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令和1年度 事例Ⅲ B評価の謎は果たして?

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おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「令和1年度 事例Ⅲ B評価の謎は果たして?」です。 

 

 

まずは令和1年度 事例Ⅲの過去記事です。

「令和1年度 事例Ⅲ 炎上せず。問われ方は違えど設問はオーソドックス」

「令和1年度 事例Ⅲ 夏休みのご計画はいかがですか?計画と統制です。」

「令和1年度 事例Ⅲ 新しい傾向。社長の方針には当然応える」は下記です。

謝罪会見 

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企業の謝罪会見

誠に申し訳ございませんでした。

 

え?何が?

令和1年度事例Ⅲは実は私得点開示請求とした結果「B評価」でした。

B評価の分際で偉そうに記事を書きまして、大変申し訳ございませんでした。

ここからは、B評価の思考プロセス、B評価のやらかかしの原因を特定するという

視点でお付き合いいただければ幸いです。

誠に申し訳ございませんでした。

 

毎日ブログを読んでいただいている人は気づいたと思いますが、冒頭に画像を入れてブログのデザインをカッコよくすることにしました。

本日は東京の高級ホテルより記事を書いてる風です。

 

再現答案をもとに分析

今回は令和1年度の事例Ⅲの私のB評価の再現答案を用いて解答を見ていきたいです。

毎回同じことをお伝えしてますが、

再現答案は試験後に即書いて、自分の宝とした方がよいです。

合格しても合格出来なくてもその後の財産になります。

これも度々ですが、実は不合格者の答案の方が有益ということを言われてもいます。

今回の私の答案はB評価のダメな答案です。

今年再チャレンジの方は、昨年の答案がなぜうまくいかなかったのかを振り返り、ご自身の弱点を洗い出して、弱点を強化する戦略をたてることが重要だと思います。

自分自身も今回の記事を通して何が良くなかったのか、何が足りなかったのか、

自分と向き合い改善していきたいと思います。 

 

当日のタイムマネジメントは以下の状況でした。

与件のビリッ・段落番号づけ・対応付け表作成で2.5分

設問解釈8分、概要把握1回目・流し読み10分、概要把握・詳細読み2回目20分、

概要把握・抜け漏れ確認27分、  対応付け5分で、約32~35分経過。

与件の解釈に時間がかかった試験本番での事例ⅠとⅡの失敗体験と成功体験から、

3事例目と落ち着きもあり与件の読み方を変えていったことを思い出しました。

 

残り時間は45分。1問約9分程度。事例Ⅲは問題数が毎回多いので、

前工程を詰めないといけない状況。

 

実際に解いた順番は、第1問→第2問→第4問→第3問(設問1)→第3問(設問2)

の順番に解きました。

 

令和1年事例Ⅲの問題は、設問数は全4問の小問を入れて5題です。

 

S強みを3つの段落からまとめるべきだった、第1問 

※設問、【出題の趣旨】、<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

『1次知識』(再現答案)の順で1問ごとにみていきます。

 

第1 問(配点20 点)

C 社の事業変遷を理解した上で、C 社の強みを80 字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】

金属熱処理業として創業し事業拡大を図ってきたC 社のこれまでの事業変遷を把握して、C 社の強みを分析する能力を問う問題である。

 

<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

第2段落:温度管理などの特殊な技術の蓄積が必要

「創業当初」から、熱処理専業企業

第3段落:前工程である部品の機械加工も含めた依頼があり、設計部門機械加工部門をもった。

多品種少量の受注生産で、徐々に受注量が増加し、売上高の増加に貢献。

 

第 6段落:<金属熱処理技能検定試験に合格し技能士資格をもつベテラン作業者>を中心に作業が行われ品質が保持されている。

また、<機械加工>も汎用機械加工機の扱いに慣れた作業者の個人技能によって加工品質が保たれている。

 

『1次知識』

 「技術力」「設計力」「一貫生産体制」「垂直統合」「高付加価値」

 

(再現答案)

熱処理専業企業として内製化しており、前工程の部品の機械加工も含めて対応でき、設計部門は機械加工用に図面化できる。多品種少量の生産で高付加価値な受注獲得できたこと。 

 

 →第2・6段落の入れるべきキーワードが抜けており、まとめるのに失敗です。

 3段落から強みをまとめて複数列挙するべきだった。

知識から想定からのメリデメ、第2問

第2問(配点20 点)

<自動車部品メーカーX 社>からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における

生産面での効果リスクを100 字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】

X 社からの新規受託生産に応じる場合の C 社の生産面における効果リスクについて、分析する能力を問う問題である。

 

<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

第4段落:X 社の増産計画により、自動車部品専用の熱処理工程を増設し、それによってC 社売上高に占めるX 社の割合は約20 %までになっている。さらに「現在」、X 社の内外作区分の見直しによって、熱処理加工に加え、前加工である機械加工工程C 社に移管する計画が持ち上がっている。

第10段落:自動車部品専用の熱処理設備で加工しているX 社の全ての部品の機械加工であり、C 社では初めての本格的量産機械加工になる。

この受託生産に応える場合、機械加工部門の生産量は現在の約2倍になると予想され、現状と比較して大きな加工能力を必要とする。

 

『1次知識』

生産性向上、加工能力、生産量・稼働率、依存体質、

 

(再現答案)

X社の全ての部品の機械加工を受注し、量産機械加工となり、生産量が2倍になり安定した受注が拡大する。加工工程が部品により異なり複数工程を行える技術力が必要で教育コストの増加やX社への取引依存増加がリスク。

 

→段落から抜くことはできてはいるものの、若干生産面からぶれている気がする。 

 生産面の条件に正確に解答する必要がある問題だった。

社長の方針の展開で複数段落を対応させる、第3問の設問1

第3問(配点40 点)

<X 社>から求められている新規受託生産の実現に向けたC 社の対応について、以下

の設問に答えよ。

(設問1 )

C 社社長の新工場計画についての方針に基づいて生産性を高める量産加工のた

めの新工場の在り方について120 字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】

C 社社長の方針に基づいた新規受託生産のための新工場の在り方について、助言する能力を問う問題である。

 

<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

第5段落:C 社の工場は、熱処理工場と機械加工工場がそれぞれ独立した建屋になっている。熱処理工場は、熱処理方法が異なる熱処理炉を数種類保有し、バッチ処理されている。機械加工工場では、多品種少量の受注ロット生産に対応するため、加工技能が必要なものの、切削工具の交換が容易で段取り時間が短い汎用の旋盤、フライス盤、研削盤がそれぞれ複数台機能別にレイアウトされている。

第6段落:<熱処理>は、<金属熱処理技能検定試験に合格し技能士資格をもつベテラン作業者>を中心に作業が行われ品質が保持されている。

<機械加工>も汎用機械加工機の扱いに慣れた作業者の個人技能によって加工品質が保たれている。

第10段落:加工には、旋盤、フライス盤、研削盤、またはマシニングセンタなどの工作機械が必要になる

第13段落:生産設備面では、現在の機械加工部門の工程能力を考慮する加工設備の増強が必要であり、敷地内の空きスペースに設備を増設するために新工場の検討を行ってい。C 社社長は、この新工場計画について前向きに検討を進める考えであり、次のような方針を社内に表明している。

1.X 社の受託生産部品だけの生産をする専用機化・専用ライン化にするのではなく、将来的にはX 社向け自動車部品以外の量産の機械加工ができる新工場にする。

2.これまでの作業者のスキルに頼った加工品質の維持ではなく、作業標準化を進める。

3.一人当たり生産性を極限まで高めるよう作業設計、工程レイアウト設計などの工程計画を進め、最適な新規設備の選定を行う。

4.近年の人材採用難に対応して、新工場要員の採用は最小限にとどめ、作業方法の教育を実施し、早期の工場稼働を目指す。

 

→4つの段落をまとめないといけない、時間のかかる問題。

段落がもれているとマシニングセンタなどのキーワードは入りません。

 

『1次知識』

工場のレイアウト、移動距離、運搬の改善。集約化、明確化。動線。置き場の改善。

生産性向上、標準化・マニュアル化、OJT、技能継承、教育。

 

(再現答案)

熱処理の資格者のベテラン作業員や機械可能も汎用機加工機の扱いに慣れた作業員の個人技能による品質を作業標準化して教育する。X社向け自動車部品以外も量産できるように、熱処理工業と機械加工工業を一体にして作業設計・工程レイアウトを最適化し生産性向上。

 

→日本語があやしい解答になってしまいました。

う~ん。まとめる力が弱かったと感じます。 

社長の方針を順序だてて、解答のスペースを考慮して読みやすい日本語にまとめるべきだった。

 

複数段落に根拠はあるが、生産管理を語るのは毎年同じ、第3問の設問2

第3問(設問2 )

<X 社>と<C 社>間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるた

めに、これまで受注ロット生産体制であったC 社では生産管理上どのような検討

が必要なのか、140 字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】

X 社と C 社間で後工程引取方式の構築と運用を進めるために、C 社で必要な生産管理上の検討内容について、助言する能力を問う問題である。

 

<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

第8段落:生産計画は、機械加工部と熱処理部それぞれで立案されるが、機械加工を伴う受注については熱処理加工との工程順や日程などを考慮して調整される。両部門とも受注生産であることから、納期を優先して月ごとに日程計画を作成し、それに基づいて日々の作業が差立てされる。納期の短い注文については、顧客から注文が入った時点で日程計画を調整、修正し、追加される。機械加工受注品に使用される材料の調達は、日程計画が確定する都度発注し、加工日の1 週間前までに納品されるように材料商社と契約しており、材料在庫は受注分のみである。

第11段落:また、この機械加工の受託生産の実施を機会に、X 社で運用されている後工程引取方式を両社間の管理方式として運用しようとする提案が<X 社>からある。具体的運用方法は、X 社からは3 カ月前に部品ごと納品予定内示があり、1 カ月ごとに見直しが行われ、納品3 日前にX 社からC 社に届く外注かんばんによって納品が確定する。これら納品予定内示および外注かんばんは、通信回線を使用して両社間でデータを交換する計画である。

第12段落:外注かんばんの電子データ化などのシステム構築は、<X 社>の全面支援によって行われる予定となっているが、確定受注情報となる外注かんばんの社内運用を進めるためには、C 社内で生産管理の見直しが必要になる。この後工程引取方式は、X 社自動車部品の機械加工工程および自動車部品専用の熱処理工程に限定した運用範囲とし、その他の加工品については従来同様の生産計画立案と差立方法で運用する計画である。

第8段落から第10・11段落にしないといけない。

複数段落から解答しないといけないが、解答の方向性は例年通りの生産管理の問題。

 

『1次知識』

生産管理とは、生産計画生産統制。

生産計画は、短いスパンでたくさん作り、両工程を合わせて全社的に作る。

生産統制は、進捗管理、余力管理、現品管理

納期管理。在庫管理。 生産リードタイムの短縮

 

(再現答案)

X社自動車部品の機械加工工程と熱処理工程とその他の加工品を含めた全社的な生産計画を作成し、予め加工順を決める。確定受注情報の外注かんばんの電子データに合せて、計画作成サイクルを短くして、生産ロットサイズを小さくする。納期管理を徹底し、材料の調達は受注分のみの材料在庫と維持する。

 

→生産計画はいつもの両工程をあわせてつくり、作成サイクルを短くする。

在庫管理の部分が現状のままでよいような書き方があり、判断を誤る。

結局現状に問題があり、改善する方向性。生産管理面と生産統制面で複数列挙して、最後は生産リードタイムの短縮で締めたかった。

 

全体のまとめの戦略の方向性は例年どおり、第4問

第4 問(配点20 点)

新工場が稼働した後C 社の戦略について、120 字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新工場が稼働し、X 社からの新規受託生産が開始された後の C 社の戦略について、助言する能力を問う問題である。

 

<対応付ける段落とキーワード・センテンス>

第1段落:組織は、<熱処理部>、<機械加工部>、<設計部>、<総務部>で構成されている。

第2段落:温度管理などの特殊な技術の蓄積が必要

第3段落:前工程である部品の機械加工も含めた依頼があり、設計部門機械加工部門をもった。

第4段落:<所属する工業会>が開催した商談会で、金属熱処理業を探していた<自動車部品メーカーX 社>との出会いがあり、自動車部品の熱処理を始めた。

 X 社の増産計画により、自動車部品専用の熱処理工程を増設し、それによってC 社売上高に占めるX 社の割合は約20 %までになっている。

第 6段落:<金属熱処理技能検定試験に合格し技能士資格をもつベテラン作業者>を中心に作業が行われ品質が保持されている。

また、<機械加工>も汎用機械加工機の扱いに慣れた作業者の個人技能によって加工品質が保たれている。

第10段落:自動車部品専用の熱処理設備で加工しているX 社の全ての部品の機械加工であり、C 社では初めての本格的量産機械加工になる。

第14段落:各部の関係者が参加する検討チームを組織し、上記のC 社社長方針に従って検討を進めている。

 

『1次知識』

 「技術力」「設計力」「営業力」「一貫生産体制」「高付加価値」「垂直統合

SWOT、強みを生かして、弱みを補てんする。

 

(再現答案)

熱処理、機械加工力、設計力を強化して、自動車部品メーカーX社以外の高付加価値な受注を獲得する。各部の関係者が参加する検討チームで営業できる人材を集め営業部を開設。設計人材を教育して増員・強化し生産性向上。X社への取引依存を解消し経営リスク分散。

 

→第1問の強み、第2問のメリットデメリットを使いながら、第4問で今後の方向性を示していく。第1問と第2問とセットで取り組んだ方が解答しやすい。

強み活用、弱み克服、過去の成功体験活用、無い部署を作って弱みを補てん、最後は高付加価値な受注を獲得する。

 

今回はここまで、私の再現答案のどこがダメだったのか分かりましたか?

採点記事については次回です。

 

問題に対応した書籍紹介

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本日のまとめ 

  • B評価の思考プロセス、B評価のやらかかしの原因を特定する視点。

  • 第1問:3段落から強みをまとめて複数列挙するべきだった。
  • 第2問 :生産面の条件に正確に解答する必要がある問題だった。
  • 第3問の設問1:社長の方針を順序だてて、解答のスペースを考慮して読みやすい日本語にまとめるべきだった。
  • 第3問の設問2:結局現状に問題があり、改善する方向性。生産管理面と生産統制面で複数列挙して、最後は生産リードタイムの短縮で締めたかった。
  • 第4問:強み活用、弱み克服、過去の成功体験活用、無い部署を作って弱みを補てん、最後は高付加価値な受注を獲得する。

 

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