おはようございます。
中小企業診断士の山口晋です。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「第1回 中小企業新事業進出補助金の事業計画テンプレートのまとめ」です。
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今回は、第1回 中小企業新事業進出補助金の事業計画テンプレートをまとめてどのようにして事業計画書を作成していけばよいかの方向性についてです。
第1回 中小企業新事業進出補助金の事業計画テンプレートのまとめ
第1回 中小企業新事業進出補助金の事業計画テンプレートは、HP上にあります。
2025年6月4日直近の更新がありました。
この内容をAIでマインドマップにしてみました。
活用したAIツールは「Mapify」です。
かなりこまかくなっておりますが、右側が既存事業のこと、左側が新規事業のことです。
この新事業進出補助金の事業計画テンプレートの特徴は、既存事業のことを多く盛り込んだ計画を作成することが特徴となっています。
このような構成となった背景を考察すると、この中小企業新事業進出補助金は事業再構築補助金の後釜補助金であり、申請するターゲットとして、事業再構築補助金の採択事業者としているからだと思います。
既存事業には、事業再構築補助金を活用する前の事業と、事業再構築補助金を活用して実施した事業、そして、今回新たに実施する、新規事業といった3つの事業をそれぞれきりわけて、今回申請する事業に新規性や高付加価値性があるのかを明示する必要があると思います。
そして、事業計画テンプレートをまとめてにみました。
【保存版】新事業進出補助金の申請を成功に導く事業計画の書き方ガイド
新たな挑戦を目指す中小企業や小規模事業者にとって、国の「新事業進出補助金」は力強い後押しになります。しかし、申請には綿密な事業計画の作成が必要です。本記事では、実際の申請テンプレートに基づいて、事業計画書の各項目のポイントと記載のコツをわかりやすく解説します。
- 新規事業の概要を明確にする
- 事業計画名(30字以内)
まずは、補助事業で取り組む新規事業のタイトルを決めましょう。公表される可能性があるため、わかりやすく簡潔に、かつ事業内容が一目で伝わる名称が望ましいです。
例:「地域密着型IoT農業支援サービスの展開」
- 事業計画の概要(500字以内)
「誰に」「何を」「どのように」提供するのかを明確に書きます。提供する製品やサービスの特徴、ターゲット顧客、販売チャネルなど、ビジネスモデルがイメージできるように記載しましょう。
- 自社の現在地を把握する
- 申請者の概要(300字以内)
設立年、これまでの沿革、従業員体制、経営理念などを記載し、自社の基盤を伝えます。
- 既存事業の内容
- 事業の名称(20字以内)
- 主な製品/サービス名(50字以内)
- その内容(300字以内)
- 市場・顧客層(300字以内)
- 単価や売上高(300字以内)
- 実施体制(人員や役割など)(300字以内)
- 事業実施場所(拠点、地域など)(300字以内)
※複数事業がある場合は、それぞれについて同様に記載します。
- 業種の選択
日本標準産業分類に基づき、主たる業種を正しく選びましょう。
- 自社の未来を描く
- 新事業の具体的な取り組み内容
新規性の証明(製品・市場)
既存製品との違いや、未参入市場に対する明確なターゲティングを記載。既存の顧客層とは異なることが分かるように書き分けるのがポイントです。
- 製品名・サービス名
- 製品やサービスの内容
- 市場・顧客層
- 価格や売上見込み
- 体制や拠点(異なる場合のみ)
- 現状分析と戦略立案
- 米国の関税措置の影響(該当する場合)
具体的な影響がある場合は、その内容を記載します。
- 現在の事業状況と見通し(500字以内)
経済環境・業界動向・自社の課題と今後の方向性を明確に示します。
- SWOT分析(各300字以内)
- 強みとその活用方法
- 弱みとその克服策
- 機会と最大化方法
- 脅威と対策
- なぜ今、新規事業に取り組むのか?(400字以内)
SWOTを踏まえて、新規事業の必要性を論理的に説明します。
- 新規事業の市場性・付加価値性
- 新市場性 or 高付加価値性の選択
該当する場合、いずれかを選択し、その根拠を示します。
新市場性を選んだ場合
- ジャンル・分野(15字以内)
- なぜ新しいのか?(500字以内)
高付加価値性を選んだ場合
- ジャンル・分野
- 一般的な付加価値や相場(300字以内)
- 補助事業における高付加価値化の戦略(400字以内)
- 新規事業の有望性と実現可能性
- 将来性・参入の見込み(400字以内)
持続的に収益を上げられる見込みや市場の成長性について、信頼性のあるデータを使って記載。
- 許認可や資格の有無
必要な場合は、取得方法も併記します。
- 参入障壁と対策
- 障壁の内容
- 対処法や自社の強みとの関連性
- 潜在顧客の記載(任意)
可能な範囲で実名も記載すると信頼性が高まります。
- 競合分析と差別化戦略
- 競合の選定方法と分析軸
- 競合企業の概要
- 強み・弱み・価格情報
- 自社の優位性と差別化要素(400字以内)
- 実行計画とスケジュール管理
- 事業化までの課題と対応
- 課題名(50字以内)
- 解決方法(300字以内)
- 実施方法(300字以内)
どうやって事業化を進めるのか、現実的かつ実行可能な計画を記載。
- スケジュール
実施期間中の詳細スケジュールと、事業計画期間中のマイルストンを明記します。可能な限り具体的に、工程・担当者・時期を記載しましょう。
おわりに
「新事業進出補助金」の申請では、補助対象となるか否かが、いかに「論理的かつ具体的な事業計画」を描けるかにかかっています。本記事を参考に、自社の強みを活かした計画を練り、採択につながる申請書作成を目指してください!
といった、AI記事まとめとなりますが、今年の補助金の事業計画書は正にAIも活用して採択競争になると思います。
電子申請が始まるまでわからないのは、この字数制限がある事業計画テンプレートだけではなく、添付できる追加書類がどれだけできるのかといった論点が残されており、事業計画書を作成するボリューム感が現状見えていない状況にはなっています。
今後電子申請のシステムが公開された際には、また別の記事でその申請内容や申請時の注意点などを投稿していきたいと思っています。
中小企業新事業進出促進補助金の申請サポート

壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで中小企業新事業進出促進補助金の申請サポートを実施しております。
専門分野をもった中小企業診断士のメンバーが揃っており、各業界に適した人材が2~3名体制で責任をもって担当します。
今後公募が出てくるであろう、ものづくり補助金などの大型補助金の申請サポートについても引き続き、先着10社様限定で承っております。
本来十分な準備期間の中で申請まで進めらることが望ましいですが、直前1ヶ月前から始められる方も面談の上、お受けしてきております。
実際に補助金が活用できる事業の取り組みなのか、どの申請枠で進めれば有利なのか、採択されるポイントはどこなのかなど、初回は無料相談を実施しています。
今後中小企業新事業進出促進補助金の申請をご検討の方は、是非お問い合わせいただければと思います。
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