おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成30年度 事例Ⅱ フレームワークと資源のつながり」です。
- 昨年度に最もやりこんだ事例Ⅱ
- 予備校の演習問題や模試での悩み
- 平成30年度 事例Ⅰの設問や与件の特徴
- 設問解釈どのぐらいかかる?
- 今年の第1問は、フレームワーク?
- 問題に対応した書籍紹介
- 本日のまとめ
昨年度に最もやりこんだ事例Ⅱ
本日より平成30年度の事例Ⅱに入ります。
事例Ⅰに続き事例Ⅱも同様に、直近の平成30年度の事例問題を昨年解き込み何度も繰り返し、設問と与件、資源の整理を致しました。
事例Ⅱは事例Ⅰとは違い、
事例Ⅰは設問解約から与件に書かれていないこと想定して、解答していくといった類推力が求められますが、
事例Ⅱは与件の情報を整理して、制約された字数でまとめる「情報整理能力」が試されている事例問題となってます。
特にB社のS強みの部分B社の経営資源のことが書かれてます。
この資源で使えそうなものと、使えないものをふるいにかけて、整理する。
助言問題では設問にあわせて資源を融合させて、最後は効果で締めるといったパターンが定番です。
提案である施策の部分がアイデア解答になりがちですが、アイデアを考えるのではなく、
B社の資源制約の中から実行可能性がある施策を打っていくイメージです。
実務でやられている方ほど、実務経験からアイデアが浮かびやすく、そのアイデアが足をひっぱることが多いです。
実務ではなく、架空の事例企業の問題であることを意識して、与件の条件から外さない様にして助言する。
こんな低レベルな施策が助言で本当に響くのか。コンサルタントとはこんなレベルなのか。
どちらかというと、中小企業診断士の社長の強みを持ち上げて伸ばすような助言をして、実際に動いてもらうといった流れです。
予備校の演習問題や模試での悩み
昨年は得意、あまり勉強しなくてもそこそこ出来ると思っていた事例Ⅱですが、
事例Ⅰや事例Ⅲはやればやるほど実力が伸びている気がしてましたが、昨年度のこの夏の時期、事例Ⅱはやればやるほど出来なくなっているような感覚を覚えてスランプに陥りました。
事例Ⅰや事例Ⅲはきまったパターンがあり、その型を覚えるまでに時間がかかりますが、型を1度習得してしまえば、その型を汎用的に使いこなせるかどうかでした。
型の熟練度を高めるか、型からのアウトプット力を鍛えればよいと明確にやること、
点数が伸びるための要因がはっきりしていました。
一方事例Ⅱに関してはあまり型があるようでない。
定番のダナドコフレームは知っているが他にもあるのか。
型よりむしろ与件の抜き出しの方が重要。まとめる編集力を鍛えればよい。
演習問題や予備校の問題だと明確な答えありきで作問をされており、
応えてほしい施策に得点が入るような採点基準となっています。
・施策を思考して当てるような問題
・ターゲットが複数あって間違ってしまうとゼロ点の問題
個別には賛否両論あると思いますが、演習問題を解いても、なかなか次につながる反省点が明確になってこなかったです。
本試験ではそのような施策をあてるゲームが採点基準なのでしょうか。
たぶん違っていて、その施策を打つ背景やプロセスを含めて解答させて、全体として判断をしていると思います。
施策よりむしろB社の強みの経営資源とそのアプローチで勝負。
最後は定番の効果。ロジックです。
平成30年度 事例Ⅰの設問や与件の特徴
平成30年度の事例Ⅱの問題は、設問数は全4問の4題でした。
H29年、H30年、R1年と4題。
時間が足りない事例Ⅱにおいては設問数が少ないことは解きやすいという感覚です。
第1問は150字
第2問は100字
第3問100字
第4問100字
総字数は450字。
H29年480字、H30年450字、R1年460字と3年間は毎年同じぐらいの字数。
与件文は2,621字と図1。
H29年2,888字と図が1つ、H30年2,621字と図が1つ、R1年2,782字と図2つと表が1つ。
与件文の量は想定内で、図も「インバウンドが2013年から伸びている」というワンメッセージ。
設問解釈どのぐらいかかる?
設問は4題。順にみていきます。
第1 問(配点25点)
B 社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150 字以内で述べよ。
第1 問(配点25点)
B 社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から150 字以内で述べよ。
→3C分析。みんな大好きフレームワークです。
もしこのフレームワークを知らなくても、自然と検討しております。
過去問でもH29年度は自社の強みと競合の状況について設問。
第1問は助言の前にB社の現状を分析して、今後どのような助言をしていきましょうかといった前工程の情報整理。
字数制限内の精度も重要ですが、スピードが最も重要です。
第2問(配点25点)
B 社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B 社のホームページや旅行サイトにB 社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B 社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。
第2問(配点25点)
B 社は「今後」、<新規宿泊客>を増加させたいと考えている。そこで、B 社のホームページや旅行サイトにB 社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B 社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。「今後」のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。
→①「今後」のメインターゲット層を明確と②新たに掲載する自社情報をのみを書く問題。
助言系の問題で100字。ここは勝負の分かれ目です。
自社の3Cで言えばCompany:自社の自社情報を選択して解答にたくさん貼る。
もちろん、「今後」なので新規顧客層。ターゲット層は明確にする。
「〇〇な〇〇」に対しして(ターゲット層として)、①、②、③、④。
第3問(配点25点)
B 社は、宿泊客のインターネット上での好意的なクチコミをより多く誘発するために、おもてなしの一環として、従業員と宿泊客との交流を促進したいと考えている。B 社は、従業員を通じてどのような交流を行うべきか、100 字以内で述べよ。
第3問(配点25点)
B 社は、<宿泊客>のインターネット上での好意的なクチコミをより多く誘発するために、おもてなしの一環として、<従業員>と<宿泊客>との交流を促進したいと考えている。B 社は、従業員を通じてどのような交流を行うべきか、100 字以内で述べよ。
→定番のクチコミ、もしくは口コミ
SNS映え、インスタ映え
若い学生とのつながりから、リアルタイムな作問につながる。
ターゲットは既存の<宿泊客>です。
<従業員>と<宿泊客>との交流
従業員の強みを生かして、宿泊客に付加価値を提供する施策を提言
第4問(配点25点)
B 社は、X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B 社はどのような施策を行うべきか、100 字以内で述べよ。
第4問(配点25点)
B 社は、X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B 社はどのような施策を行うべきか、100 字以内で述べよ。
→ X 市の夜の活気まずは貼る。
ダナドコフレームワークでまとめたい。
ターゲット、夜の活気を活かす、施策、効果。
難問だがある程度のところまでは書いて加点と取りたい。
写真を投稿
今年の第1問は、フレームワーク?
平成30年度3C分析、令和1年度SWOT分析。
令和2年度の第1問は果たしてどんなフレームワークが出題されるのでしょうか。
未だにそのままでは出題されていないフレームワーク
4P → 商品:Product、価格:Price、立地・流通:Place、販売促進:Promotion
4C → 何を:Customer Value、いくらで:Customer cost、どこで:Convinience、どのようにして:Communication
PEST分析 → 政治的環境:Pokitical、経済的環境:Economic、社会的環境:Social、技術的環境:Tecnological)
STP → セグメンテーション(segmentation)、ターゲティング(targeting)、ポジショニング(positioning)
設問例)
第1問
B社の2019年までのマーケティング戦略について、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)の視点から120字以内で答えよ。
こんな感じの設問が出そうな予測です。
ちょいちょい、作問ネタ出していこうと思います。
問題に対応した書籍紹介
平成30年度(2018年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
まとめシート 平成30年度編:2次試験 ¥550
ふぞろいな合格答案12
平成30年度試験(2018年度試験)の答案分析と再現答案 ¥2,640
ふぞろいな再現答案5、再現答案5各¥2,640
平成30年度と平成29年度試験(2018年度と2017年度試験)の答案分析と再現答案
事例問題攻略マスター(第2版)¥3,080
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
EBAメソッド で「読み・解く合格答案作成講座 ¥2,640
メソッドと平成30年度の事例問題は網羅されてます。
LEC平成30年度第2次試験 模範解答解説集 ¥1,100
本日のまとめ
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事例Ⅱは与件の情報を整理して、制約された字数でまとめる「情報整理能力」が試されている。
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B社の資源制約の中から実行可能性がある施策を打っていくイメージ。
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架空の事例企業の問題であることを意識して、与件の条件から外さない様にして助言する。
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その施策を打つ背景やプロセスを含めて解答させて、全体として判断している。
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B社の強みの経営資源とそのアプローチで勝負。最後は定番の効果。ロジック。
2次筆記試験まであと66日。
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