【令和７年度中小企業診断士２次試験】初見実感コメント4事例

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おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「【令和７年度中小企業診断士２次試験】初見実感コメント4事例」です。

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【令和７年度中小企業診断士２次試験】初見実感コメント4事例
初見実感コメント令和7年度事例Ⅰ
初見実感コメント令和7年度事例Ⅱ
初見実感コメント令和7年度事例Ⅲ
初見実感コメント令和7年度事例Ⅳ

【令和７年度中小企業診断士２次試験】初見実感コメント4事例

今年は予備校各社がこぞって、次年度の受験生の獲得に必死な姿を横目にみては、虎視眈々とルーティンワークをこなしています。

今年のAASはすごかった！

なんと、例年は16時ごとにアップしている試験問題をだいたい13時には公表してくれたおかげで、深夜までかからず4事例を解き切ることができました。

www.aas-clover.com

ただし、KECは今年から解答解説を自社HP内で公開することとして、解答用紙を作らないことになっていました。

ということで、即興で解答用紙も作成していざ令和7年度の4事例を解きました。

誤差約1日。

この1日で世の中の噂は飛び交ってしまいますが、初見対応として受験生たちの気持ちになって、毎年最速で4事例を80分間以内で一気に解いています。

今年もいっきに4事例の初見実感コメントを残します。

初見実感コメント令和7年度事例Ⅰ

今年は各事例2回に渡り、出題予想＆過去問分析と山当て！最終チェック！といった動画を作成したおかげもあり、各事例ごとに予想が的中したり、逆に外してしまったりと言ってみれば網羅的にレクチャー出来ていたことに気づかされました。

まず、第1問のSWOTですが、過去には外部環境の問題もでていましたが、何と今年は事例ⅠがSWOT分析とオールドスタイルに戻り、原点回帰といった構成となりました。

この外部環境についても直前の動画で触れています。

業種は建設業が出ていないと指摘していましたが、木材、内装材の製造・販売事業者でした。ここはニアリーですが類似した事業者の補助金支援を過去にしているので、その事業者のことを考えながら事例問題をみていくことになりました。

今年は、SDGs・持続可能性が裏の題意です。事例Ⅰと事例Ⅲにこの要素が埋め込まれています。

そして成長加速化補助金に申請ができる売上高5億円以上は事例Ⅰと事例Ⅲの企業が満たしていて、事例Ⅳはさらに売上高が大きい事業者です。

事例Ⅰが過去の事例Ⅱのような構成となっていて、与件文のボリュームは3ページなので、直近の過去問と同様で決して簡単な与件文ではなかったです。

対応付けがSWOT分析となり混乱しやすくなることと、第4問の対応付けが時系列になっていないことも難易度を上げています。

ただし、設問数が4題となったことで、今まではスピード重視・処理能力が試されている試験ですが、むしろ解答に何をいれるのか？どのような文章構成で何を伝えられるのかの思考力や文章構成力の部分を重視した作問に大きく変化しています。

この傾向は、事例Ⅰと事例Ⅲの大幅改定により明らかになっています。

事例Ⅰは与件は例年通りのレベルですが、設問が4題となったことで、第2～4問にかけられる時間が増え解答を埋める難易度は下がりましたが、切り分けが難しくなり何を入れるかの選択に迷いが生じて、解答にばらつきが発生する可能性が高まると感じます。

4題にすると採点するコストは減り、たぶんそこを狙った改変なのではないかと想定します。

第2問は説明を上手にする問題、第3問の組織体制は令和6年度の過去問をやってますか？という問題、第4問は与件とのストーリー性から解答できないので、未来系の助言にはばらつきが生じやすい問題でした。

初見実感コメント令和7年度事例Ⅱ

事例Ⅱは大方の予想に反して与件文に改変がありました。

与件のページ数が何と2ページとボリュームが減り、必要なことだけが記載され読み込みがしやすくなりました。この事例Ⅱについては、簡単になったと思った受験生が多いことだと思います。

設問の構成は例年通りで、もうおなじみの3C分析と助言が3題。

業種は令和元年度以来のサービス業と商店街にありそうな事業者が出題されるといった予想が的中となりました。

そして、第2問では今年も価格戦略の問題が出題され、需要の変動制、繁閑の差を調整する、ダイナミック・プライシングの知識問題が的中して、1次試験に出題された知識の論点をちゃんと復習していた人が有利となる問題でした。

解答構成もいつも通りのダナドコが通用して、過去問をやりこんできた人にとってはいつもどおりが感じられる助言問題となり、事例Ⅱではあまり差をつけないような出題となりました。

初見実感コメント令和7年度事例Ⅲ

事例Ⅲの変革も4題構成ということです。これにはさすがに受験生たちは拍子抜けしたのではないでしょうか。最も時間に余裕ができたのがこの事例Ⅲであることには間違いはないでしょう。誰もがわかっていることですが、事例Ⅲがいくら早く解くことができたとしても、この後の事例Ⅳでは時間が足りなくなりそこに時間を増やせるわけではないです。

平成29年度試験以来の４題構成となり、令和7年度試験においては例年の第４問と第５問がミックスされたような問題が第4問での出題となりました。

第１問はSWの問題ですが、強みの記載が少ない与件文に変わりました。これは令和６年度の事例Ⅱと同様のパターンで、過去問で書かれてきた強みを連想して解答させることを求めている作問だと感じます。これまでの弱みと似ています。

第２問はコストダウンの問題で、前提条件に、人件費増加、資材高騰などの世の中の動きがあり、その流れからのコストダウンですが、解答すべき内容は課題と対応策といった例年通りの問題でした。この２つ書けという問題は令和３年度にも出題されており、そういった過去問を極めるといった対策方法は直前の動画で何度もお伝えしていました。

第３問は工程管理の改善と令和６年度と同じ設問で、ここも知識をどれだけ持っているかの出題となりました。

やはり、最後の第４問については一番迷った受験生が多いと思われ、社内対応策系の問題なのか、戦略系の問題なのかといったことだと思いますが、そのミックス問題だと思います。事例Ⅰの戦略と組織のミックス問題のように、事例Ⅲでも生産系と戦略系のミックス問題がここ最近は出題されています。やはり、３年間の法則で直近の事例の傾向が踏襲されており、事例Ⅲは過去問を極めているかどうかが安定して得点を獲得できるかどうかの鍵を握っています。事例Ⅲをやりこんできた方にとっては、イージーな内容なのではないかと思います。