おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
本日は「2次試験対策 事例Ⅲ H28年度 カット野菜はどう料理するか? 」です。
事例Ⅲ
2次試験の事例Ⅱは生産・技術の事例です。事例企業は全て製造業で、製造業に明るい方で出ないと専門用語が出てきて、イメージがつかみづらいことがあります。
事例Ⅲの特徴は、設問・与件文の構がある程度パターン化しており、パターンを掴むことが出来ればおお外ししづらくなり、解答が安定してくる事例です。
私は初めは事例Ⅲが一番不得意でした。過去に模試で0点をたたき出したおこともありました。たぶんかなり外れたことを書いてました。
過去問分析によりパターン化してから解答していくと安定していきます。
また、事例Ⅰと事例Ⅱの解放の両方の解法や事例問題を解く技術を応用して対応していく事例だと思います。
4年前にタイムスリップ
今回はH28年度の事例を題材にします。
振り返れば4年前。4月に熊本地震が発生し震災大国であることを改めて再認識。6月に東京都知事が舛添要一氏が辞任され、7月に現任の小池百合子さんになる。
8月にはリオオリンピックが開催され、日本がメダルラッシュにより過去最高の成績を収める。10月プロ野球では、広島東洋カープが25年ぶりのセ・リーグ優勝。
流行しのは「Pokémon GO」、ピコ太郎によるPPAP、『君の名は。』『真田丸』
SMAPが大晦日に解散したことも大きな出来事でした。
自分が本格的に勉強を始めたのもこの年でした。早いもので4年間が過ぎてますね。
3年前を振り返ると皆変化があると思います。
何作ってるか分かりやすい、カット野菜のC社
今回は何作っているか分かりやすい、「調理用のカット野菜を生産、販売しているC
社。」を題材とさせて頂きます。
問題の難易度が比較的取り組みやすい事例であることから事例Ⅲの記事の初回として取り上げさせて頂きました。
製造しているものがイメージできるか出来ないかで解答のしっくり感が違いますね。
設問や与件の特徴
平成26年度の事例Ⅲ問題は、設問数が4題。
第1問が40字で2個・第2問が160字・第3問が120字・第4問が160字の合計520字となります。与件文は1,897字。表は1コスト管理表、2クレーム件数、図1に特性要因図と3つも表と図があるのが特徴。
大問が4第と少ないが第2問から第4問は字数が160字、120字、160字と多く、1問当たりで多くのことを書かないといけない年でした。
多くのことを書かないといけないプレッシャーから長ったらしく書いてしまいがちですが、採点にならない余計なことを書いても意味ないです。
設問解釈
以下、平成28年度の設問解釈をしていきます。
第1問(配点20点)
カット野菜業界におけるC 社の a 強みと b弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。
→カット野菜業界がポイント。各40字で字数が少ないので与件情報が多い中、
一番重要なことがらを2つぐらい説明付きで簡潔にまとめる。
定番のSWOT分析のS強みとW弱み。
情報整理・分析の問題。事例Ⅲの第1問の定番問題です。
第2問(配点30点)
「現在」C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を160 字以内で述べよ。
→ 出た、「最大」のキーワード。収益改善を生産管理面で対応して実現する。
「生産管理面」が最大のヒント。
生産管理とは生産計画と生産統制。
生産計画は、日程計画、工数計画
生産統制は、進捗管理、余力管理、現品管理
1次知識を使って解答する。
課題・提案、助言問題。
第3問(配点20 点)
C社では、クレームを削減する改善活動を計画している。このクレーム改善活動を最も効果的に実施するために、着目するクレーム内容、それを解決するための具体的対応策を120 字以内で述べよ。
→ クレーム内容と解決するための具体的対応策。
問題点の列挙・抜きとそれに対する対応策を記載する。
「最も効果的」と1つのことだけを記載する意図の文章が入れられているので解答を検討するのに迷いが生じてしまう作りになっている。
ここも1次知識、作業標準化、マニュアル化、5S徹底。
クレーム内容が問題点、クレーム内容を解決する対応策。
問題点と対応策の助言問題。
第4問(配点30点)
<C社社長>は、経営体質の強化を目指し、「今後」カット野菜の新事業による収益拡大を狙っている。(また)その内容は、顧客からの新たな取引の要望、およびC社の生産管理レベルや経営資源などを勘案して計画しようとしている。この計画について、中小企業診断士としてどのような新事業を提案するか、その理由、その事業を成功に導くために必要な社内対応策とともに160 字以内で述べよ。
→経営戦略問題。 C社の経営資源を活用して、新規事業を実施する。
この問題は賛否両論問題でした。
将来のC社の戦略を助言提案する問題。
問題に対応した書籍紹介
平成28年度(2016年度)の解答解説が掲載されている書籍の紹介です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC
定番の過去5年間の過去問の解答解説。
令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分。
ふぞろいシリーズ
ふぞろいな合格答案10年データブック
平成28年~平成19年の10年間分の事例問題の再現答案とベスト解答、採点基準が記載されているので直近の過去問をやりつくしてしまった方も活用して、平成19年以降の過去問を勉強することができます。
これさえあればとりあえずの解答は入手できます。
ふぞろいな答案分析4
2016年と2017年のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。解答だけでなく分析コメントや特集記事など詳細まで知りたい方向けです。
2016年と2017年のふぞろいの後半部分をの80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。
事例問題攻略マスター
再現答案やプロセスではお薦めです。
第2版が2020年5月に新刊が発売されました。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
ある優秀な人の解答として参考にしました。
平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分です。
本日のまとめ
- 事例Ⅲは、過去問分析によりパターン化すると安定していく。
- 事例Ⅲは、事例Ⅰと事例Ⅱの両方の解法・技術を応用して対応していく。
- 字数が多い場合でも、採点にならない余計なことを書いても意味ない
- 設問解釈で対応する、1次知識を使って解答する。
※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。
※いいねと思った方は、ポチってください。
中小企業診断士登録証をオリジナルバナーにしました。