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令和2年度 事例Ⅱ 解答のヒント 君は出題の趣旨を感じたことがあるか

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おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。

本日は「令和2年度 事例Ⅱ 答えのヒント 君は出題の趣旨を感じたことがあるか」です。

 

  

まずは令和2年次事例Ⅱの過去記事は以下です。

「令和2年度2次試験を解いたみた!午前の部」

「令和2年度 事例Ⅱ 令和1年度試験との共通点と相違点」

「令和2年度 事例Ⅱ SWOTしながら読み進めるハーブの話し」

「令和2年度 事例Ⅱ 社長の思いは島の活性化への責任感」

「令和2年度 事例Ⅱ 1年の長い期間、満点の解答は広がりません」

「令和2年度 事例Ⅱ で?結局どこを鍛えればよかったのか?」

出題の趣旨

2次試験の合格が発表され、統計資料と共に正答の根拠というべき出題の趣旨もリリースされております。

令和2年度中小企業診断士第2次試験の結果発表

 

この出題の趣旨を正確に理解したことはあるでしょうか。

設問と大して変わらないようにみえる、出題の趣旨。

よくよく意図をくみ取りながら読み解くと、正答へのヒントがみえてきます。

 

全事例を確認したところ、どうやら事例Ⅰと事例Ⅱ、事例Ⅳの一部には大きなヒントが記されていたことがはっきりと分かりました。

 

毎年、過去問ごとにこの出題の趣旨を設問と比較・分析されている方であればすぐ気づくでしょう。

 

ヒントが出てきた問題には採点者側のメッセージが伺い取れるというこの出題の趣旨。

 

なぜ点数が伸びないのか?

なぜA評価じゃないのか?

それなりに書いてはみた、マス目は埋めた、だけど自信はなく、結局はB評価。

その理由を出題の趣旨を元に紐解いていきます。

 

出題の趣旨を感じたことがあるか

設問と出題の趣旨の比較を第1問から順にみていきます。

 

第1問

現在のB 社の状況について、SWOT 分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40 字以内で説明すること。

出題の趣旨:B社内外の経営環境を分析する能力を問う問題である。

→変わり映え無し。

 

第2問

Z 社との取引縮小を受け、B 社はハーブY の乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ 社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100 字以内で助言せよ。

出題の趣旨:B社の現状を踏まえて既存製品の新たな販売先を提言する能力を問う問題である。

→言わずもがな確実にヒントです。B社の経営資源を使って、新たな販売先を提案する。

 

第3問(設問1)

B 社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って50 字以内で説明せよ。

 出題の趣旨:B社の新規事業について、既存事業との関係性を分析する能力を問う問題である。

→アンゾフという用語すらない。新規事業です。

既存と新規の関係を説明する。

 

第3問(設問2)

B 社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100 字以内で助言せよ。

 出題の趣旨:B社の新規事業について、顧客志向の価値創造を可能にする施策を提言する能力を問う問題である。

顧客志向の価値創造を可能にする施策明かなヒントです。

ここまで設問と全然違うとあからさまですね。

何故加点されたのか、されなかったの理由が明確になります。

 

第4問

B社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X 島宿泊訪問ツアーを企画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機にB 社とX 島のファンになってほしいと願っている。
絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100 字以内で助言せよ。 

 出題の趣旨:B社の強みを生かし新規事業で獲得した顧客のロイヤルティを高める施策を提言する能力を問う問題である。

→この問題も明らかです。B社の強みを生かし、SWOTで分析したB社の強いを活かす。

顧客のロイヤルティを高める施策

施策と効果の定番の締めです。

 

解答を想像してみてください。

出題の趣旨のような道標があれば、解答の方向性には困らなかった。

解答の方向性が誤っているのであれば何故誤ってしまったのかを深堀りする。

君は出題の趣旨を感じたことがあるか。

 

令和2年度事例Ⅱを解いてもらった上での率直なコメント

現在9名の方にご参加いただいております。

年末年始に令和2年度の問題を2回目、人によっては初めて解いて頂き確認しました。

年齢構成

20代1名、30代2名、40代4名、50代2名

 

コミュニティメンバーの令和2年度2回目に解いた解答を出題の趣旨も加味して解答を考察しました。 

※協会の評価と今回2回目で解いて頂いた結果をランクで記載。

 

りゅうさん  30代

A→B

事例Ⅰに引き続き再現答案の方が良い解答でした。

2回目では解答に具体例が多いので、もっと抽象化した解答や理論に基づいたキーワードを盛り込んだ方が良かったです。

対応付けに明らかに失敗してます。再現答案の方が良く出来ている珍現象です。

 

ハムさん 40代

B→B

同様に再現答案の方がよかったです。時間オーバーはもったいないです。

どこで時間がかかてしまったのか見直すべきです。

経営資源の漏れが多くなってます。

資源のピックアップと多面的な解答を心掛けたいです。

 

ダーイさん 40代

B→A

事例Ⅰに引き続き明らかに解答が良くなってます。

得点に繋がる部分が見えている解答。SWOTの出だしが良かった。

加えていうとB社の経営資源の使い方に意識をしてほしいです。

A評価解答だと思います。1回目と2回目に解いた解答の出来ばえの違いを振り返りその、出来たことの根拠を見出したいです。

 

よーさん 50代

B→A

SWOTはパーフェクト。2回目は大幅に良くなってます。欲を言うと与件文のB社の経営資源の表現に注目してさらに加点を目指したいです。

 

エヌティーさん 20代

C→A

事例Ⅰに引き続き明らかに良くなってます。

全体的に読みやすい解答になっていて、分かっている感を感じます。

敢えて言うのなら、嫌らしいぐらいの加点狙いのキラーフレーズも髄所に入れても良い気もします。

 

ゆーたさん 50代

D→A

合格点はいっていると思います。

ですが、事例Ⅰに続き時間延長をされてしまったということ。

とても残念です。

解く時は80分間のルールを遵守下さい。

SWOTは良かったです。B社の経営資源、強みを使った解答がほしいです。

 

ゆっちさん 40代

1年間のブランクはやはり大きいです。

事例Ⅰに引き続き大変恐縮ではございますが、今のままでは確実に厳しいです。

根本的なやり方をかえるべきと考えます。

今までやられてきたことが未だにバラバラになっていると思います。

 

カズさん 40代

初見で令和2年度の試験問題を解かれたと伺いました。

題意の捉え方はよいです。SWOTはもっと多面的に解答したいです。

ターゲットの入れる箇所。効果のバリエーションを増やしたいです。

やり方をかえれば確実に伸びていくことと思います。

 

事例Ⅱも解答は掲載せずに、コメントだけにさせて頂いております。

解答を提出いただいた本人とメンバー間でしか分からない、解答に対してのコメント。

 

事例Ⅰ、事例Ⅱとみてきて、人によって明らかな傾向があります。

再現答案の方が良い人と、2回目の方が良い人。

再現答案の方が良い人は、今回の2回目を解くまでに準備が足りなかったり、既に直前期までに学んできたことを忘れてしまっている可能性を感じます。

一方2回目の方が良い方は①モチベーションを高く持ち、試験終了後も試験対策に臨み実力が上がっているか、②試験後に自分の解答をものすごく反省し、各社の模範解答を分析しまくって解答やその方向性を覚えてしまっている可能性も否めないです。

 

本来であれば令和2年度の本試験日に最高の完成しきった状態で臨みたかった。そして、約2か月後に解いた解答もそれほど内容が違っていない解答になっていることがベストでした。

本番で失敗したから、自分で気づけて改善できたのか?

もし単純に解答を覚えたからできたという思考停止であれば、2回目の解答で出来たとしても本当の意味で出来たとは言い難い。

 

本日のまとめ

最後に本日のまとめとなります。

今回は「令和2年度 事例Ⅱ 答えのヒント 君は出題の趣旨を感じたことがあるか」でした。

  • 出題の趣旨は、全事例を確認したところ、どうやら事例Ⅰと事例Ⅱ、事例Ⅳの一部には大きなヒントが記されていたことがはっきりと分かった。

  • 解答の方向性が誤っているのであれば何故誤ったのかを深堀りする。

  • 本番で失敗したから、自分で気づけて2回目は改善できたのか?

  • もし単純に解答を覚えたからできたという思考停止であれば、2回目の解答で出来たとしても本当の意味で出来たとは言い難い。 

 

※令和3年度(2021年度)絶対合格のコミュニティのメンバーを募集中。

一緒に戦う仲間を探しています。

まだ間に合います。

年始に入り悶々と一人で悩んでいないで人の力も借りた方がいい。

お問い合わせお待ちしております。

本日現在9名

 

 【参加条件】

①令和3年度(2021年度)の中小企業診断士に絶対に合格したいという強い思いがあること。

②当ブログに勉強の状況を情報公開を行うことに承諾頂けること。

参加者の方と相談の上、匿名・ニックネームで投稿させて頂きます。

 

参加後の課題です。

お問い合わせ頂き、参加を決めて頂いてから取り掛かり下さい。

①令和2年度の再現答案の提出。

②不合格体験記の提出。

③次回勉強会までに令和2年度の2次筆記試験問題を解き解答を提出。

 

入会金:無料。

詳細については参加頂く方々とご相談の上、随時共有致します。

今後もブログと連動して公開していきますので、受験から逃げる事はできませんし、ガラス張りのアドバイスと支援をしていきます。

まずは何故不合格になってしまったかの分析。

みなが学習してきたことや試験当日のプロセスを発表しあい、何が出来ていいたのか、何が出来ていなかったのかを自己・他己評価しあう。

 

「不合格体験記のフォーマット」

1. 診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
2. 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
3. 学習スタイルとそのメリット・デメリット
4. 2次筆記合格までの受験回数、学習時間とその作り方
5. 2次筆記不合格までの学習法
6. 学習時・試験当日のエピソード
7. 来年の合格を目指す自分への叱咤激励

 

第2回の勉強会の日時。

日時:1月10日(日)AM9:00~

場所:池袋西口某所

 

この年末年始の間に、令和2年度の中小企業診断士2次試験問題を再び解いてもらってます。期限は超過しましたが、新規入会者は特別措置をさせて頂きます。

 

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