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中小企業診断士の山口晋です。
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本日は「【採択率69%】第1回中小企業省力化投資補助金(一般型)の結果を徹底解説!事例・ポイントも紹介」
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今回は、「驚愕の省力化投資補助金(一般型)の採択発表」についてです。
第1回中小企業省力化投資補助金(一般型) 採択率 驚異の69%!
2025年6月16日、独立行政法人中小企業基盤整備機構より発表された「中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募」の採択結果が、業界内外で大きな注目を集めています。今回は、その概要をわかりやすくまとめました。
採択率は69%の高水準!
今回の一般型第1回公募では、**採択率が69%**という非常に高い水準となりました。通常、補助金の公募は採択率が低く、競争も激しい傾向にありますが、省力化投資補助金においては、多くの中小企業が採択のチャンスを掴みました。
申請を検討されている事業者の皆様にとっては、引き続きチャンスのある補助金といえるでしょう。
業種別の採択状況
採択された事業者を業種別に見ると、以下のような傾向が見られました。
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製造業:61.7%
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建設業:11.3%
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卸売業:5.9%
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情報通信業:1.6%
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小売業:2.3%
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学術研究・専門技術サービス業:2.7%
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その他:14.5%(生活関連サービス業、宿泊、飲食、医療福祉、運輸など)
特に製造業・建設業の比率が高く、現場作業の自動化・効率化を目指すプロジェクトが多く採択されたことがわかります。
都道府県別 採択件数
全47都道府県から採択者が出ています。件数が多かった上位の都道府県は以下の通りです。
関西・中部圏の申請が非常に活発だったことがうかがえます。
申請額の分布
採択された補助金の申請額は、1,500万円~1,750万円未満が最も多く、17.6%を占めました。概ね750万円〜3,000万円未満に集中しており、中小企業にとって現実的な設備投資規模となっています。
企業規模別の採択状況
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従業員21~30名以下の企業が最多(13.2%)
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資本金は1,000万円~2,000万円未満の企業が最多(34.0%)
比較的小規模な事業者の採択が多く、まさに中小企業の現場で即効性のある省力化投資が進められていることが読み取れます。
実際の採択事例を紹介
今回公表された資料の中から、実際に採択された事例も紹介されています。
製造業:3Dスキャナー搭載溶接ロボット導入
熟練技術者に依存していた溶接作業を自動化。生産性向上と品質安定化を実現。
建設業:CAD連動の鉄筋加工機導入
手入力による加工指示ミスを削減し、現場の工期短縮とコスト削減を達成。
小売業:青果加工ラインの自動化
フルーツカットやラベル貼付を自動化し、省力化と新商品開発の両立を実現。
宿泊業:宿泊業務一元管理システム導入
フロント業務を効率化し、顧客満足度と収益性の向上を実現。
飲食業:オートフライヤー・ドゥメイクマシン導入
調理工程を自動化し、少人数運営で品質を安定させつつ収益向上へ。
運輸業:自動仕分け・数量確認設備導入
倉庫業務の自動化により、未活用スペースの有効活用と新規顧客対応を実現。
生活関連サービス業:クリーニング受付ロボット導入
24時間無人受付・受け渡しを実現し、新たな顧客層の獲得につなげる。
自動車整備業:塗装ブース・IR乾燥システム導入
塗装工程の自動化で受注台数拡大と人材不足解消を目指す。
まとめ:申請は「現場課題の明確化」がカギ
今回の採択事例を見て共通するポイントは、「人手不足・作業負荷の軽減」「品質の安定化」「生産性向上」という課題を、具体的な設備投資によって解決しようとする計画が評価されている点です。
今後、第2回以降の公募を検討している方は、こうした実例を参考にしながら、自社の現場課題を明確にし、設備投資の効果をわかりやすく示すことが採択のカギとなるでしょう。
中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請サポート

壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請サポートを実施しております。
専門分野をもった中小企業診断士のメンバーが揃っており、各業界に適した人材が2~3名体制で責任をもって担当します。
今後公募が出てくるであろう、ものづくり補助金などの大型補助金の申請サポートについても引き続き、先着10社様限定で承っております。
本来十分な準備期間の中で申請まで進めらることが望ましいですが、直前1ヶ月前から始められる方も面談の上、お受けしてきております。
実際に補助金が活用できる事業の取り組みなのか、どの申請枠で進めれば有利なのか、採択されるポイントはどこなのかなど、初回は無料相談を実施しています。
今後中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請をご検討の方は、是非お問い合わせいただければと思います。
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