令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点㉒～3年目受験生へのフィードバック事例Ⅲ

おはようございます。

中小企業診断士育成プロデューサーのシンです。

皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点㉒～3年目受験生へのフィードバック事例Ⅲ」です。

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3年目受験生へのフィードバック事例Ⅲ
事例Ⅲの相場観予想

まずは、令和5年度中小企業診断士2次試験の過去記事から。

「令和5年度中小企業診断士2次試験決戦と再現答案採点サービス受付開始」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点０」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点①~事例Ⅰの初見」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点➁~事例Ⅱの初見」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点③~事例Ⅲの初見」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点④~事例Ⅳの初見」

「令和5年度中小企業診断士試験合格予定者のための最速実務セミナー告知➀」

「令和5年度中小企業診断士試験合格予定者のための最速実務セミナー告知②～合否の両面」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑤～大手予備校と比較されるジレンマ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑥～再現答案募集の〆切と新たなワンストップサービス」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑦～DMの中身を公開！」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑧～無料と無情」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑨～再現答案サービスの〆切と緊急告知」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑩～答案提出期限と採点のスケジュール」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑪～簡易採点スタート事例Ⅳ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑫～簡易採点スタート事例Ⅰ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑬～簡易採点スタート事例Ⅱ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑭～簡易採点スタート事例Ⅲ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑮～再現答案の採点と令和5年度試験の書籍化」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑯～2次詳細採点の終了と平均点」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑰～採点の達人と合格のパターン」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑱～採点の終了と解答解説集、今年最後のYouTube投稿」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑲～3年目受験生へのフィードバック事例Ⅰ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点⑳～3年目受験生へのフィードバック事例Ⅱ」

「令和5年度中小企業診断士2次試験の検証と採点㉑～再現答案採点サービスの返却はクリスマスイブ」

www.shindanshi-shinblog.com

今回も令和5年度中小企業診断士2次試験後の合格発表までについてです。

3年目受験生へのフィードバック事例Ⅲ

事例ⅠとⅡのフィードバックに続いて、事例Ⅲも公開します。

先に再現答案採点サービスの返却をしておりちょっと注目度は下がっているとは思いますが、解答の１例として参考になる内容にします。

事例Ⅲは意外と多年度受験生の方が有利であり、安定して解答できるといったことがあります。

事例Ⅲ

第1問

　C社の生産面の強みを２つ40字以内で述べよ。

3年目受験生の解答

①ホテルや旅館での料理人の経験のある経営者や従業員②加工室の分離による衛生管理。

7点

→そこそこ悪くない解答。大外しはしていないので半分以上です。

第2問

　C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した2020年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。

3年目受験生の解答

①生産計画の短サイクル化を行い製造方法の変更等に対応する。②必要な食材や調達量の必要量の標準化を行う。③各製品の製品仕様をレシピとして整理し活用すること。④多能工の育成。以上により業務効率と生産効率を高める。

12点

→生産計画の論点も混在しておりますが、標準化レシピといった項目と、加点ワードを意図的に入れたような多能工化、業務効率と生産効率を高めるといった締めの言葉。やはり多年度受験生ってぽい知識を入れた解答になっています。そこそこ。

第3問

　C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。

3年目受験生の解答

①入出庫記録を徹底して在庫量を適正化し廃棄を防止しコストを削減する。②必要な食材や調味料の必要量や種類を標準化しコストを削減する。③x社との新規事業によりホテルの料理人としての経験をいかし差別化された惣菜を製造販売し収益を高める。

10点

→在庫、廃棄ロスの防止、コスト削減の論点は的確ですが、標準化、そして、後半の差別化された商品開発の論点はきかれていることに答えようとして外してしまった感のある解答になっています。商品開発の論点ではないですよね。

第4問

　C社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパーX社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきたC社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120字以内で述べよ。

3年目受験生の解答

①製品開発部の人材の食品製造業での製品開発の経験やノウハウをいかすこと。②X社と連携し、X社の顧客ニーズを収集し製品開発にいかすこと。③従業員のホテルでの料理人としての経験よりホテルのニーズをいかすこと。以上により高付加価値なら製品を開発する。

13点

→この解答もそこそこ良くできています。顧客ニーズの論点と高付加価値の論点が入っており、解答の骨子がしっかりしているように思える解答です。

第5問

　食品スーパーX社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140字以内で述べよ。

3年目受験生の解答

構想は妥当である。理由は敷地内への工場の増築により稼働率が向上し、商品の量産体制の構築さ、惣菜製造のノウハウを取得できるため。留意点は、①製造技術の新規採用者に対する教育・研修の強化②生産統制の強化による納品遅れの防止。③生産管理の強化により生産効率を向上させることである。

16点

→解答要素が多く、下記れていることに多面的に解答できており、それなりに得点が入っていると感じます。生産管理と生産統制の話を第5問で入れるかどうかは少数派だと思いますが、それなりに得点が入るとは思います。