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平成28年度 事例Ⅳ 悪魔のささやき CVPを倒せば絶対的有利な立場になる

おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「平成28年度 事例Ⅳ 悪魔のささやき CVPを倒せば絶対的有利な立場になる」です。

 

 

 まずは平成28年度 事例Ⅳの過去記事

「平成28年度 事例Ⅳ みんな大好きな事例Ⅳ対策の神髄」

「平成28年度 事例Ⅳ 重箱の隅をつく見直し力」は下記です。

 

どこまで倒せば勝利かを配点から模索する

引き続き平成28年度 事例Ⅳ を見ていきます。

まずはここまでの問題の振り返りと配点を見ていきます。

第1問・経営分析:25点

第2問(設問1)・キャッシュフロー計算書(  )1つにつき1点で8点

第3問・限界利益:15点(a)7点(b)8点

第4問(設問1):5点

ここまでで、53点。

 

第4問(設問2):20点①②③各6~7点

ここまでで、73点

第2問(設問2):27点、①18点②9点

全部で100点。

 

解答用紙のスペースとから憶測で点数を割り振りしました。

事例Ⅳが得意な方でも目指すべきは60点以上で出来れば70点以上。

前回の記事までの部分で53点で、残り7点をもぎとれば60点。

残るCVPとNPVの問題でどこか1問でもとれば60点以上のイメージ。

当然そこまでの問題で大きく失点してしまうと、取り返しはつかないです。

 

第4(設問2)CVP

このCVPの問題は(設問1)~(設問2)が①②③とあるので、どこまで踏み込んで取るかが重要なポイント。

もしある程度やってみて解答が出なかった場合には、次に移ってください。

(設問2)CVP。変動費と固定費。損益分岐点売上高を求める問題。

残り時間は順調にいけば、残り35~40分。

現在の試験時間に当てはめると、16:40~16:35

まだ30分以上もある。

  

第4問(設問2)
 自社のネット予約システム(取得原価20百万円、耐用年数5年、残存価額ゼロ)の導入により、<予約管理費>が各店舗で3分の1削減され、<予約の成約による送客手数料>の総額が3分の2低下することが見込まれる。
 自社のネット予約システムを導入する前の短期利益計画は以下のとおりである。

損益分岐点売上高の変動額およびその変動要因について、その金額を(a) 欄に、計算過程を(b)欄に、それぞれ記入せよ。なお、(a) 欄の金額は単位を百万円とし、小数点第1位を四捨五入すること。また、②と③はカッコ内に上昇・低下の別を明記すること。
① 自社のネット予約システム導入前の損益分岐点売上高はいくらか。
② 自社のネット予約システム導入による損益分岐点売上高の変動額はいくらか。
③ 導入前の固定費をもとにした、自社のネット予約システム導入にともなう動費率の変動による損益分岐点売上高の変動額はいくらか。

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まず、①②③と当然ながら後半の問題の方が難易度があがります。

ここで想定することは①は是が非でも解きたい。②は出来ると思ったらチャレンジしたい。③多分ムリゲー。

完璧主義の行動はやめて、つまみ食いで先の問題を見てもよい。

残してきている第2問(設問2)の問題をちらっと見てみる。

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1ページに渡るNPVの問題。①と②があり、解答用紙を見ても埋めるところが多い、ここを完投はまず無理で、かつ①を外すと②もたぶんできない。

 

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ここで、第4問のCVPの問題にある程度多めに時間を使うことを想定して、15分間とします。

この問題、この相手を倒すことが出来れば勝利。

団体戦が如く、5人中3人倒せば勝利、5問中3問倒せば勝利です。

 

国語の解釈が全てを決める中堅かつ副将の第4問のCVP

① 自社のネット予約システム導入前の損益分岐点売上高はいくらか。

普通に短期利益計画から計算をする。

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損益分岐点売上高の公式

固定費÷1-変動比率=損益分岐点売上高

=固定費÷限界利益率=固定費÷1-変動費/売上高

 

式の展開もできますが絶対に間違えない方法は何か。

変動比率=変動費/売上高=α

 

α(変動比率)=560/1120

限界利益率=1-変動比率

限界利益は=売上高ー変動費 限界利益の式を次の式に代入

限界利益率は=限界利益/売上高=1120-560/1120

限界利益率を求めて、固定費430÷限界利益率1120-560/1120

=固定費430×1120/1120-560(=560)

=860・・・860(百万円)

変動費率は50%と計算がしやすい。これはラッキー。

 

解答用紙に単位が無いので、(百万円)はめちゃくちゃ重要。

令和1年度の解答用紙は単位が丁寧に記されてましたが、過去の問題は転移がない、空欄の問題が多いので、ここで単位を書かないと減点されます。

 

さて、ここで問題です。

①の問題は基本的な問題ですが、この問題はどのようにすれば間違えることができるのでしょうか。

1.公式が分からない。

2.貢献利益率と変動比率を間違える。

3.公式は分かってはいるが、電卓の数字を押し間違える。

本番では集中力の欠落や、気の緩みから通常では考えられないことが起きてしまうことを予め予測して、間違えてしまう、やらかしパターンを当てはめて、絶対に間違えていないことをその場で確認しなければ合格できない。

この①の基本問題をど丁寧に見てきましたが、このど丁寧さが重要です。

 

② 自社のネット予約システム導入による損益分岐点売上高の変動額はいくらか。

次はぐっと難易度があがり、本丸を攻め落とすとき。

導入後はまず、問題文から変化する数字を拾う。

 

自社のネット予約システム(取得原価20百万円、耐用年数5年、残存価額ゼロ)の導入により、<予約管理費>が各店舗で3分の1削減され、予約の成約による<送客手数料の総額>が3分の2低下することが見込まれる。

 

予約管理費12が3分の1削減

12/3=4 予約管理費は固定費の中にあるので、3分の1削減されるとコストが削減される。固定費は430-12+12/3=422

・・・。うひひ。闇の声。悪魔の声が聞こえませんか。

 

ここで、僕が何度も忘れてしまっていたのは、自社のネット予約システムを導入したことによる減価償却費について。

固定費には減価償却費がある。

減価償却費の存在、NPVの節税効果にもつながるこの視点は問題を解くうえで、かなり重要な要素で、頻出の引っかけどころ。

 

取得原価20百万円、耐用年数5禰、残存価格ゼロ

20÷5=4

4が固定費として付加されます。

固定費は430-12+4+4=426

 

送客手数料の総額が3分の2低下

送客手数料は売上高の1.8%

1120×1.8%=20.16

総客手数料って何?

説明がない。

あるのはだけ?

変動費

変動費のこと?売上高のことではなく?

「予約の成約による送客手数料」

予約が成約した場合に、変動費として総客手数料が徴収される。

変動費は560-(1120×1.8%=)20.16+20.16×2/3

もしくは560-20.16×1/3=553.28

 

損益分岐点売上高=固定費/限界利益

=426/1120-553.28/1120=426×1120/566.72=841.897・・・≒842

小数点第1位を四捨五入

損益分岐点売上高の変動額は、①860から842を引いて、860-842=18百万円(低下)

 

う~ん。きつい。3つの変化を全て当てないと数値が合わない。

ここも最悪部分点狙い。

 

事例Ⅳの設問文は明らかに説明不測の資料。問題文では説明をしないで解答させる問題が大定番。

与件と根拠資料から読み解いて解答に導いていくスタイル。

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導入前の固定費をもとにした、自社のネット予約システム導入にともなう動費率の変動による損益分岐点売上高の変動額はいくらか。

固定費は変動しないとして、損益分岐点売上高を算出する。

 

固定費430のまま。

変動費は②の計算式の通り、553.28。

 

固定費/限界利益=430/1,120-553.28/1,120=430×1,120/566.72=849.80・・・≒850

損益分岐点売上高の変動額は860-850=10百万円(低下)

 

きつい、きついぞ。この問題を1つも間違わずに攻略できるのか?

できれば60点から70点

 

大将戦は、戦わずして既に勝負はついている第2問のNPV

 

問題の要求部分をみると。

 ① 土地および建物・器具備品について、投資額、年後の売却価値およびそれぞれの当初投資時点における現在価値はいくらか。

 

ここは減価償却費は最低当てたい。

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土地は評価額が変わらないとして減価償却費は発生しない。

当初投資時点 金額-320 現在価値-320(同じ)

6年後売却価値 金額320 現在価値 320×0.7050=225.6・・・≒226

小数点第1位を四捨五入

 

ここまで書けていれば上等。

 

建物・器具備品

当初投資時点 金額-470

現在価値 -470×0.9434=-443.398・・・≒ー443

建物・備品は1年後に購入しているため、複利現価係数で割り戻す。

 

6年後の売却価値

減価償却費 建物420÷30×5年=70

器具備品50÷10×5=25

420-70+50-25=375

375×0.7050=264.375・・・≒264

 

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ようやくここまで辿り着いたものの、ここまででどれだけ計算ミスや解釈ミスをしてきたのだろうか。

②は解かなくても良い。ミスを発見した方がよい。

② 新しい本社社屋を建設するための投資の意思決定に際し、新設される2店舗が営業を開始した後の税引後キャッシュフローの増加分はいくら以上と見込まれているか。ただし、キャッシュフローは、2年後から6年後まで毎年均等に生じるものとする。

一応解法としたいところですが、これは解けません。

 

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悪魔のささやき

どこで引っかけようとしているのか

どこが情報が不足していて、与えられた限られた情報をどう活用するか、問題文と与えられた注意書きを総動員して、解答へ導く。

全ての根拠を使い切っていないと悪魔のささやきが聞こえてきます。

 

問題に対応した書籍紹介

平成28年度(2016年度)の解答解説が掲載されている書籍です。

過去問

診断協会のホームページからダウンロード

中小企業診断士試験問題

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2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校

 

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解答解説はこの書籍でご確認ください。

 TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説

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中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター (第2版)
 

TBC速習2次過去問題集 平成28~30年度

 

本日のまとめ 

今回の記事は いかがでしたでしょうか。

最後に本日のまとめとなります。

「平成28年度 事例Ⅳ 悪魔のささやき CVPを倒せば絶対的有利な立場になる」でした。

  • 解答用紙に単位が無いので、(百万円)を書くことはめちゃくちゃ重要。
  • 本番では集中力の欠落や、気の緩みから通常では考えられないことが起きてしまうことを予め予測して、間違えてしまうやらかしパターンを当てはめて、絶対に間違えていないことをその場で確認しなければ合格できない。
  • 固定費には減価償却費がある。減価償却費の存在、NPVの節税効果にもつながるこの視点は問題を解くうえで、かなり重要な要素で、頻出の引っかけどころ。

  • 事例Ⅳの設問文は明らかに説明不測の資料。説明をしないで解答させる問題が大定番。与件と根拠資料から読み解いて解答に導いていくスタイル。

  • どこが情報が不足していて、与えられた限られた情報をどう活用するか、問題文と与えられた注意書きを総動員して、解答へ導く。
  • 全ての根拠を使い切っていないと悪魔のささやきが聞こえてくる。

 

2次筆記試験まであと17日。

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