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令和2年度 事例Ⅲ 勉強会での答案を分析②~過去問は何年分解けばいいのか~

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おはようございます。

中小企業診断士勉強会プロデューサーのシンです。

皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「令和2年度 事例Ⅲ 勉強会での答案を分析①~過去問は何回解けばいいのか~」です。

 

  

前回記事前編は以下です。

「令和2年度 事例Ⅲ 勉強会での答案を分析①~過去問は何回解けばいいのか~」

令和2年度事例Ⅲに関する過去記事は以下です。

「令和2年度 事例Ⅲ 根拠の薄い設問は3分間クッキング」

「令和2年度 事例Ⅲ 変わったところと変わらないところ」

「令和2年度 事例Ⅲ 段落の対応付けに迷走。MECEできますか?」

「令和2年度 事例Ⅲ 戦略の方向性はいつも通り」

「令和2年度 事例Ⅲ 気づいたら80分。時間は結局ない。」

「令和2年度 事例Ⅲ 2度目は緊急事態を宣言される解答は無し」


絞り込んだターゲットは受験生だけ

ふと、2次試験記事の王道記事は何故か訪問者が伸び悩みます。

たぶんあまりにマニアックすぎて、初めて訪問された人にとっては意味が分からなく、即離脱して2度と戻っても来ないかもしれないです。

ただし差別化とターゲットの絞り込みといった王道診断士思考プロセスにおいては、令和3年度の中小企業診断士受験生だけに届けばいいという記事もたまには書いていきます。

難しい内容の記事になりますが、それが試験問題の本質なので、変に簡単には書けなくて、そのままのリアルな解答を転機せざる追えない記事もある。

 

過去問は何年分解けばいいのか

皆さんは中小企業診断士試験の過去問を何年分振り返って解かれたのでしょうか。

実は当初勉強会を立ち上げた理由の内の1つに、過去問完全制覇という野望もありました。

新試験制度になってからの平成13年度から令和2年度までの過去問を全て分析して、このブログを続けるという構想。

令和2年度まででちょうど20周年です。

20周年おめでとうございます。

その20年×4事例の全80事例にチャレンジするのかどうか。

昨年の構想段階ではモチベーションの観点でまだまだ大量に残されている過去問を全て当たっていくことは困難であり、途中で挫けてしまうのではないかと思ってました。

 

よく2次試験対策の予備校のテキストや演習問題で、古い過去問が掲載されていたり似たような問題がだされたりしています。

その古い過去問を全てやった方が効果があるのかどうかは、不明確。

隠しても仕方ないのでお伝えしますが、実は僕は平成13年度から令和2年度までの全ての過去問を1度は解いたことがあります。

その解いた時はまだ1次試験敗退で時間があった時ではありました。

そして、あまり本気で解くという感じはなく、興味本位と惰性で解いたようなものです。

古い過去問には解答例や解説が世の中の情報として抹消されてしまっており、出てくることがないです。

当時はある方のブログ記事をみて古い過去問の解答をみたりもしてましたが、既に閉鎖されてしまってます。

ちらっとアプリで古い過去問と取扱ったオンラインサロン的なものはありました。

 

よって、市販のテキストで登場しているのは過去5年分とか年度別から一番古くても平成19年度以降で解説もあまりないような状況です。

とすれば、全ての過去問を解きたくても解答が無いから解かないといった人たちにとっては、平成13年~平成18年度の情報はほぼなく、平成19年~平成21年度も微妙な状況で、この古い過去問の解答や解説にニーズと価値、差別化ポイントがあるのではないかなあと思ってます。

 

とはいえ、時間がなく、効率的にあまり負荷をかけずに楽して合格したい優秀な受験生達にとっては、このマニアックな古い過去問に踏み入れる勇気も時間も余力もないです。

自分一人で解いて、分析して、解答を書いてとしてみてもいいのですが、やはりあまりに時代錯誤の過去問を全力で記事にする起爆剤がない。

何かいいアイデアがないか模索しています。

設問だけやるか、良さそうな年度の問題から取り掛かるか。

ピンポイントで攻めていこうと思ってます。

古い過去問を解くのか、古い過去問から作問された演習問題を解くのか迷うところ。

古い過去問には過去の歴史が詰まっているし、全てをやっていれば、合格出来なかった場合の言い訳はきかない。

そして、合格したあと先輩との話のネタになるかもしれないです。 

 

令和2年度事例Ⅲの解答分析

前回に引き続き令和2年度事例Ⅲの解答分析後半と総括を見ていきます。

設問、出題の趣旨、勉強会メンバー高得点予想解答もしくは解答、ダーイさん3回目解答と比較して第1問から順にみていきます。

 

第3問

C 社社長は、納期遅延対策として社内のIT化を考えている。C 社のIT活用について、中小企業診断士としてどのように助言するか、120字以内で述べよ。

 出題の趣旨:C社の納期遅延の対策に有効な社内のIT活用について、助言する能力を問う問題である。

 

勉強会メンバー高得点予想解答

3DCADを導入し、設計データを3D情報にすることで営業担当者や作業者間で製品のイメージを共有することができ、打ち合わせの削減ができる。また、製造部で製作図の理解力が高まり作業の短納期化を図れる。加えて社内情報等をデータベースで一元管理する。

3次元CAD導入により過去データの再利用をする。そのために製品の基準となる工程順序や工数見積もりの標準化を行う。データは営業担当者と製造部で共有し受注の次点で納期がわかるようにして担当者間の打ち合わせを減らす。

 

ダーイさん3回目解答

工程順序や工数見積もりの標準化IE分析を用いて確立する、②受注の設計や製作に関する情報をデータベース化して一元管理する、③製作期間や進捗管理の情報を全社的に共有活用する。業務プロセス全体の見直しで生産性を高めて納期遅延を減らす

→③以降の後半に改良の余地がある。

ダーイさん2回目解答

①受注製品の履歴情報のベータベース化を行い製造ノウハウの蓄積や共有活用を促し、製造部内の技術力の差を解消させる。②3次元CADによる製作図のイメージを共有し、営業担当者と製造部での打ち合わせを減らすことで、不稼働の作業のムダを無くす。17

→微妙な差ではありつつも、2回目の方が良かった部分もある。この試行錯誤が必要です。

 

第4問

C 社社長は、付加価値の高いモニュメント製品事業の拡大を戦略に位置付けている。モニュメント製品事業の充実、拡大をどのように行うべきか、中小企業診断士として120 字以内で助言せよ。

 出題の趣旨:モニュメント事業の充実と拡大を狙うC社の戦略について、助言する能力を問う問題である。

 

勉強会メンバー高得点予想解答

製品事業の充実は、3次元CADの導入で立体的で複雑な曲線形状の設計・製作・受注力を向上し、高品質・高付加価値化、効率化を進める。拡大策は、レイアウト変更により作業スペースを拡充し、技術者の柔軟な配置、デザイナーとの連携で都市型建設需要を獲得する。

 

ダーイさん3回目解答

充実は、製作部の全作業チームの技術力の向上を図り、工場建屋の高さ制約を緩和させ、生産効率が良い作業環境を整える。拡大は、都市型建築の製作依頼に対して、加工技術と仕上げ品質、一括受注体制、大型の加工物の生産対応を訴求して受注量の増加を狙う。

→要素を意識しようとしつつも、与件の大事な部分をコンパクトに抜き切れていない感がある。

工場建屋の高さ制約→工場建屋の高さ7m以上

レイアウト変更やデザイナーとの連携が漏れ。

 

3回目にチャレンジしてもらっておりますが、総括してまだまだ改善の余地があるといった感じは否めないです。

不得意な意識をもってしまう問題は、ある程度繰り返し解くことで、深く理解をして、腹落ちさせていく必要があります。

人は同じこと毎日やっていくと途中で飽きてしまい、次々と新しいものを欲しがる習性がありますが、ここは我慢をして1カ月のインターバルを空けるなど繰り返しやり込む必要があると思います。

特に苦手意識を普通に対応できるレベルまで

 

勉強会メンバー現時点でのベスト解答

第1問 

(a)強み

高い仕上げ品質を実現する高い溶接技術や研磨技術があり、設計技術者がいて設計から制作、据付までできること。

 

(b)弱み

 製作前プロセスに時間がかかる納期遅延が発生工場が狭隘で作業スペースが不足

 

第2問(設問1) 

(a)問題点

顧客承認段階で仕様変更や図面変更などで顧客とのやりとりが多く発生し、造形物のイメージの擦り合わせに時間を要している

 

(b)対応策

3次元CADを導入イメージを共有しやすくする、受注内容を製造部と共有し、納期の確定を顧客承認の後にして納期を確保する。

 

第2問(設問2) 

(a)問題点

高度な技術が必要な製作物の場合、チームごとに技術力の差があり対応できないことがあり、製作期間が生産計画をオーバーしている。

 

(b)対応策

対応策は、①工程順序や工数見積もりを標準化し、②図面・使用変更を生産計画に随時反映し短サイクル化し、製作期間を適正化する。

 

第3問 1つに絞れず

3DCADを導入し、設計データを3D情報にすることで営業担当者や作業者間で製品のイメージを共有することができ、打ち合わせの削減ができる。また、製造部で製作図の理解力が高まり作業の短納期化を図れる。加えて社内情報等をデータベースで一元管理する。

 

3次元CAD導入により過去データの再利用をする。そのために製品の基準となる工程順序や工数見積もりの標準化を行う。データは営業担当者と製造部で共有し受注の次点で納期がわかるようにして担当者間の打ち合わせを減らす

 

第4問

製品事業の充実は、3次元CADの導入で立体的で複雑な曲線形状の設計・製作・受注力を向上し、高品質・高付加価値化、効率化を進める。拡大策は、レイアウト変更により作業スペースを拡充し、技術者の柔軟な配置、デザイナーとの連携で都市型建設需要を獲得する。

 

Twitterの高得点者解答も参考ください。

以上、令和2年度事例Ⅲの解答を見ていきました。

まだまだ修行が足らんですね。

あまり立て続けにといても効果が薄いので半ば忘れたころの1か月後に解くとまた違った解答になりますね。

 

本日のまとめ

最後に本日のまとめとなります。

今回は「令和2年度 事例Ⅲ 勉強会での答案を分析②~過去問は何年分解けばいいのか~」でした。

  • 古い過去問の解答や解説にニーズと価値、差別化ポイントがある。

  • 古い過去問には過去の歴史が詰まっているし、全てをやっていれば、合格出来なかった場合の言い訳はきかない。
  • 不得意な意識をもってしまう問題は、ある程度繰り返し解くことで、深く理解をして、腹落ちさせていく必要があります。
  • 我慢をして1カ月のインターバルを空けるなど繰り返しやり込む必要がある。 

第5回勉強会 事例Ⅰ特集

日時:2月28日(日)AM9:00~

課題:平成29年度・平成28年度・平成27年度 事例Ⅰ試験問題

場所:池袋西口某所

緊急事態宣言下の中、公共機関を利用して行います。

オンラインとオフライン両方で実施。

ご興味のある方はお問い合わせください。

 

第5回勉強会オンライン補講

日時:3月3日(水)夜

第5回の勉強会で足りない方、不参加の方向けです。

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