おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
本日は「2次試験対策 事例Ⅰ まずは設問解釈」です。
2次筆記試験。中小企業診断士の勉強で楽しいのは2次試験の勉強です。
ただやみくもに勉強をしてもなかなかつかみどころがないこの試験。
私も2次試験の勉強1年目で全然つかみどころがなく全然成果を感じられないまま、2年目は勉強会に参加することで気づきや学びがございました。
まずは「設問解釈」について話をいたします。
事例Ⅰは設問解釈が全て
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2次試験には「設問解釈」という工程が
あります。この「設問解釈」が事例Ⅰでは特に重要です。
設問を理解しないで解答してしまうと1つの設問が0点となってしますリスクが高いが高いです。設問を十分に解釈して、設問要求に外さないように解答するための工程。
2次試験の問題構成は、ある事例企業の概要・変遷・課題などが説明されている「与件文」が約3ページで1,700~2,900字で構成。
事例Ⅰの設問は毎年5第構成で「100字から120字以内で述べよ。」と出題されます。
私は始めは問題文である設問から見て与件文を読んでいく流れが設問の内容が答えやすいだろうというなんとなくの感覚でしたが、設問解釈の重要性についてはそれほど理解出来てませんでした。
例題として「平成29年度試験事例Ⅰ第1問」を考察します。
第1問(配点20点)
景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100 字以内で答えよ。
まず何となく読んでしまうと何も感じないと思います。
たぶん何かやったんだなA社は。それって与件文に書いてあるのでその部分を読み取って、肉付けしてまとめればいいんじゃないかなあ。
景気が悪い中で何か施策をしたことで、人気商品が出来た。
自分が2年目に参加していた勉強会では決まったルールがありました。
設問を1フレーズごとに分解する。
景気低迷の/中で、/一度/市場から/消えた/主力商品を/A社が/再び/人気商品にさせた/最大の要因は、/どのような点にあると/考えられるか。/100 字以内で答えよ。/
スラッシュを入れて単語れベルに分解することとで、1つ1つの言葉がもたらす意味を検討します。
ちょい切り過ぎたんでこのぐらいに。
景気低迷の中で、/一度市場から消えた主力商品を/A社が/再び人気商品にさせた/最大の要因は、/どのような点にあると考えられるか。/100 字以内で答えよ。/
設問要求を特定する。
作問者が問うところの本質を外さないように、正確に設問要求を特定します。
主力商品を、再び人気商品にさせた、最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100 字以内。
どのような点にあると考えられるかと100次以内は:△
最大の要因は:▲
△を問題の要求している個所。
▲は問題要求に対する制約条件。
その他の注意点はこの設問にはないですが、指示語は何のことをいっているのか正確につなげます。
1次知識の想定
中小企業診断士の1次試験で学んできた知識を総動員して、この問題に当てはめる知識を想定します。
やったことは何か。経営戦略。経営資源。人・モノ・金・情報。経営資源の選択と集中。ドメイン。企業ドメイン・事業ドメイン。SWOT分析。5フォース。
色々出てきてもどの知識を使うのかの整合は悩ましいものです。
仮説をたてて、解答の格子を考える。
100字の解答の構成を検討します。
1度この試験問題を解いたことあったり範解答までみてしまった人は、何となく与件のストーリーが頭に入ってます。そのストーリーを紐づけながら解答が書けると思います。
①〇〇したこと、②〇〇したこと、③〇〇したこと、よって、〇〇になった。
この問題に限って言えば、令和1年の事例Ⅰでは2問も出題してきた「最大の要因」シバりです。
1個しか書いちゃダメ。
でも点数がほしいから何個も書いちゃう。
いやいや1個しか書いちゃだめでしょ。
ここまでくると瞑想しますので、ディスカッションの内容です。
〇〇した為。①〇〇した、②〇〇した、③〇〇した。
こんな書き方、解答構成を検討します。
与件を見ないで解答する
与件文を見ないで解答を書く訓練はお薦めです。
「100字訓練」として推奨されてます。
初心者には結構きついです。適当なことを書いたりしますが、模範解答との整合をとり、作問者がきかれていることに応える訓練にもなります。
平成29年(2017年)の解答解説が掲載されている書籍
TAC
定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろい
まず定番商品です。
2017年版 ふぞろいな合格答案エビソード10
前半に再現答案が事例Ⅰ~Ⅳと掲載されており、後半には合格者のインタビュー形式試験問題に対する80分間のドキュメントと再現答案が掲載されております。
今や12まで続いてます。
今年2020年4月には早々と編集した総集編が登場。
2018年と2019年のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。
自分は掲載されている答案を1つの模範解答として活用しました。
2018年と2019年のふぞろいの後半の80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。
事例問題攻略マスター
再現答案やプロセスではお薦めです。
今年5月に新刊が発売されました。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
ある優秀な人の解答として参考にしました。
私はこちらの書籍を重宝し使用しました。
各事例の解き方と平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分の過去問の解説付き。
必要な知識の一問一答は知識の整理に役立ちます。
書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
各書籍ごとの特集記事も今後書いていこうと思います。
本日のまとめ
- 設問解釈は事例Ⅰにとっては最重要工程。
- お作法:1フレーズに切る、設問要求の特定、1次知識の想定、解答の格子。
- 設問から解答を構成し解答する訓練をする。
※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。
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