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中小企業診断士のシンです。
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本日は「難化!第18次ものづくり補助金の採択発表」です。
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今回は、「第18次ものづくり補助金の採択発表」についてになります。
2024年6月25日に、第18次のものづくり補助金の採択発表がありましたので、採択データの分析をしていきます。
【ものづくり補助金の概要】
ものづくり補助金の採択結果
第18次ものづくり補助金の採択結果
第18次 申請〆切令和6年3月27日、採択発表日 令和6年6月25日
第18次:応募者数5,777件、採択者数2,070件、採択率約36%となります。
過去の採択との比較をしていきます。
第1次 採択発表日令和2年4月28日 応募者数2,287件、採択者数1,429件、採択率62%
第2次 採択発表日令和2年6月30日 応募者数5,721件、採択者数3,267件、採択率57%
第3次 採択発表日令和2年9月25日 応募者数6,923件、採択者数2,637件、採択率38%
第4次 採択発表日令和3年2月18日 [一般型] 応募者数10,041件、採択者数3,132件、採択率31% [グローバル展開型] 応募者数271件、採択者数46件、採択率17%
第5次 採択発表日令和3年3月31日 [一般型] 応募者数5,139件、採択者数2,291件、採択率45% [グローバル展開型] 応募者数160件、採択者数46件、採択率29%
第6次 採択発表日令和3年6月29日 [一般型] 応募者数4,875件、採択者数2,326件、採択率48% [グローバル展開型] 応募者数105件、採択者数36件、採択率34%
第7次 採択発表日令和3年9月27日 [一般型] 応募者数5,414件、採択者数2,729件、採択率50% [グローバル展開型] 応募者数93件、採択者数39件、採択率41%
第8次 採択発表日令和4年1月12日 [一般型] 応募者数4,584件、採択者数2,753件、採択率60% [グローバル展開型] 応募者数69件、採択者数27件、採択率39%
第9次 採択発表日令和4年3月25日 [一般型] 応募者数3,552件、採択者数2,223件、採択率63% [グローバル展開型] 応募者数61件、採択者数24件、採択率39%
第10次 申請〆切令和4年5月12日、採択発表日令和4年7月15日 [一般型] 応募者数4,224件、採択者数2,584件、採択率61% [グローバル展開型] 応募者数70件、採択者数28件、採択率40%
第11次 申請〆切令和4年8月18日、採択発表日令和4年10月20日 [一般型] 応募者数4,668件、採択者数2,786件、採択率60% [グローバル展開型] 応募者数76件、採択者数31件、採択率41%
第12次 申請〆切令和4年10月24日、採択発表日令和4年12月16日 [一般型] 応募者数3,200件、採択者数1,885件、採択率59% [グローバル展開型] 応募者数56件、採択者数22件、採択率39%
第13次 申請〆切令和4年12月22日、採択発表日令和5年2月20日 [一般型] 応募者数3,261件、採択者数1,903件、採択率58% [グローバル展開型] 応募者数61件、採択者数24件、採択率39%
第14次 申請〆切令和5年4月19日、採択発表日令和5年6月23日 応募者数4,865件、採択者数2,470件、採択率51%
第15次:申請〆切令和5年7月28日、採択発表日令和5年9月29日 応募者数5,694件、採択者数2,861件、採択率50%
第16次:申請〆切令和5年11月7日、採択発表日令和6年1月19日、応募者数5,608件、採択者数2,738件、採択率49%
第17次:申請〆切令和6年3月1日、採択発表日令和6年5月20日、応募者数629件、採択者数185件、採択率29%
第18次:申請〆切令和6年3月27日、採択発表日令和6年6月25日、応募者数5,777件、採択者数2,070件、採択率36%
全体採択率は、令和4年度は約60%の推移できていましたが、令和5年度は採択率が下がり約49%となりました。
そして、令和6年度の第17次、第18次と採択率が大方の予想通り下がり、3割6分といった、全盛期のイチローの日本球界での首位打者の打率ぐらいで、昨年度までと違い採択されることが難しい補助金になりました。
申請件数については、第17次は申請類型が1つであることから少なかったですが、第18次は第4次以降では最も多い申請件数となりっており、ものづくり補助金を活用したいという潜在的な事業者のニーズが継続して高いということが分かります。
第18次で不採択になってしまった場合には、第19次の情報は未だにでてきていませんので、申請の内容にもよりますが、第12回の事業再構築補助金に申請するのか、他の補助金・助成金に申請するのかなど、当てはまる補助金が無いのかを検討の上、今後について、進めていくのが良いかと思います。
【申請枠別推移】
申請枠別に、令和4年度、令和5年度、令和6年度の第10次~第18次の推移をみていきます。
まずは第16次まであった申請類型の採択率です。
通常枠 補助上限750万円~1,250万円
第10次:応募者数3,015件、採択者数1,773件、採択率59%
第11次:応募者数3,243件、採択者数1,834件、採択率57%
第12次:応募者数2,154件、採択者数1,270件、採択率59%
第13次:応募者数2,256件、採択者数1,312件、採択率58%
第14次:応募者数3,322件、採択者数1,661件、採択率50%
第15次:応募者数3,872件、採択者数1,936件、採択率50%
第16次:応募者数3,846件、採択者数1,967件、採択率51%
回復型賃上げ・雇用拡大枠 補助上限750万円~1,250万円
第10次:応募者数239件、採択者数159件、採択率67%
第11次:応募者数227件、採択者数151件、採択率67%
第12次:応募者数145件、採択者数85件、採択率59%
第13次:応募者数157件、採択者数92件、採択率59%
第14次:応募者数190件、採択者数95件、採択率50%
第15次:応募者数236件、採択者数117件、採択率50%
第16次:応募者数177件、採択者数80件、採択率45%
デジタル枠 補助上限750万円~1,250万円
第10次:応募者数828件、採択者数553件、採択率67%
第11次:応募者数1,037件、採択者数694件、採択率67%
第12次:応募者数786件、採択者数463件、採択率59%
第13次:応募者数737件、採択者数434件、採択率59%
第14次:応募者数1,015件、採択者数569件、採択率56%
第15次:応募者数1,211件、採択者数672件、採択率55%
第16次:応募者数1,209件、採択者数561件、採択率46%
グリーン枠 補助上限1,000万円~2,000万円
第14次~エントリー類型、スタンダード類型、アドバンス類型
第10次:応募者数142件、採択者数99件、採択率70%
第11次:応募者数161件、採択者数107件、採択率66%
第12次:応募者数115件、採択者数67件、採択率58%
第13次:応募者数111件、採択者数65件、採択率59%
第14次:応募者数131件、採択者数72件、採択率55%
第15次:応募者数155件、採択者数62件、採択率40%
第16次:応募者数199件、採択者数78件、採択率39%
そして、第17次、第18次の申請類型です。
省力化(オーダーメイド)枠
第17次:応募者数629件、採択者数185件、採択率29%
第18次:応募者数599件、採択者数204件、採択率34%
→第17次よりも第18次の方が採択率があがりました。これは〆切が近い中で、より精緻な事業計画書を作成した事業者の方が有利だったことが分かります。
また、第17次がかなり採択率を絞っていることから、一定の採択率の調整があったように思えます。
結論としては、焦って初回の第17次に申請するのではなく、綿密に計画書を作り込んで第18次に申請したほうが採択率が高くなったということになります。
製品・サービス高付加価値化枠
製品・サービス高付加価値化枠 第18次 通常類型~1,250万円(2,250万円)、~2,500万円(3,500万円)
第18次:応募者数5,015件、採択者数1,827件、採択率36%
→ほぼ全体の9割弱がこの申請類型からとなりました。
採択率は36%と、過去の通常枠・デジタル枠・グリーン枠と比較すると厳しい結果となりました。
通常枠とDX・GXとで採択率の差が公表されておりませんが、全体的に審査基準が高くなったことが分かります。
グローバル展開型(第10次~第13次)
グローバル市場開拓枠(第14次~第16次、第18次)補助上限3,000万円
第10次:応募者数70件、採択者数28件、採択率40%
第11次:応募者数76件、採択者数31件、採択率41%
第12次:応募者数56件、採択者数22件、採択率39%
第13次:応募者数61件、採択者数24件、採択率39%
第14次:応募者数207件、採択者数73件、採択率35%
第15次:応募者数220件、採択者数74件、採択率34%
第16次:応募者数177件、採択者数52件、採択率29%
第18次:応募者数163件、採択者数39件、採択率24%
常に全体平均よりも、採択率が低いです。
補助金額が最大3,000万円となり、投資規模が大きくなので、採択率を低めに設定していることが分かります。
第18次では約2割五分を切る採択率まで低下しました。
応募者数は増加して、採択率は低下と採択するのには、難易度が高い補助金になっています。
第17次と第18次と不採択になっている事業者のかたが6割以上いることが分かり、今後第19次がいつ公募が開始されるのは未定となっております。
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