出だしです。
最終段落読みという秘儀もあります。最終段落にはA社まとめのA社の課題が書かれていることが多いです。始めと最後だけ読んで全体のストーリーを踏んでおいた方が次にくる設問解釈がスムーズにできるといった効果を期待できます。
第一段落読みと、最終段落読みは個人差がありますので、トライ&エラーで思考錯誤してみてください。
最重要項目の設問解釈
設問解釈は事例Ⅰにとっては最重要工程です。
与件を読まずに問題を解きにかかる勢いが重要です。与件を読んで色々考える前に、解いちゃえ作戦。
たまに周りをビビらせよう、ひかせようとしているのか分かりませんが、模試や答練で開始10分ぐらいで問題を解き始める、解答用紙に書き始める超人的な人がいます。
この人たちは超天才か設問解釈のみで解答しているものと推測されます。
設問解釈の時間は5分から20分。最大でここまで25分使います。
一般的には15分ぐらいが平均時間だと思います。
設問解釈に長時間使う戦略については改めて解説します。
10分から20分経過、残り時間は、70分から60分。
ここまであまり時間を使わなければ、70分時間が残ります。
設問解釈で時間を使わなければ先に進めますが、設問解釈の精度が悪かったり、ブレが大きい場合には改めて設問を解く際に多く時間がとられることとなります。
大枠把握・与件解釈
大枠把握・与件会社に進みます。どの程度与件を読み込むかにより時間の経過が分かれます。事例Ⅰは他の事例と比較するとそこまで与件文の量は多くはないです。
軽く読むと読んだときにふわっとした感じで終わることが多いです。
「あれっ、設問の答え書いてないじゃん。」
当然答えが明確には書いていない時もありますが、答えとなるヒントはいやらしく埋め込まれてます。
そのヒントを探し当てる、宝探しゲームみたいな感じ。
与件の読み方は人それぞれパターンがあると思いますが、一番詳細を確認しつつ安全な道を進む探索コースと、一度概要把握するだけで10分ぐらいで読んで、このあとの詳細分析に移る段階式のパターンがあります。
1回で詳細を把握したいか、大枠、詳細と2回に渡って把握したいか人それぞれによってしっくりするやりかたがあると思います。
この工程は10分から15分です。
残り時間、60分~45分ぐらい。
対応付け
各段落と設問をキーワードや段落の解釈から対応させる工程です。
自らの勘と経験値が要求されます。
この工程の精度は繰り返し練習しないと強化されてこない難しい面があります。
余裕が出てきた場合には対応付け表を白紙に書いて図として落とし込むこともした方がよいです。私は対応付け表は都度作成して問題にのぞみました。
対応付け表は余白に線を引いてガーガーガーと周りに音出して作成。
この線を引く音も結構動揺しますし、動揺させられます。
ただ、問題の解き慣れていないと時間を気にして表を作成するまでは出来ないです。
対応付けは5分程度です。大枠把握の段階で順次行うのもよいです。
ターニングポイント
90分の半分が45分です。この45分が事例問題を解く上でのターニングポイントです。
後工程では事例Ⅰでは5問出題されてますので、1問あたり5分の計25分は確保したいです。考える時間も1問あたり10分使う問題もあるので、45分を過ぎてしまうと80分間で全問精度よく解答することが難しくなります。
詳細分析と設問への解答
残りの25分~20分で設問に解答します。時間無いです。
80分間がどれだけ時間がないか、常に時間との戦いになります。解答については改めて解説しますが、時間が無いことだけは確かです。
考える時間がないです。
今年のマストアイテム
ふぞろい
2020年度のふぞろいは皆本試験で持ち込むんでしょう。
10年データブック。この書籍は分厚いので自宅用です。
事例問題攻略マスター
書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利なので、使い勝手よいです。
本日のまとめ
- 80分のマネジメント、戦略をどうするかは重要。
- 人それぞれの事例ルーティンが存在する。
- 設問解釈は事例Ⅰにとっては最重要工程。
- 対応づけは、自らの勘と経験値が要求される。
- 45分が事例問題を解く上でのターニングポイント
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