おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成27年度 事例Ⅳ 直前で決めておく、NPVはどこで回避すべきか?」です。
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まずは平成27年度 事例Ⅳの過去記事、
「平成27年度 事例Ⅳ もう一度整理しておきたい、ちょっと難しい問題」は下記です。
立教大学の受験で昼においしいサンドイッチが食べたい方へ
試験当日に何を食べるのかはもうお決まりですか。
立教大学へ向かう道のりで追加情報です。
池袋駅西口の駅地下は「エチカ」というネーミングで地下のショップがあります。
その中で試験当日の昼にどうしてもある程度おいしいサンドイッチを食べたいという方は、こちらのショップをご利用してみてください。
たまに食べますがおいしいので、食べすぎには注意です。
下見の時に食べてみてもよいです。
日曜日も7:30~営業となってます。
まあコンビニで十分という人はよいでしょう。
CVPに記事追加
今回も平成27年度事例Ⅳを振り返ります。
まずは全体の計画・全体把握
第1問の経営分析。第4問が大口取引先のデメリットと対策の文書問題。
第2問の予測損益計算書、記述、CVP。
までみてきました。
CVPがもう少し記事の内容増やして、鬼門の第3問NPV。に入ろうと思います。
第2問(設問3)をもう一度
設問1の予測損益計算書をもとにCVP分析を行うことによって、以下の金額を求め、(a )欄にその金額を、(b)欄に計算過程を、それぞれ記入せよ。なお、解答にあたっては、金額単位を百万円とし、百万円未満を四捨五入すること。
⑴ 第X3期において100百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高はいくらか。
⑵ 第X3期において100百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検討している。必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか。
この問題のでき次第で合否の、高得点の分かれ目となる問題。
今回求めるのは「経常利益」
経常利益は、営業外収益13と営業外損失24を考慮して固定費を算出する必要があります。
売上高:1,935百万円→(設問1)の計算結果より
固定費:1,020+120+(24-13)=1,151百万円
変動費:675+180=855百万円→(設問1)の変動費の結果より
⑴ 第X3期において100百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高はいくらか。
公式 :目標売上高=(固定費+目標利益)/(1-変動費/売上高)
公式 :目標売上高=(固定費+目標利益)/(1-変動費率)
いまさらですが、公式
(1-変動費/売上高)と (1-変動費率)は、(1-限界利益率)
売上高S=変動比率×売上高αS+固定費FC+利益P
公式は慣れて使ってはいるもの繰り返し確実に使えるように確認する。
目標利益売上高
=(1,151+100)/1ー(855/1,935)
=1,251×1,935/(1,935-855)
=1,251×1,935/1,080
=2,241百万円
⑵ 第X3期において100百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検討している。必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか。
固定費を求める。
公式:売上高ー固定費ー変動費(=変動費率×売上高)=目標利益
公式:売上高=固定費+変動費(=変動費率×売上高)+目標利益
1,935=固定費+855+100
固定費=1,935-855-100=980百万円
損益分岐点売上高=980/1,080(=1,935-855)/1,935=1,756百万円
繰り返し解いて試験本番までには出来るようにしておきたいCVPの問題。
公式を確実に間違えないように使えることは最低条件。
NPVにアレルギー症状
この問題はやりたくない。
やらないんじゃなくて、やりたくない。
このレベルの問題が解けるかどうかを直前に見極めて自分のレベル感で門番対応に臨む。
第3問(配点26 点)
X社からの受注の減少が第X3 期以降継続し、機械設備g の遊休化が予想される。
経営陣は、当該機械設備を利用して全社的な収益性を改善したいと考え、以下に示す
<2つのプロジェクト>を検討中である。遊休化が予想されている<機械設備g> は、取得原価50 百万円、年間減価償却費10百万円、残存耐用年数3年である。なお、以下において、利益に対する税率は30 %とする。
下記の設問に答えよ。
<プロジェクトZ>
受注減少に伴って遊休化する機械設備gの生産能力を利用してz 鋼板を生産する。
それにより、主力製品の1つとなりつつあるz 鋼板の生産体制を増強し、さらなる効
率化と安定化および将来的な一貫生産を達成することを目指す。製造・販売予測に基
づく損益等の予測は以下のとおりである。※なお、当初投資時点は第X3期首であり、同時点における投資は在庫等に対する純投資額である。
同時点における投資は在庫等に対する純投資額
→20
<プロジェクトE>
<遊休化する機械設備g>と<新たに購入する機械設備h>を利用することによって、技術力を活かした環境関連製品の本格生産を目指す。<機械設備h>の取得原価は80百万円であり、耐用年数5年、残存価額ゼロ、定額法で減価償却する。また、機械設備hの第X5 期末時点での価値は簿価と同額の32百万円と予測される。製造・販売予測に基づく損益等の予測は以下のとおりである。※なお、当初投資時点は第X3期首であり、同時点における投資は機械設備hと在庫等に対する純投資額である。
当初投資時点は第X3期首の機械設備hと在庫等に対する純投資額
→90
(設問1)
プロジェクトZを採用したことによって増加する各期のキャッシュ・フロー(当
初投資時点の投資額を含まない)を、以下の2つのケースについて計算せよ。
ケース1:各期におけるプロジェクトZ以外の事業活動からの税引前当期純利益がゼロである。
ケース2:各期におけるプロジェクトZ以外の事業活動からの税引前当期純損失が10 百万円である。
ここまでで、かなり検討しなければならない文章や予想が多いです。
ここもまずは問われていることをみてから全体像を把握して、時間のロスを防ぎたいです。
ケース1:各期におけるプロジェクトZ以外の事業活動からの税引前当期純利益がゼロである。
初期投資時点:△20
公式:(収入CIFー費用COFー減価償却費DEP)×(1-税率t)+減価償却費DEP
第X3期~第X5期共通
売上(現金収入):100
費用(現金費用):70
減価償却費:10(50÷5年=10)
税引き前利益:20
税引き後利益:14{20×(1-0.3)=14}
第X3期
投資額:5=25
税引き後利益+減価償却費ー投資額=14+10-5=19
第X4期と第X5期共通
投資額:0
税引き後利益+減価償却費ー投資額=14+10-0=24
ケース2:各期におけるプロジェクトZ以外の事業活動からの税引前当期純損失が10 百万円である。
Z以外の事業活動からの税引前当期純損失が10 百万円があると税額はどのように変化するのか。
第X3期~第X5期共通
売上(現金収入):100
費用(現金費用):70
減価償却費:10(50÷5年=10)
Z以外の事業活動からの税引前当期純損失:△10
税引き前利益:10
税引き後利益:14{10×(1-0.3)=7}
税引き後利益+減価償却費 +他事業の税引前損失:7+10+10=27
第X3期
投資額:5
税引き後利益+減価償却費 +他事業の税引前損失ー投資額:7+10+10-5=22
第X4期と第X5期共通
投資額:0
税引き後利益+減価償却費 +他事業の税引前損失:7+10+10=27
(設問1)ここまで正答出来ればよいが、ここまでが結構きつい。
間違った解釈をしていると途中で間違える。
投資額と他事業の税引前損失の扱いを知る。
節税効果の取り扱いがポイントでした。
(設問1)が攻略できれば御の字として、他問題のミスチェックに時間を使うのも定石
(設問2)両プロジェクトの正味現在価値を計算して(a)欄に記入し、採用するべきプロジェクトについて(b)欄に〇印を付けよ。なお、計算においてはかねてより同社が採用している資本コスト10 %を適用し、プロジェクト以外の事業活動からの税引前当期純利益はゼロであるとする。解答にあたっては、金額単位を百万円とし、小数点第2位を四捨五入すること。
(a)は数値のみなので途中の計算式はとわれず1発勝負。
(b)欄の〇は勘でどちらかにつけても正答になる可能性がある。
前提として(設問1)の解答が正答でないと数値があうことはない。
つながりの合う問題なので、得点の影響が大きい。
(設問1)より
プロジェクトZ
ケース1 第X3期:19 第X4期:24 第X5期:24
投資額△20+19×0.9091+24×(0.8264+0.713)≒53.9百万
(設問1)ケース1と連動して正答まで辿り着けるか。
最も難しいのは次の、新規プロジェクトE
<遊休化する機械設備g>と<新たに購入する機械設備h>を利用する。
2つの機械設備を利用する。
第X3期
売上(現金収入):100
費用(現金費用):70
減価償却費:10(50÷5年=10)+16(80÷5年=16)=26
公式:(収入CIFー費用COFー減価償却費DEP)×(1-税率t)+減価償却費DEP
:(100-70ー26)×(1-0.3)+26=28.8
第X4期・第X5期共通
売上(現金収入):250
費用(現金費用):150
減価償却費:10(50÷5年=10)+16(80÷5年=16)=26
公式:(収入CIFー費用COFー減価償却費DEP)×(1-税率t)+減価償却費DEP
:(250-150ー26)×(1-0.3)+26=77.8
ここまではなんとか、いくまもしれないが、この先さらなる仕掛けがある。
※なお、当初投資時点は第X3期首であり、同時点における投資は機械設備hと在庫等に対する純投資額である。
この文章の意味がわからないと謎は解けない。
厳しい・・・・・お手上げ。
・・・87.3百万円となるのではあるが。
捨て問と考えるしかない。
新規に取り換え投資をやった方がよいというストーリーになると予測して、プロジェクトEに〇をつけて、終了のレベル。
(設問3)
設問2においては正味現在価値によってプロジェクトの収益性を評価したが、D社の財務状況に鑑みて、プロジェクトの流動性を検討するべきである。適切なプロジェクトの評価指標を計算し、両プロジェクトについて比較せよ。
流動性を検討
回収期間法のことです。
正味現在価値法は、収益性、回収期間法は、流動性。
記述式問題なので、解答用紙に日本語で結論とその説明。そして、根拠となる数値や計算式を書く。最悪結論だけが正解であれば部分点もとれるので、分からない場合にはかけで部分点狙い。
この問題は(設問2)の数値が正解ではないと数値はあわない。
ここは多分(設問2)の裏をかき、早期に回収できるのは元々のプロジェクトZであると予測できたかどうか。
初期投資に90百万円を追加でするからには時間はかかると予測。
NPVの進捗状況はいかがでしたでしょうか。この直前期まできて、過去問が確実に解けないようであれば、NPVは回避する選択が有効です。
あまり気合いを入れずに、自分の実力との対話をして戦略を立てましょう。
以上、平成27年度 事例Ⅳをみてきました。
いやいや、CVPとNPVでことごとく悩んでしまいます。
みんなが出来る問題は確実に取る。
昼の定番はサンドイッチ
お昼に食べるものは決まってますか?
昼休みに絶対に食事をしなければいけないわけではないです。
眠くならないように、昼は抜いて他で食べる。
各事例の間の休みでちょっとづつ食べる。
食べて頭を使って、休んで食べて、頭を使う。
予行練習もそろそろ大詰め。
問題に対応した書籍紹介
平成27年度(2015年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ
解答解説はこの書籍でご確認ください。
TAC 定番の過去5年間の過去問の解答解説
ふぞろいシリーズ
ふぞろいな合格答案10年データブック
平成28年~平成19年の10年間分の事例問題の再現答案とベスト解答、採点基準が記載されているので直近の過去問をやりつくしてしまった方も活用して、平成19年以降の過去問を勉強することができます。
ふぞろいな答案分析3
平成26年( 2014年)と平成27年(2015年)のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。解答だけでなく分析コメントや特集記事など詳細まで知りたい方向けです。
平成26年( 2014年)と平成27年(2015年)のふぞろいの後半部分をの80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。
事例問題攻略マスター
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分です。
TBC受験研究会
平成25年~27年度の過去問解説です。
本日のまとめ
今回の記事は いかがでしたでしょうか。
最後に本日のまとめとなります。
「平成27年度 事例Ⅳ 直前で決めておく、NPVはどこで回避すべきか?」でした。
-
繰り返し解いて試験本番までには出来るようにしておきたいのはCVP。
- 公式を確実に間違えないように使えることは最低条件。
- NPVは問われていることをみてから全体像を把握して、時間のロスを防ぎたい。
- (設問1)が攻略できれば御の字として、他問題のミスチェックに時間を使うのも定石
- NPVはあまり気合いを入れずに、自分の実力との対話をして戦略を立てましょう。
-
昼休みに絶対に食事をしなければいけないわけではない。
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