おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「2次試験対策 事例Ⅲ 鋳物製品の製造業の戦略」です。
まずは対応する過去記事です。「2次試験対策 事例Ⅲ H27年度 6問640字の強敵」は下記です。
本ブログの状況
いよいよ本ブログは70記事を超えて、当初の目標100記事まで残り30記事を切りました。このままの調子でいけば最低でも中小企業診断士2次試験まではブログ毎日更新を続けていける気がします。
そもそも「中小企業診断士ブログ」の目的って中小企業診断士試験の受験生支援が主となっていると思います。
情報発信、ランキングで上位、広告収入、商材・商品の販売、アフィリエイトとブログには様々な目的がありますが、中小企業診断士試験を題材にするブログとして最も重要な目的は「受験生支援」だと思います。
ただ、ブログを毎日期待している読者の方がいて、読んでもらっているということは読んでもらっている人の時間を奪っている訳なので、それなりに有益な記事を毎日発信しないといけない。しないと飽きられてしまいます。
そんな読者の方を想像しながら日々ブログに投稿できるネタを考案してますので、引き続きよろしくお願いいたします。
Twitterからの読者がメインです
先日こんなツイートをしました。
ターゲットを明確にする。
自分のブログを読んでくれているのは誰か?今読者の順位を考えると、
①中小企業診断士の2019年の合格者
②中小企業診断士(試験)受験生
③(先輩)中小企業診断士
④ブロガー
⑤一般人
①から③を固定客として、④⑤の新規顧客を取り込むネタを加えていきたい。
毎日のアクセス数やgoogleアナリティクスで分析しておりますが、事例問題シリーズの反応が結構いまいちです。
2次試験に特化した、問題を分析するネタとなると、かなりマニアックな領域に入っている気もするので、いまいちな反応なのかもしれいないと分析しております。
1次試験直前期でまだ早い、1次に専念したいという方が多いとは思います。
加えて読者の中には、中小企業診断士や中小企業診断士試験をあまりよく知らない人もいらっしゃると思いますので、これから勉強する人資格に興味を持った人にターゲット変えた記事も書いていきたいと思ってます。(反省)
今後の予告記事
1次試験が直前の直前となりますので、「1次試験直前期7科目のアドバイス」「試験当日のシミュレーション」「1次試験合格と不合格を想定した戦略」
また「在宅の運動不足解消」「中小企業診断士を知らない人へ」
全て仮題ですが、今後の記事を考案してます。
鋳物製品の製造業を読む
前置きがながくなりましたが、本題に入ります。
H27年度の事例Ⅲの与件文を読んでいきます。
【C 社の概要】
第1段落
①C社は、建設資材を主体に<農業機械部品>や<産業機械部品>などの<鋳物製品>を生産、販売している。建設資材の大部分は下水道や、埋設された電気・通信ケーブル用のマンホールの蓋である。<農業機械部品>はトラクターの駆動関連部品、<産業機械部品>はブルドーザーやフォークリフト、工作機械の構造関連部品などである。<取引先>は、①マンホール蓋については<土木建設企業>、②農業機械部品や産業機械部品については<各部品メーカー>である。
→まずはC社が製造する商品と顧客の説明の段落。
イメージがつく人とつかない人がいるのが事例Ⅲ。整理すると。
①商品:マンホールの蓋 顧客:土木建設企業
②商品:農業機械部品、産業機械部品 顧客:各部品メーカー
マンホールの蓋
農業機械部品は,、そのまま農業用の機械の部品。
トラクター、ブルドーザーなど。
産業機械部品は、化学工業、建設業などの産業機械の部品。
日本産業機械工業会の定義では、鉱山機械、化学機械、環境装置、動力伝導装置、タンク、業務用洗濯機、ボイラ・原動機、プラスチック機械、風水力機械、運搬機械、製鉄機械等のこと。
ウィキペディアより引用
モデル企業(たぶん)
モデル企業もぐぐって調べたら、それらしき情報を得ました。
日農機製工株式会社
北海道「十勝」を拠点に、畑作農業機械の開発・製造・販売・運搬を行ている企業。
試験委員の本田康夫教授の論文「日農機製工 : 北海道の大規模農業を支える農業機械メーカー」で扱われている企業です。
農業機械メーカーではあるんだけど、マンホールはないんだよなあ。
モデル企業は100%そのままではなく、モデル企業を参考にしたうえで作問されてますね。
第2段落
②C 社はマンホール蓋などの鋳物工場として「1954年」に創業した。会社組織は<営業部>、<設計部>、<製造部>、<総務部>からなっている。「現在」の従業員数は50名、一般に3K職場といわれる作業環境が影響して若手人材確保が難しく、高齢化が進んでいる。年商は約10億円である。
→切実な企業の悩み。
3K職場:きつい 、汚い、危険 の3K。ブルーカーラーな職種で作業員が現場仕事をしている職場。
若手の人材は入らず、ベテラン社員が中心となっているような古い体質も感じます。
技能継承が課題だと感じますね。
この課題は解答に対応策を入れたい部分ですね。
第4問で解決したい課題。
第3段落
③公共事業予算の縮小や海外製品との競争激化などの影響を受け、マンホール蓋の受注量が減少し、売上高が低迷した時期があった。その対応としてC社では、中小鋳物工場が減少するなか、積極的に鋳造工程の生産能力の増強を進めるとともに、<機械加工工程>と<塗装工程>の新設により一貫生産体制を確立することで、農業機械部品と産業機械部品の受注獲得に成功した。その際、<鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名>を社内から選抜して営業部をつくり、新市場の開拓を行わせたことも大きな力となった。
→C社の変遷の中で外部環境が厳しい中、C社が対応してきた強みの段落。
第1問(設問1)に対応する。
C社が自動車部品分野に参入する場合、強みとなる点を2つあげ、それぞれ40字以内で述べよ。
一貫生産体制
鋳造工程だけではなく、機械加工工程と塗装工程をも行えて最終製品を作ることが出来る生産体制。
事例Ⅲではかなりの高頻度で出てきます。一貫生産体制と書いてなくても答えさせるような問題も出ています。この年はずばり書かれてますね。
「工程」
〇〇工程、と複数出来てきますので、1つ1つ丁寧に抑えたいです。
営業部を 鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名でつくり、新市場開拓して成功した。
営業力があるんです。新市場も開拓できます。
第4段落
④「現在」の売上構成比は、建設資材55%、農業機械部品30%、産業機械部品15%となっている。農業機械部品と産業機械部品の受注量は増加傾向にあるが、これらの部品では<顧客>からの軽量化、複雑形状化要求が強くなっていて、鋳造技術の向上が求められている。
→経営課題。軽量化、複雑形状化要求。鋳造技術の向上。
第2段落に続き第4段落も第4問で解決したい課題です。
第4問
海外製品との競争が厳しい時代のなかで、「今後」も<C社>は国内生産を維持する考えである。そのためにC社が強化すべき点は何か、その理由とともに140 字以内で述
べよ。
経営戦略問題はC社の概要に多く記載されています。
第5段落
⑤さらに「現在」、<自動車部品2次下請企業でもある産業機械部品の取引先>から、C社としては新規受注となる自動車部品の生産依頼があり、その獲得に向けて検討を進めている。
→第1問(設問2)に対応する段落。
「さらに」と重ねて課題の山積み感が半端ないです。
課題を切り分けてまとめて解決。課題が各問題につながってます。
以上が【C社の概要】です。
強みと課題が各段落に散りばめられており、それぞれ気が許せない展開でした。
問題に対応した書籍紹介
平成27年度(2015年度)の解答解説が掲載されている書籍の紹介です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC
定番の過去5年間の過去問の解答解説。
令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分。
ふぞろいシリーズ
ふぞろいな合格答案10年データブック
平成28年~平成19年の10年間分の事例問題の再現答案とベスト解答、採点基準が記載されているので直近の過去問をやりつくしてしまった方も活用して、平成19年以降の過去問を勉強することができます。
ふぞろいな答案分析3
2014年と2015年のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。解答だけでなく分析コメントや特集記事など詳細まで知りたい方向けです。
2014年と2015年のふぞろいの後半部分をの80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。
事例問題攻略マスター
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分です。
TBC受験研究会
平成25年~27年度の過去問解説です。
本日のまとめ
-
モデル企業は100%そのままではなく、モデル企業を参考にしたうえで作問。
- 一貫生産体制や営業力は強み。
- 工程は丁寧に抑えたい。
- 経営戦略問題はC社の概要に多く記載されています。
- 課題を切り分けてまとめて解決。課題が各問題につながっている。
※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。
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