おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
みなさんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「平成30年度 事例Ⅱ 活!ここからが本番!使える資源をピックアップ。」です。
- 機会損失を回避しよう
- いよいよ残り9週間で2次試験本番
- 使える資源と微妙な資源
- 強みをピックアップして、設問にない弱みは流す
- 立地はどーなのよ?
- X市街地の外部環境の説明が多いです
- 問題に対応した書籍紹介
- 本日のまとめ
まずは令和1年度 事例Ⅱの再現答案の記事からです。
「平成30年度 事例Ⅱ フレームワークと資源のつながり」は下記です。
機会損失を回避しよう
中小企業診断協会のホームページに、令和2年度中小企業診断士第2次試験における「新型コロナウイルス感染症への対応について」が掲載されました。
令和2年度中小企業診断士第2次試験における「新型コロナウイルス感染症への対応について」
感染症のことについては1次試験の時と同様で感染症の疑いのある方は受験を回避して下さいといった注意喚起。
また今年の受験を回避した場合、来年度に受験する権利が延長されるといった内容が記載されてます。
ここまで来たら当然に今年の2次試験を受験して、「機会損失」を回避しますよね。
今年初めて1次試験を合格した方で、まだまだ実力不足だから1年間じっくり勉強してから試験に臨みたい。
マイナス思考ではなく、プラス思考。
仮に準備が完璧でなくても3ヵ月間の学習期間で合格できたら、実力者と周りから評価されます。
今後の中小企業診断協会からの情報は、
来週8月25日(火)には1次試験の正式な合格発とその分析。
データから今年の2次試験の参加者と合格者数の予測が出来てくる。
各種ブログで掲載されると思います。
1次試験の時の様に直前かもしれませんが、試験会場の発表と続きます。
1次試験は千葉の幕張メッセに東京の方がいかないといけないといった、
会場が自宅から遠いということを除けば、会場はめちゃくちゃ快適だったという声を聞いてます。
3人掛けの机に1人で座れるので、あの忌まわしい消しゴムによる振動の影響は全くないですよね。
会場の過度な心配は無用です。
いよいよ残り9週間で2次試験本番
残り土日は10回限り。
最後の10回目は2次試験本番です。
昨年2次試験初受験だった僕の場合は受験が出来る喜びに満ち溢れていて、
めちゃくちゃ楽しみな気持ちが大きかったです。
一方昨年不合格だった方や複数年受験の方は、今年は果たして合格出来るのか疑心暗鬼となって不安が多いと思います。
そんな中、なかなかモチベーションが上がらずこの時期まで来てしまっている多年度生の方もいると思います。
今この時期に踏ん張らないと、今年初受験の方にどんどん追い越されているという、感覚をもった方がよいです。
「今年は〇〇だから。」って、もう聞き飽きてませんか?
この言葉本当に好きじゃないです。環境変化って常にあるものだし、言い訳にしているとしか思えない。逆に 「今年は〇〇だから。」の良い所に目をやった方がいいです。
残り9週間で全てをやり切ってください。
残りの期間でやり切ることにそろそろ注力していき、貪欲に深みを増して圧倒的な状態で試験にのぞむべきだと思います。
試験合格を目指してガチで勝負して勉強できるのは残り僅かです。
このブログのように合格後勉強ネタを継続することはできますが、
緊張感や切迫感、自分を追い込めるのは受験生ならではです。
このブログを読んでいる受験生の方はマニアックな方か、既に勉強には余裕がある人だと思いますので、自分には成し遂げられなかった、より高いレベルでの準備を目指してください。
使える資源と微妙な資源
平成30年度事例Ⅱの与件は全部で9段落。
前半部分を見ていきます。
第1段落
①B 社は、<X 市市街地中心部にある老舗日本旅館>である。「明治初期」に創業し、「約150年」の歴史をもつ。「2 年前」、<父親である社長>が急死し、民間企業に勤めていた<30 歳代後半の長男>が急きょ事業を承継することになり、<8 代目社長>に就任した。資本金は「500 万円」、従業員は<家族従業員3名>、<パート従業員4名>である。このうち<1 名>は、「つい最近」雇用した英語に堪能な従業員である。客室は「全15 室」で、最大収容人員は「50名」、1 人1 泊朝食付き「7,500 円」を基本プランとする。裏手には大型バス1 台、乗用車6 台分の駐車場がある。
→B社の概要の段落。明治初期から約150年続く超老舗日本旅館。
客室が15室で7,500円、満室稼働で毎日112,500円の売上。
いかにも活用しなさとばかりに登場したきた、
「つい最近」雇用した英語に堪能な従業員
最終センテンスに裏手には大型バス1 台、乗用車6 台分の駐車場がある。
ここですよね。どう使うのって思ってしまうのは??
→宿泊客との交流から人的資源を紐づけて第3問。
強みをピックアップして、設問にない弱みは流す
第2段落
②簡素な朝食は提供しているものの、客室稼働率に上下があり食材のロスが発生するという理由と調理人の人件費を削減するという理由から、「創業以来」、夕食は提供していない。<宿泊客>から夕食を館内でとりたいという要望がある場合は、すぐそばにある<地元の割烹料理店>からの仕出しで対応している。これまで何度か小さな増改築を行ってきたが、「現在」の宿泊棟は「築45年」である。客室には基本的にずっと手を加えていない。畳と座卓、障子、天井吊り下げ式照明のある、布団を敷くタイプの古風な和室である。館内には大広間があり、その窓からは小ぶりだが和の風情がある苔こけむした庭園を眺めることができる。大浴場はないため、各部屋に洋式トイレとバスを設置している。<歴代の社長たち>は皆、芸術や文化への造詣が深く、執筆や創作のために<長期滞在する作家や芸術家>を支援してきた。このため、館内の廊下や共用スペースには、<歴代の社長たち>が支援してきた<芸術家>による美術品が随所に配置され、全体として小規模な施設ながらも文化の香りに満ちた雰囲気である。この中には、<海外でも名の知られた作家や芸術家>もいる。
→より詳しいB社の概要に入る。
前半は夕食は出していないこと。
館内には大広間で、和の風情がある苔こけむした庭園を眺めることができる。
いかにもの表現の使ってくださいキーワード。
<芸術家>による美術品、文化の香りに満ちた雰囲気。
<海外でも名の知られた作家や芸術家>もいる。
おーこれも使えそうですね。
今回気づいたのはW:弱みの記述と弱みからのS:強みの記述。
設問にないSWOT分析、弱みの列挙までしてしまうと、余計に時間がかかりロスになりますね。
B社の資源を第2問の自社情報と紐づける。
また、第4問の宿泊需要にも何かできないか検討する。
和の風情がある苔むした庭園
立地はどーなのよ?
第3段落
③<X 市>は江戸時代から栄えた城下町である。明治時代までは県内随一の商都であり、教育や文化支援にも熱心な土地柄であった。<X 市市街地>は、北側は城跡付近に造られた官公庁街、東から南側にかけては名刹(めいさつ)・古刹(こさつ)が点在する地域となっており、西側には商都の名残である広大な商業地域が広がっている。B 社は「創業時」からちょうどこの中央に立地し、これらのエリアはいずれも徒歩圏内にある。B 社から最寄り駅までは公共バスを利用して20 分強かかるが、「現在」、この間を結ぶバスは平均すると1 時間に5 ~ 6 本程度運行している。この最寄り駅からは国内線と国際線の離発着がある空港に向けて、毎日7 往復の直通バスが走っており、駅から空港までの所要時間は1時間40 分ほどである。
→X市の段落。
名刹(めいさつ)・古刹(こさつ)
言葉を知らないと何のことやら。
立地は重要という過去問の経緯から観光地の中心に立地しているが、交通至便がよろしくないという書き方。説明がバス・バスと多く出てくるが、ようは駅から遠くて微妙な立地?ということ。
立地条件の部分が第4問に対応。
X市街地の外部環境の説明が多いです
第4段落
④<X 市市街地>の中でも、商業地域の目抜き通りには江戸時代の豪商や明治時代の実業家が造り上げた厳かな大型建造物が立ち並ぶ。この通りは「現在」でも商業地域の顔である。「400 年以上」続くとされる地域の祭りでは、市内各地を練り歩いてきた豪勢な何台もの山車がこの通りに集結するタイミングで最高の盛り上がりを見せる。<夜通し続くこの祭りの見物客>は「近年」、年々増加している。街の一角にはこの祭りの展示施設があり、ここを<訪れた観光客>は有料で山車を引く体験ができる。<X 市商業地域>には、歴史を感じさせる大型建造物が残る一方、住民を対象にした店舗もたくさんある。<普段遣いのお店から料亭、割烹料理店までのさまざまなタイプの飲食店をはじめ、各種食料品店、和装店、銭湯、劇場、地元の篤志家が建設した美術館などの施設>が集積している。
→資源を振り分けていたら、スーパーマリオのキノコ、1UPキノコ、毒キノコに見えてきました。 一応あとあと使える伏線で
地域の祭り、山車、最高の盛り上がりを見せる
ターゲット?
<夜通し続くこの祭りの見物客>、<訪れた観光客>
<訪れた観光客>は有料で山車を引く体験ができる
宿泊客や交流促進から、第3問、夜通し続く祭りから、第4問に紐づけられる。
第5段落
⑤「10 年ほど前」、X 市の名刹と商業地域が高視聴率の連続ドラマの舞台となり、このエリアが一躍脚光を浴びた。これを機に、<商業地域に拠点をもつ経営者層>を中心として、このエリア一体の街並み整備を進めることになった。名刹は「通年」で夜間ライトアップを行い、<地域>の動きに協力した。<地域ボランティア>は観光案内や街の清掃活動を行い、美しい街並みと活気の維持に熱心である。こうした影響を受け、「最近」では、ほとんどいなかった<夜間の滞在人口>は増加傾向にある。
→X市の記述が続きます。B社じゃない記述。外部環境です。
連続ドラマの舞台、エリアが一躍脚光を浴びた 食いつきたくなる記述。
名刹は「通年」で夜間ライトアップを行い、<地域>の動きに協力した。
<地域ボランティア>は観光案内や街の清掃活動
<夜間の滞在人口>は増加傾向から、第4問に対応付ける段落。
第4問(配点25点)
B 社は、X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B 社はどのような施策を行うべきか、100 字以内で述べよ。
前半まで以上です。
第1問の3C分析は、全体を把握してから。
経営資源をベースに設問との紐づけを思考する。
X市の説明が3段落~6段落まで続きます。
幻~~~??なのか。
どの段落がどの設問に使える資源かを紐づけするのが難しい。
後半につづく。
問題に対応した書籍紹介
平成30年度(2018年度)の解答解説が掲載されている書籍です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
まとめシート 平成30年度編:2次試験 ¥550
ふぞろいな合格答案12
平成30年度試験(2018年度試験)の答案分析と再現答案 ¥2,640
ふぞろいな再現答案5、再現答案5各¥2,640
平成30年度と平成29年度試験(2018年度と2017年度試験)の答案分析と再現答案
事例問題攻略マスター(第2版)¥3,080
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。A5版と小さく持ち運びに便利。
EBAメソッド で「読み・解く合格答案作成講座 ¥2,640
メソッドと平成30年度の事例問題は網羅されてます。
LEC平成30年度第2次試験 模範解答解説集 ¥1,100
本日のまとめ
- 今年の2次試験は当然受験して「機会損失」を回避。
- 仮に準備が完璧でなくても3ヵ月間の学習期間で合格できたら、実力者と周りから評価される。
- やり切ることにそろそろ注力していき、貪欲に深みを増して圧倒的な状態で試験にのぞむべき。
- 経営資源をベースに設問との紐づけを思考する。
- どの段落がどの設問に使える資源かを紐づけするのが難しい。
2次筆記試験まであと64日。
合格こそが全て。そろそろ本気モードです。
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