おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「令和2年度 事例Ⅱ 口述試験対策 聖地は口述会場」です。
まずは口述試験対策の過去記事からです。
「ここからも本番!合格した場合の口述試験対策のスケジュール」
「世代交代。残り僅かの余韻に浸りながら、口述試験を振り返る。」
「令和2年度 事例Ⅰ 口述試験対策 次の戦の準備」
やらかします。第1回の勉強会
今回も告知からです。
口述試験の裏番組で第1回の勉強会スタートします。
12月20日(日)AM9:00~
口述試験を受ける権利を得られなかった方々の為に、人肌脱ぎます。
場所は、くしくも口述試験会場となる立教大学がある池袋西口です。
YouTube の登録者限定公開のLIVE配信もしたいなぁ。1000人登録いかないと。
いやいやそれはやりすぎ次回以降。
コミュニティ内で検討していきます。
顔出しNGの人は声だけでしょうね。
僕は顔出ししますよ。というか既にYouTubeチャンネル開設してます。
コンテンツを検討中なので、探せた方はいいねとチャンネル登録よろしくお願いします。
第1回勉強会のお題
お題を考えてました。
実は昨日はバリュームを飲んでかなりの体調不良。胃と腸がやられました。
体調不調なのは、コロナじゃなくて、バリュームだっての。
第1回目は。①仮想口述試験、②今年の試験勉強内容の振り返り
口述試験を受けたい方は、来年のイメトレのために是非受けてください。
試験官は僕1人です。
10分間でお付き合いいたします。
これはネタとして、重要なのは、何が良かったのか、ダメだったのかを共有して見える化します。
ベテラン受験生と共に勉強会コミュニティを開催することで複雑な解答プロセスや各受験予備校の受験指導内容などの暗黙知を共有し、知識や経験を整理することで形式知化しデータベース化して、来年の合格のためのノウハウを蓄積してて効率的な学習計画を策定した。加えてモチベーションの維持向上をも図れた。字余り。
実行あるのみ。
再現答案は当然のこと、勉強してきた教材やファイナルペーパー模試の結果などを持ち寄り、来年に向けての勉強の戦略を立てていきます。
学習計画と方針のよろず相談会です。
当日までに再現答案を提出いただいている方は、フィードバックします。
協会の評価と僕の採点の違いのギャップもあると思いますのでギャップは検証していきます。
意気消沈している場合ではない。
共に戦う仲間を募集していきます。
令和2年度事例Ⅱの口述試験対策として与件をみる
前回に続き各事例を1日1事例づつ振り返ります。
与件文から今年の口述試験で想定されるワードを含めた重要な部分を与件文を通じてみて行きます。
想定問題を目をしていればある程度は対応できます。
ピントが多少づれても大丈夫です。
与件文を音読、もしくはPCで入力などして頭に体に言葉が出るように仕上げる。
与件文から口述試験で出題されそうな知識をピックアップ。
今年不合格の方でこのブログを読まれている方は未来を見ている方達だと思いますので、是非知識のブラッシュアップという意味合いで口述試験対策をしてみてください。
第1段落
①B 社は、資本金450 万円、<社長>をはじめ<従業者10 名>(パート・アルバイト含む)の農業生産法人(現・農地所有適格法人)である。ハーブの無農薬栽培、ハーブ乾燥粉末の一次加工・出荷を行っている。
→10名の小規模事業者。
農業生産法人(農地所有的確法人)→農業経営を行うために農地を取得できる”農業法人のこと
第2段落
②B 社は、本州から海を隔てた<X 島>にある。島は車で「2 時間」もあれば一周できる広さで、島内各所には海と空、緑が鮮やかな絶景スポットがある。比較的温暖な気候で、マリンスポーツや釣りが1 年の長い期間楽しめ、夜は満天の星空が広がる。/島の<主力産業>は、農業と観光業である。ただし島では、①若年層の人口流出や②雇用機会不足、③人口の高齢化による耕作放棄地の問題、④農家所得の減少などが深刻化し、地域の活力が低下して久しい。
→X島の強み。島内各所には海と空、緑が鮮やかな絶景スポット
比較的温暖な気候で、マリンスポーツや釣りが1 年の長い期間楽しめ、夜は満天の星空が広がる
後半はT(脅威)
①若年層の人口流出、②雇用機会不足、③人口の高齢化による耕作放棄地の問題、④農家所得の減少などが深刻化
①~④により、地域の活力が低下。
第1問に2年連続で出題されたSWOTは頭の中に入ってますか?
第3段落
③B 社の設立は「10 年ほど前」にさかのぼる。<この島で生まれ育ち、代々農業を営む一家に生まれたB 社社長>が、こうした島の窮状を打開したいと考えたことがきっかけである。B 社設立までの経緯は以下のとおりである。
→窮状(きゅうじょう)→困り果てている状態。
第4段落
④社長は、セリ科のハーブY(以下「ハーブ」と称する)に目を付けた。このハーブはもともと島に自生していた植物で、全国的な知名度はないが、島内では古くから健康・長寿の効能があると言い伝えられてきた。「現在」でも祝いの膳や島のイベント時に必ず食べる風習が残り、とくに高齢者は普段からおひたしや酢みそあえにして食べる。<社長>はこのハーブの本格的な栽培に取り組み、島の新たな産業として発展させようと考えた。
→セリ科のハーブY。経営資源のハーブの特徴。
W(弱み)全国的な知名度はない
S(強み)島内では古くから健康・長寿の効能がある
・祝いの膳や島のイベント時に必ず食べる風習が残り
T(ターゲット)とくに高齢者
・普段からおひたしや酢みそあえにして食べる
施策を検討する。
第5段落
⑤まず<社長>が取り組んだのは、ハーブの栽培手法の確立であった。このハーブは自生植物であるため、栽培ノウハウは存在しなかった。しかし、<社長>は<農業試験場>の支援を得て実験を繰り返し、無農薬で高品質のハーブが同じ耕作地で年に4 ~ 5 回収穫できる効率的な栽培方法を開発した。一面に広がるハーブ畑は、生命力あふれる緑の葉が海から吹く風に揺れ、青い空と美しいコントラストを生み出している。
→ハーブの強み。ハーブの栽培手法の確立。無農薬で高品質のハーブが同じ耕作地で年に4 ~ 5 回収穫できる効率的な栽培方法を開発した
ハーブ畑は、生命力あふれる緑の葉が海から吹く風に揺れ、青い空と美しいコントラストを生み出している
B社の強み。
第6段落
⑥一般的にハーブの用途は広く、お茶や調味料、健康食品などのほか、アロマオイルや香水などの原材料にもなる。<社長>は次に、このハーブを乾麺や焼き菓子に練りこんだ試作品を<OEM 企業>に生産委託し、<大都市>で開催される離島フェアなどに出展して販売を行った。/しかし、その売上げは芳しくなかった⤵。<社長>は、このハーブと島の知名度が大消費地では著しく低いことを痛感し、ハーブを使った自社による製品開発をいったん諦めた。社長はハーブの<販売先>を求めて、試行錯誤を続けた。
→ハーブの用途は広く、お茶や調味料、健康食品などのほか、アロマオイルや香水などの原材料にもなる
試作品を<OEM 企業>に生産委託。
ハーブを使った自社による製品開発をいったん諦めた
OEMと自社開発の違い。
第7段落
⑦B 社設立の直接的な契機となったのは、社長が<大手製薬メーカーZ 社>と出合ったことである。消費者の健康志向を背景にますます拡大基調にあるヘルスケア市場⤴では、<メーカー>間の競争も激しい。<Z 社>は「当時」、希少性と効能を兼ね備えた差別的要素の強いヘルスケア製品の開発可能性を探っており、美しい島で栽培された伝統あるハーブが有するアンチエイジングの効能と社長の高品質かつ安全性を追求する姿勢、島への思い入れを高く評価した。<社長>も<Z 社>もすぐに取引を開始したかったが、軽い割にかさばるハーブを島から島外の工場へ輸送するとなるとコストがかかることがネックとなった。
O(機会)消費者の健康志向、拡大基調にあるヘルスケア市場⤴
T(脅威)<メーカー>間の競争も激しい
希少性と効能を兼ね備えた差別的要素の強いヘルスケア製品の開発可能性
S(強み)美しい島で栽培された伝統あるハーブが有するアンチエイジングの効能と社長の高品質かつ安全性を追求する姿勢、島への思い入れを高く評価
W(弱み)軽い割にかさばるハーブを島から島外の工場へ輸送するとなるとコストがかかることがネック
SWOTの段落が多いですね。
第8段落
⑧そこで<社長自ら>島内に工場を建設し、栽培したハーブを新鮮なうちに乾燥粉末にするところまで行い、輸送コスト削減を図ろうと考えた。<Z 社>もそれに同意した。その結果、B 社は<ハーブの栽培・粉末加工・出荷を行うための事業会社>として、「10 年ほど前」に設立された。
→工場を建設。
栽培したハーブを新鮮なうちに乾燥粉末にするところまで行い、輸送コスト削減を図ろう
ハーブの栽培・粉末加工・出荷を行うための事業会社
第9段落
⑨Z 社は予定どおり、B 社製造のハーブの乾燥粉末を原材料として仕入れ、これをさらに<本州の工場>で加工し、ドリンクやサプリメントとして<全国販売>した。これらの製品は、島の大自然とハーブからもたらされる美を意識させるパッケージで店頭に並び、主として<30~40 歳代の女性層>の支持を獲得した。この島の空港や港の待合室にも広告看板が設置され、島とハーブの名前が大きく明示されている。そのため、とくに<ヘルスケアに関心の高い人たち>から、このハーブが島の顔として認知されるようになってきた。こうした経緯もあって、<島民>は「昨今」B 社の存在を誇りに感じ始めている。
→Z社の全国での販売実績が、B社とX島に与えた影響。
<本州の工場>で加工し、ドリンクやサプリメントとして<全国販売>
パッケージ島の大自然とハーブからもたらされる美を意識させるパッケージ
T(ターゲット)<30~40 歳代の女性層>
T(ターゲット)<ヘルスケアに関心の高い人たち>
待合室にも広告看板が設置され、島とハーブの名前が大きく明示されている
ハーブが島の顔として認知、誇りに感じ始めている
ターゲット、ストーリーを考えておき、きかれ方に沿って答える。
第10段落
⑩ただし、Z 社のこの製品も発売から「約10 年の歳月」を経て、売れ行きが鈍ってきた⤵。このところ、<B 社>と<Z 社>とのハーブの取引量は徐々に減少⤵している。<Z 社担当者>からは「先日」、ブランド刷新のため、あと「2 ~ 3 年」でこの製品を製造中止する可能性が高いことを告げられた。
→O(脅威):ブランド刷新のため、あと「2 ~ 3 年」でこの製品を製造中止する可能性が高いことを告げられた。
第11段落
⑪「現在」のB 社は、このハーブ以外に、6 ~ 7 種類の別のハーブの栽培・乾燥粉末加工を行うようになっている。「最近」ではこのうち、安眠効果があるとされるハーブ(Yとは異なるハーブ)が注目を集めている。<Z 社>との取引実績が安心材料となり、<複数のヘルスケアメーカー>などから安眠系サプリメントなどの原材料として使いたいと引き合いが来るようになった。/しかし、取引が成立しても、<Z 社>との取引に比べるとまだ少量⤵であり、B 社の事業が<Z 社>との取引に依存している現状は変わらない。
→ハーブ以外に、6 ~ 7 種類の別のハーブの栽培・乾燥粉末加工を行うようになっている。新製品開発戦略。
O(機会)安眠効果があるとされるハーブ(Yとは異なるハーブ)が注目を集めている。
S(強み)<Z 社>との取引実績
O(機会) 安眠系サプリメントなどの原材料として使いたいと引き合いが来る
W(弱み)<Z 社>との取引に依存
発展途上、より拡大させて認知度を上げたいという課題を感じる。
アンゾフの「製品・市場マトリックス」の知識を整理。
市場浸透戦略、 新製品開発戦略、市場開拓戦略、多角化戦略。
第12段落
⑫「最近」になって、<社長>は自社ブランド製品の販売に再びチャレンジしたいという思いや、島の活性化への思いがさらに強くなってきた。試しに、安眠効果のあるハーブを原材料とした「眠る前に飲むハーブティー」というコンセプトの製品を<OEM 企業>に生産委託し、自社オンラインサイトで販売してみたところ、<20 歳代後半~50 歳代の大都市圏在住の女性層>から注文が来るようになった。
→自社ブランド製品の販売に再びチャレンジしたいという思いや、島の活性化
これは社長の経営ビジョン。
T(ターゲット)<20 歳代後半~50 歳代の大都市圏在住の女性層>
O(機会)注文が来る
島の活性化
最終的なB社長のゴールは、島の活性化への責任感。
第13段落
⑬<島の数少ない事業家>としての責任もあるため、社長は早期に事業の見直しを行うべきだと考え、中小企業診断士に相談することにした。
→事業の見直し。
施策。中小企業診断士として答えよう。
以上、口述試験対策として、知識を答えられるレベルで整理してみてくださいね。
B社は助言と施策。筆記試験ではやってはいけないアイデア解答も口述試験の2分間ではプレゼンできます。
本日のまとめ
最後に本日のまとめとなります。
今回は「令和2年度 事例Ⅱ 口述試験対策 聖地は口述会場」でした。
- 勉強会第1回目は12月20日の裏番組。
- ①仮想口述試験、②今年の試験勉強内容の振り返り
- 重要なのは、何が良かったのか、ダメだったのかを共有して見える化します。
- 意気消沈している場合ではない。
- 第1問に2年連続で出題されたSWOTは頭の中に入ってますか?
- ターゲット、ストーリーを考えておき、きかれ方に沿って答える。
-
アンゾフの「製品・市場マトリックス」の知識を整理。
市場浸透戦略、 新製品開発戦略、市場開拓戦略、多角化戦略。
※令和3年度(2021年度)絶対合格のコミュニティのメンバーを随時募集しております。
本日現在:6名の方が参加希望。
内1名お問い合わせいただいた方で、メールアドレスが間違っている?
ご連絡がなければTwitterからもお問い合わせください。
メールアドレスの入力間違えにはご注意くださいね。
【参加条件】
①令和3年度(2021年度)の中小企業診断士に絶対に合格したいという強い思いがあること。
②当ブログに勉強の状況を情報公開を行うことに承諾頂けること。
参加者の方と相談の上、匿名・ニックネームで投稿させて頂きます。
参加後の課題です。
お問い合わせ頂き、参加を決めて頂いてから検討ください。
①令和2年度の再現答案の提出。
②不合格体験記の提出。
入会金、無料。
詳細については参加頂く方々とご相談の上、随時共有致します。
今後もブログと連動して公開していきますので、受験から逃げる事はできませんし、ガラス張りのアドバイスと支援をしていきます。
まずは何故不合格になってしまったかの分析。
みなが学習してきたことや試験当日のプロセスを発表しあい、何が出来ていいたのか、何が出来ていなかったのかを自己・他己評価しあう。
「不合格体験記のフォーマット」
1. 診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
2. 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
3. 学習スタイルとそのメリット・デメリット
4. 2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方
5. 2次筆記不合格までの学習法
6. 学習時・試験当日のエピソード
7. 来年の合格を目指す自分への叱咤激励
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