おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「中小企業診断士2次試験対策10の型。絶対にやった方がいいこと。」です。
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- 壱の型:「解答を採点する」
- 弐の型:「80分間で解く」
- 参の型:「書くフレーズを暗記する」
- 肆の型:「解答や書くべきところを写経する」
- 伍の型:「複数の人からのアドバイスを受け入れる」
- 陸の型:「解答に辿り着いたプロセスを議論する」
- 漆の型:「80分間の各工程を分割して強化する」
- 捌の型:「解答要素の詰め込みと読みやすさを調整する」
- 玖の型:「時間を管理して常に戦える状態を維持する」
- 拾の型:「完璧を求めない、敢えて型を崩す」
- 拾壱の型:全てを極めた方へ
- 本日のまとめ
残り2ヶ月たらずで、2次試験本番です。
初受験の方でも既に過去問5年分を1巡はしている頃かと思います。
この週末は模試で一喜一憂でしたことでしょうか。
模試は復習まで1セットなので、解いたら即解答解説をみて早いうちに復習した方がよいです。
この記事を出すタイミングにはかなり迷いましたが、残り2ヶ月のこの時期に出すことにしました。
1次試験が終わった時期に2次試験対策を総括した記事として書くべきだったんですが、ここからの2か月間の直前期こそ特に重要になりますので、このタイミングで書かせていただきます。
絶対にやった方がいいことの10選を10の型として見ていきます。
壱の型:「解答を採点する」
予備校の答練や模試では、先生か採点講師の方が赤ペンで採点してくれます。
その採点基準はあくまで答練や模試のもので、本試験の対策との整合が取れるかどうかは絶対的なものではないです。もちろん高得点をつけてもらえれば気持ちが良く、
的確に間違った部分を指摘してもらえればありがたいですが、何故か毎回しっくりこない時が多かったです。
そこで、実際にやってみるといいのが自分で採点することです。
過去問の採点であれば「ふぞろいシリーズ」でキーワード採点をすればよいです。
また自分の解答を採点するだけではなく、自分と他人の解答の両方を採点した方がよいです。
他人の解答はふぞろいシリーズには掲載されていますし、各種ブログで昨年の解答が掲載されておりますので、解答を探しては採点がよいです。
ある程度の件数の採点をしていけば、高得点の解答と高得点じゃない解答の違いの傾向がつかめてくるはずです。
書けるかどうかの前に、どのような解答が点数が入る解答なのかを自分の中で固めることが重要だと思います。
「実はふぞろいは使ってませんでした。」という方も多くいらっしゃいますが、独学の方にとってはバイブル的存在です。
1年分のみ購入しても正直その年のことしかわからないので、下記を全て買って各年度を比較しましょう。
古い平成19年度の問題から掲載されてますので、古い過去問を解く時にも活用できます。
メルカリとかで購入しようと思ってる人もいますが、在庫のある書籍は新品を買った方がいいです。
来年も同じように受験対策をする受験生がいる限り、書籍の価値下がりませんので、出品すればそれなりの価格で取引出来ます。
採点するために購入すべき「ふぞろい」は以下の3冊です。
令和1年度(2019年度)
平成29・30年度(2017年度・2018年度)
平成19~28年度(2007~2016年度)
弐の型:「80分間で解く」
本試験は80分間で解く試験です。
直前期になりましたので、本番想定の80分間で解き切る訓練はかなり重要です。
80分間がどれだけ短いか。全然時間がないと思います。
本番では緊張もしますのでより時間が短い中で解かないといけないです。
解答を全て書き終わるまでに2時間かかりました。20分オーバーしました。
そんな声も聞きましたが、時間の制約のある試験で本番と違うことをしてできたとしてもそれでは実践的な力ではないと思います。
1度解いた過去問でも80分以内。
出来れば何度か解いている過去問は時短で解答すべきです。
また全体の各工程を意識して、タイムを書いていくことも有効です。
設問解釈10分、与件分析20分、与件と設問との対応づけと解答構成5分、回答を書く30分など、常に時間管理をして問題に取り組むべきです。
参の型:「書くフレーズを暗記する」
これは1次試験の知識の想定で、加点要素となる問われている知識を覚えてしまうことです。
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ特にⅠとⅢでは書くべきフレーズがある程度決まったパターンがあります。
事例Ⅰの戦略だと差別化集中戦略、競争優位性、競争回避、知識・ノウハウ、コア資源、シナジー効果、多重利用、継続的取引、役割分担を明確化など、
組織だと機能別組織・事業部制組織のメリットとデメリットなど、
人的資源管理だと採用・配置・能力開発・評価制度・モラール・権限移譲・定着率向上・組織活性化など。
事例Ⅱは、与件の抜きを解答に書くことが多いですが、最後の締めの「効果」の部分は汎用的に覚えておくべき部分です。
売上増加、買上点数増加、来店頻度増加、客単価増加、固定客化、リピーター化、関係性強化、愛顧を獲得など。
事例Ⅲは、生産計画、生産統制、標準化、外段取り化、短納期化、生産リードタイムの短縮、在庫適正、5S徹底、リアルタイムに情報共有、生産性の向上、高付加価値な受注を獲得など。
決まったフレーズで締めたり、フレーズを使った解答を日ごろから習慣化していると、自然と出てくるようになります。
演習や模試でも与件文に書かれていないフレーズが得点の要素になっているので、
日ごろから当てにいく訓練を実施していくことが重要です。
この覚えるフレーズ集といった参考所はあまり出ていないです。
ふぞろいを使うのであれば、キーワード採点のそのキーワードを複数年で網羅的に見渡して、類似した論点が問われている年度を見比べて整理してまとめる必要があります。
具体的な暗記方法としては、「スマホに入れて置いて常に見れるようにする」のがお薦めです。
アプリなどの暗記ツールを使用されている方はそれでも同じですが、
繰り返し隙間時間などで見て思い出すことで知識の定着を図りました。
どーせなら、一次知識や書くフレーズをこの2ヶ月間は繰り返し見て暗唱しましょう。
模範解答や自分が納得した回答を繰り替えし見続けて頭に入れるのも良いです。
朝起きたら、出勤移動、昼休み、隙間時間、帰宅時間、夜、寝る前
見過ぎです。
残り2ヶ月なんですから見過ぎましょう。
肆の型:「解答や書くべきところを写経する」
知識を覚えても結局は書けないと意味がないです。
書きまくって解答のフレーズや普段書かない漢字が無意識で出てくるように手が勝手に動いている状態を作りましょう。
僕がやったのは2時間耐久で書き続けるとか、負荷をかけて訓練しました。
直前期は考える見るより書く訓練の時間は多かった気もします。
各事例ごとにルーズリーフに、書いてまとめたり、模範解答や演習問題の解答など、書くことに特化しました。
2時間ぐらい書き続けると腱鞘炎になるかと思うぐらい腕に支障が出ます。
タイピングが速くても、口で話せても、記述式の試験では通用しないです。
瞬発的に書けるようにする訓練が必要です。
綺麗な字を書く必要もあります。速くきれいに書く訓練。
字を書く訓練については、過去記事もはっておきます。
僕は未だに字がめちゃくちゃ汚いですが、この時ばかりは訓練のお陰で多分読める字にはなっていたような気がします。
解答を覚えるという論点では、まずは解答をPCで打ってみてその上で、写経してもよいと思います。
伍の型:「複数の人からのアドバイスを受け入れる」
結局ここまでの工程を踏んだとしても、独りよがりの自己満足に陥っている可能性があります。
特に厳しいアドバイスが一番身に染みます。
といっても、1人の人からのアドバイスだと偏りもあるので、
複数の人から多面的にアドバイスを受けるのがよいです。
出来ないところや陥りやすいところ、悩みのポイントは人それぞれ似通っていて、
みんな同じようなところでつまずいて
勉強仲間がいる方は解答を見せあい、各々の解答を見比べてアドバイスをし合うことが有効です。
受験校でのカリキュラム、独自のコミュニティを自ら作る、タキプロのなどの受験生指導のコミュニティを有効活用していきたいです。
陸の型:「解答に辿り着いたプロセスを議論する」
どうしてこの解答がかけたのか、どうしてこの解答になってしまったのか、
解答にまで辿り着いた背景を考えることで、自分の解答へのプロセスとの違いを比較することが出来ます。
解答までのプロセスは過去問集や模試などの解答解説には書いているものの、
何故模範解答に至ったのかしっくりこないことが多いです。
受験生同士での集まりで解答までのプロセスを意見交換することで、他人との違いを比較分析して、反省・改善することが出来ると思います。
現実的に出来たレベル。どの部分を鍛えれば、出来る領域が増えていくか。
切磋琢磨して学習していくことがよいです。
漆の型:「80分間の各工程を分割して強化する」
既に書く訓練は分割してやっきてますが、80分間のプロセス事態を分割して弱点を強化する学習法があります。
80分間のプロセスでは大きく設問解釈、与件分析、解答構成、解答を思考、解答を書くとあり、それぞれを各10分から20分に分解してやってみてください。
自分の弱点となっている個所を洗い出して強化していきます。
設問分析だけ5年分とか、過去問を使って横で見てみる。
Excelでまとめて分類検討。Excelを無料で添付しているサイトもありますので、探してみて有効活用もできます。
事例Ⅰ・Ⅲでは設問解釈が弱ければ設問解約を横解きで、解答構成まで短時間で書いてみる。
事例Ⅱなどでは与件からの情報の整理やキーワードを抜くのが難しいという状況であれば、短時間でピックアップだけをする訓練をする。
事例Ⅳでは難解なNPVなどの問題も部分部分で見ていけば、正確に理解できる部分も増えていきます。
強敵や難題でさえも、細かく分割して、部分部分で見ていけば、弱点が見つかり攻略の糸口が見つかる時が来るものです。
捌の型:「解答要素の詰め込みと読みやすさを調整する」
書く技術の中では、キーワード詰め込みか、読みやすさ重視かどちらか迷うところ。
熟練度・レベル感にもよりますが、僕の個人的な経験からはまずは詰め込みから始める方が良いと思います。
元々国語力にあるかたは文章が綺麗です。その様な方は要素をさらに入れることで、より高レベルの解答になります。
一方、僕のように国語力が普通の人は始めから綺麗に読みやすく書くことで、薄っぺらい解答や的を外した解答になってしまう可能性があります。
極端な話をすれば、解答を外しがちな人はリスク分散で1分を短くして、詰め込んで複数回答を入れることで、リスク分散の解答を作っていくこともできます。
とはいえ高得点は的を得た回答で、さらに読みやすいこと。
常の自分の現在地を確認した上での、選択がよいです。
現場対応できれいにまとめられる問題と、リスク分散の詰め込み回答の両方を設問によって切り替えて使うのが現実的です。
玖の型:「時間を管理して常に戦える状態を維持する」
勉強時間の捻出にもつながる、私生活でのコンディション作り。
直前期は勉強を優先順位の第1位にして、全て勉強することあり気で24時間を使う思考になってきます。
食事は腹一杯には食べず、常に眠くならない様にした方がよいです。
食事を制限することでダイエット効果もあります。
また、残り2か月間は時間捻出のために自炊をせず、外食などでのグルメも無視した方がいいです。
試合前のアスリートの様に、自分が選手であることを自覚して、戦える状態に仕上げていく。
一方、体調管理や疲労が溜まらないように適度に休むことも重要です。
対応策としては、人間関係で過度に群れない、ケータイを必要以上に見ない、
スクリーンタイムで時間を分析、いらないアプリを削除する、通知をoffにする
など人間関係やスマホとの付き合い方も変えていく必要もあります。
周りの人達、ご家族の方の協力が必要な時でもあります。
拾の型:「完璧を求めない、敢えて型を崩す」
60点以上を取れば合格点です。
優秀答案や80分では書けないような模範解答もありますが、
完璧を求めずに合格点を死守することに拘った方がいいです。
実務でコンサルタントの経験がある方は、中小企業診断士の試験と割り切って、
実務とは切り離して問題に取り組む。
敵は強敵されど上位20%で合格出来ればよいと割り切って、
80分間で現実的に書ける解答に集中して取り組んでいくことが重要です。
僕の令和1年度の事例ⅠとⅢの失敗の原因は型に拘りすぎたことだったと思ってます。
時間配分や過去問からの傾向にとらわれすぎて、時間をロスしてしまったり、
解答の要素に加点とならない要素をいれてしまったりと失敗も多かったです。
型に拘り過ぎず、解き方を思考錯誤していく。
型と自分の現在の能力とのバランスを考慮して、適応するハイブリッド型がベストだと思います。
初めから型を全て自分流でやるのはお薦めできないですが、
ある程度突き詰めていったあとは「守・破・離」です。
離の部分は解答を外す可能性が高まりますので若干になります。
予備校や合格者・他人のお作法を正としつつも、自分でアレンジして自分のものにする。
拾壱の型:全てを極めた方へ
「悟りの境地、出題される問題が見えてくる」
これはおまけです。
複数年対策をしていないとこの領域まではいかないと思います。
全てやることをやり終えて、繰り返しやって、全てが頭に入り、やりこみ過ぎた後にしか到達できない境地です。
ここまで出来れば合格を超えた合格。受験指導が出来るレベルの境地です。
過去の出題パターンから次に出てくるであろう分野を絞り込み、予想問題が想定出来る状態。
この感覚は高得点合格者とのやりとりで感じました。
ここまで到達しなかったとしても、僕のようになんとか合格点まではいける気がします。
高得点をとっている人は、たまたま問題と相性がよかったのか。他年度生でやりこんだ末に到達した神の領域だと思います。
このような状態には自分自身で手を動かし、頭を動かし、目で見て、耳で聞き、五感全てを使って、最後は感情を高ぶらせることで、辿り着くものだと思います。
滝行
残り2か月間は修行僧になるべきです
本日のまとめ
- 壱の型:「解答を採点する」
- 弐の型:「80分間で解く」
- 参の型:「書くフレーズを暗記する」
- 肆の型:「解答や書くべきところを写経する」
- 伍の型:「複数の人からアドバイスを受ける」
- 陸の型:「解答に辿り着いたプロセスを議論する」
- 漆の型:「80分間の各工程を分割して強化する」
- 捌の型:「解答要素の詰め込みと読みやすさを調整する」
- 玖の型:「時間を管理して常に戦える状態を維持する」
- 拾の型:「完璧を求めない、敢えて型を崩す」
- 拾壱の型:「悟りの境地、出題される問題が見えてくる」
2次筆記試験まであと62日。
毎日気を緩めず、毎日カウントダウン。
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