おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「中小企業診断士試験 未合格の決意表明⑤2回目の2次試験を目指す者の士気はやはり高い」です。
まずは勉強会メンバーのご紹介記事。
「中小企業診断士試験 未合格の決意表明①コーヒーはブラックで飲むタイプです」
「中小企業診断士試験 未合格の決意表明②計画力・実行力・継続力、そして改善力と対応力」
「中小企業診断士試験 未合格の決意表明③事実70点レベルの点数を取らないと合格できない」
「中小企業診断士試験 未合格の決意表明④あきらめたら受験終了 7年目で合格した感動はディズニーは当然超える」
令和元年度試験の高得点解答がネットの世界には転がっている
次回の勉強会のために令和元年度試験問題を改めてみています。
僕も受験した令和元年度試験。改めてじっくりと多面的にかつ、要点を見ながら改めて見てみると気付きがあります。
今更感があるとは思いますが、優秀合格者の答案を見比べています。
事例Ⅰは80点以上、中には90点以上の解答も検索すると出てきます。
事例Ⅱは70点以上。令和元年度試験は身の回りでは事例ⅡでA評価を取れている人が多かったです。
事例Ⅲ。なかなか高得点の解答が見当たりませんでした。高得点で70点。
もしかすると事例ごとに点数のアッパーがあるのかもしれないです。
均等に点数ごとに割り振りしているのではなく、70点ぐらいまでの範囲に収まり、その中で抜きんでている解答だけ80点以上になるような採点者の意図を感じます。
事例Ⅳ。数値は解答が割れている問題もあります。
高得点の方の解答を見ていると難問は当然解けていなく、平易な問題はパーフェクト。文章題も様々な書き方があり、書いてまとめる力に長けている人が有利なことは間違えないです。
令和2年度の得点開示請求の結果が届くと一斉に高得点答案がネット世界に出回りますので、今の内は令和元年度試験問題で高得点の傾向をつかんでおくのも良い気がします。
未合格体験記
本日も引き続き勉強会メンバーの一人一人に焦点をあてて、ご提供いただいた、不合格体験記いや、未合格体験記もとにリライティングとコメントをしていきます。
合言葉は「合格率100%です。」
「未合格体験記」
ゆーたさん50代
1.診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
金融関係で事業投資や財務戦略アドバイザーをしていたこと、転職して新規事業立上げなどで事業計画立案・実行などに関わっていたこと、社外勉強会で、地域事業創生を手掛けている中小企業診断士の先輩と出会い、会社員生活以外のライフワークとして中小企業診断士になることを進められたこと。中小企業診断士になることで過去の自分の経験を活かした第3の自分の活動基盤を作りたいと考え、診断士に挑戦することにした。
→既にプロコンじゃないですか。逆にお仕事のお話をお聞かせ頂きたいぐらいです。
2.学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
学習開始時の知識としては、15年以上前に取得した証券アナリストの知識と実務経験、事業投資の財務分析、企業価値評価等の経験。
但し、ここ数年は実務から離れていたこことや年齢のせいもあり、記憶、体力面で受験勉強の労力負担が予想よりも大きかった。(58歳)
ずば抜けた得意科目はない。
保有資格:証券アナリスト協会検定会員(昔のような分析・実務能力が低下している)
1次試験
令和元年 経済64点、情報60点、中小65点、財務60点、運営管理64点(5科目合格)
令和2年 経営64点、法務64点、中小70点(保険受験) ⇒1次試験合格
→2年間で1次試験に合格。財務・会計に強いイメージがありますが、得意とはされて
ません。
3.学習スタイルとそのメリット・デメリット(1次試験)
TAC通学。一発合格道場の勉強方法が参考になった。
ひたすらTAC教材と講義・演習に沿い、トレーニング、養成答練、完成答練、模試。
自主学習の時間は十分とり、2次試験を見越して、2次過去問も手掛けたが、経営、法務が苦手なのと、記憶力低下?で、理解が定着せず1次ストレート合格を逃し苦戦。
2年目(令和2年7月)は、保険のため、中小も加えた3科目受験で1次試験合格。
→中小の保険戦略は機能すると2年目の科目合格利用の1次試験は合格率が高まります。令和3年度の中小にも注目です。
4.2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方(2次試験)
・令和2年2次試験を初受験。
事例ⅠB/事例ⅡD/事例ⅢA/事例ⅣC⇒総評C で不合格。
・TAC2次本科コースに通学(令和元年1月~)+1次残り3科目をTAC上級単科。
自主勉強会、タキプロWeb勉強会に参加。
・勉強場所:自宅、通勤途中、貸会議室(自主勉強会)
コロナ以降はオンラインで自主勉強会実施(Skype+Dropbox)
・学習時間:主に帰宅後と週末。1次2次併せて1カ月100時間超の勉強時間を確保。
スタプラで時間管理。(1次初学~2次試験までで約2,000時間超)
1次試験前は3日間有休取得。
2次本試験前は1週間有休取得(夏休みを振り替え)
コロナで在宅勤務が多くなったため、比較的勉強時間が作りやすくなった。
→やれるだけのことはやったというやり切った感があります。
自宅にいる時間が多くなり勉強に使える時間が増える。
コロナ禍の環境を好機を思えるという時点で、半分合格みたいな気がします。
合格への真剣さやモチベーションの高さを感じます。
自宅にいる時間が自ずと増えるので、自宅で学習できる環境づくりが重要です。
2次筆記不合格までの学習法
勉強場所:通学講義・演習のほかは、自宅(オンライン含む)、通勤途中、貸会議室
学習時間:帰宅後(夜型)、勤務の休み時間等の合間活用
学習教材:過去問、ふぞろい、全知全ノウ、TAC事例Ⅳ特訓、受験予備校の模試
1次残り3科目合格と2次合格の一貫合格のモチベーションを作るため、自主勉強会リーダーとなり、1カ月勉強時間100時間超の自己ノルマを課す。
1次試験受験の1年目にTACカリキュラムで2次直前演習を受けたが、本格的な2次試験勉強は、令和2年1月以降。
令和元年11~12月、令和2年5~6月は1次試験勉強に専念した。
5月のGWまでは、事例Ⅰ~Ⅲの解法プロセスや編集のポイントがよく分からず、TAC2次本科の講義、一発合格道場、まとめシート流の2次解法手順、AASの事例問題の解法テキスト、タキプロWeb勉強会、ふぞろいなど見ながら、なかなか定着せず右往左往して時間が経過。
タキプロWeb勉強会を通じて解答編集のノウハウを覚えてきたものの、再現答案が作成レベルでは到底なく、自分流の解法プロセス集や80分間の作業プロセスの設計が8月くらいまで作れなかった。
TAC2次演習の得点も伸びず低空飛行が9月まで続いた。
事例Ⅳは、TAC事例Ⅳ特訓、30日間事例Ⅳ特訓問題集を手掛けるが、勉強時間配分は事例Ⅰ~Ⅲに偏重し、事例Ⅳは深掘り不足
また、事例Ⅲの生産管理は、自分の未経験分野のため当初相当な苦手感があった。
→当初苦手意識があった事例Ⅲが令和2年度はA評価。苦手な分野に力を注いだという結果の現れかもしれないです。
結構さまざまな教材をしようされているという印象をもちます。
7~8月は、1年目に1次ストレート合格して2次模試でも好調だった勉強仲間(令和2年2次試験合格)の1人にペースメーカーになってもらい、過去問5年分を80分間で解けるように2回転し、設問解釈-与件読込み-対応付け-解答骨子-編集の自分なりの80分解法プロセスを確立。
9月から自主勉強会では受験予備校の模試を使った事例Ⅰ~Ⅲまでの縦解き、過去問5年間までの過去問3回転目、9月中旬からは、模試を使った本試験時間に合わせたセルフ模試を実施。本試験前1週間は有休1週間取って追い込み。
→一通りできることは全てやり切ったというような、ガチな詰め込んだカリキュラムをこなされてます。
ちょっと気になるのは、解くこと、こなすことを重点に置かれている、初年度で仕方がない部分もありますが、どれだけ振り返りをして着実に積み重ねてこられたのかということを2年目は実施された方が良いと思います。
反省点は、大きく4つある。
1)設問解釈と与件文から組み上げる理論と採点ワードの引出しの少なさ
(理論の応用力不足)
2)各事例とも設問1~4まで一貫・整合性を持った診断と助言としてまとめる能力が習得できなかったこと
3)事例Ⅳでの深い理解を伴った学習(イケカコ・レベル)の不足
4)事例Ⅳの勉強時間配分が減ってしまったこと。
→4点をまとめると、解答に書く知識主に事例Ⅰ、全体を1つのストーリでつなげる高度なテクニック、事例Ⅳは深いところまでやり込む、事例Ⅳに時間を避けなかった。
僕が思うところ、令和2年度の結果を真摯に受け止める必要があると思います。
事例ⅠB/事例ⅡD/事例ⅢA/事例ⅣC
協会の評価の通りで、弱点である事例Ⅱ、事例Ⅳの強化。
事例Ⅰも強化。事例Ⅲは実力を定着させる。
各事例の弱点を振り返り克服する。強い部分は維持する。
5.学習時・試験当日のエピソード
試験前に休暇が取れたこと、他校模試を使ったセルフ模試で、変化球のある事例問題に驚かない訓練ができたことで、答案の出来不出来は別として80分の時間の使い方は守れた。一方で、事例Ⅰで与切り離した問題用紙をうまく捲れず、与件の最終段落を読み飛ばす不注意な事故を起こす。
→与件の重要なキーワードを全て使い切るのは確かに苦労します。
これが出来れば上級者です。
7.来年の合格を目指す自分への叱咤激励
事例Ⅱの梃入れ、事例Ⅳの応用力の引き上げ。事例Ⅰ~Ⅲは解答プロセスの再構築と編集力をアップさせることが課題。理論の引出し、演習力、事例Ⅳの応用力をたたき直すために、ペースメーカーとして添削実習の多いAASへ通学することにした。
違った切り口の答案助言やモチベーション維持のために、異なる予備校などの他の勉強仲間からの助言も得て令和3年2次試験合格へ再チャレンジしたい。
→毎年予備校を変えて仕掛けていくのもよいと思います。
令和2年度で本当にご自身のプロセスが確立されておらず、各受験校の指導や様々な教材に手を付けてしまっているような気がします。
これ以上は、定期的な勉強会でコメントしていきます。
各予備校ごとにメソッドはあり、ご自身にあったスタイルを確立してください。
そして、過去問に戻ってスタイルを適応していく。
かなりロケットスタートで、時間は十分にあるのでまずは試行錯誤して頂くのが良いと思います。
令和3年度の学習計画と勉強会
1.スケジュールは勉強会とAASのカリキュラムをペースメーカーにする予定。
2.強化したい点は、事例Ⅰ~Ⅲについては、設問解釈時点での理論の引出しを増やすこと。EBA100字訓練を活用。
事例Ⅳはイケカコを解いて理解を深められればと思っています。
先に過去問を解いて置いて、勉強会でメンバーたちと答案を比較して相互に添削。
AASで過去問の復習と知識補填ができると良い。
各受験校で指導内容が違い勝手が違いそうなので、どう組み合わせたら良いかイメージが沸かず正直迷っている状況。
去年は1次試験が残っていたこともあり、2次過去問は、H26年までしか遡れなかったことや、事例Ⅳに割く時間が相対的に減ってしまったことが悔やまれています。
1週間の目標勉強時間を20時間に設定し、土日10時間で設定。
平日、毎日、事例Ⅳ問題は1題、EBAの100字訓練を最低限やるつもりですが・・・。
→勉強の計画は素晴らしくて、恐れ入ります。
時間を掛けていいく中で、自分が納得のいくやり方を早く見つけて、絞って行った方が良い気がします。
勉強会メンバーの動向をみているとやはり2回目の2次試験を目指すメンバーのモチベーションが高いことが良く分かります。
2回目の試験で合格しないと、徐々にやる気が失われていきますので、モチベーションが最高な2回目受験で是非合格を掴み取ってください。
皆への相乗効果も期待しております。
本日のまとめ
最後に本日のまとめとなります。
今回は「中小企業診断士試験 未合格の決意表明⑤2回目の2次試験を目指す者の士気はやはり高い」でした。
- 抜きんでている解答だけ80点以上になるような採点者の意図を感じる。
- 令和2年度の得点開示請求の結果が届くと一斉に高得点答案がネット世界に出回る。その前に令和元年度試験問題で高得点の傾向をつかんでおく。
-
コロナ禍の環境を好機として、自宅でも学習できる環境にする。
-
各事例の弱点を振り返り克服する。強い部分は維持する。
-
2回目の2次試験を目指すメンバーのモチベーションは高い。
第1期募集の終了
第2回の勉強会をもちまして、第1期の募集を終了とさせて頂きました。
そして、勉強会メンバーの進捗度を鑑みて、近日第2期として追加メンバーを募集することといたします。
次回第3回の勉強会
日時:1月24日(日)AM9:00~
令和元年度試験問題を扱います。
場所:池袋西口某所
緊急事態宣言下の中、公共機関を利用して行います。
オンラインとオフライン両方で実施。
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