中小企業診断士shinblog

中小企業診断士試験関係や、独立中小企業診断士の活動などの日々の情報発信をしています!

MENU

企業経営理論 今年も基本的に難しくなる

おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

本日は7科目が1周回って「企業経営理論」についてです。

 

 

まずは企業経営理論の過去記事「企業経営理論 初心者から学べる攻略法」「企業経営理論 どうしたら点数が伸びるのか?」は下記です。  

 


直近10年間の企業経営理論の科目合格率

直近10年間の一次試験全体と企業経営理論の科目合格率の推移です。

 

令和元年度 (2019年度)

一次試験全体:30.25%

企業経営理論:10.81% 低い

平成30年度(2018年度)

一次試験全体:23.50%

企業経営理論:7.11% 低い

平成29年度(2017年度)

一次試験全体:21.66%

企業経営理論:9.01% 低い

平成28年度(2016年度)

一次試験全体:17.66%

企業経営理論:29.59%

平成27年度(2015年度)

一次試験全体:25.98%

企業経営理論:16.67%

平成26年度(2014年度)

一次試験全体:23.23%

企業経営理論:13.40% 低い

平成25年度(2013年度)

一次試験全体:21.70%

企業経営理論:6.81%低い

平成24年度(2012年度)

一次試験全体:23.49%

企業経営理論:12.50% 低い

平成23年度(2011年度)

一次試験全体:16.39%

企業経営理論:13.11% 低い

平成22年度(2010年度)

一次試験全体:15.91%

企業経営理論:19.89%

f:id:Y_Shin:20200511181449p:plain


令和1年は若干上昇しましたが、平成29・30令和1年は約10%以下と科目合格率が低い科目です。

 

7科目の内重要科目であることは言うまでもないですが、ある程度合格者の品質を担保する意味でも、基本的に難しい科目です。試験委員の先生方が戦略論・組織論・マーケティングと多く関わっておりこだわりは強い思いますので、一筋縄ではいかない問題が多いです。

以上から、今年は例年通りの基本的に難しい科目になると予想します。

 

令和元年度(2019年度)試験を振り返り

1日目は財務・会計と企業経営理論の2科目のみで疲労感はなかった。出来ているようで出来ていないのがこの科目の落とし穴。5択の選択肢の中で、最も適切なものを探しに行く。90分間の時間は短いので、ペースを乱さないように、なるべく前倒しで問題と格闘したい。今まで答練などでやってきたことを発揮すれば、今年こそは合格できる。易しい問題が出ることを祈る。

試験開始。まずは全体と俯瞰してみる。

ルーティーンはマーケティングから解答して、労働関連法規、戦略論、最後に一番難しい組織論の解答パターンで解き進める。

 

マーケティングから

第26問 日本語の解釈  望ましいよね

第27問 これも日本語解釈 場合があるよね

第28問 導入期 誤った解釈によるひっかけ

第29問 BtoBとBtoC

第30問1 デジタルマーケティング用語

第30問2 クチコミは重要

第31問1 価格弾力性と交差弾力性

第31問2 用語の意味・基本問題

第32問1 日本語解釈

第32問2 言葉の意味・基本問題

第32問3 ここで出るか統計解析問題、知っているかどうか

第33問1 サービス財、過去問で対応 

第33問2 サービス財の知識問題、知っているかどうか

第34問 日本語解釈

今年のマーケティングは過去問で出たことがない、知らない用語が少なく、日本語の解釈で解答できる問題が多いので、比較的簡単な年と判断。

 

次は、労働関連法規

第21問 職能資格制度。う~ん。

第22問 出た「働き方改革」数字か。

第23問 医師による面談。これも働き方改革

第24問 女性労働者。日本語解釈

第25問 労働保険。数値誤っているかどうか。

予想通り、改正論点が出た。日本語解釈で解答できるものはあった。

 

始めに戻って、戦略論

第1問 ドメイン来い。きた。

第2問 PPM。これもきた。

第3問 知らない用語。非対称情報。勘で解答。

第4問 日本語解釈

第5問 戦略的提携。

第6問 日本語解釈。ひっかけ。

第7問 規模の経済。解釈。

第8問1 高・低 2択まで絞れるか。勘。

第8問2 知ってる単語、過去問で出た単語で勝負。

第9問 きた。キャズム

第10問 社内ベンチャー。意味。

第11問 モジュラー型、インテグラル型。具体的には。

第12問 リーン・スタートアップ

過去に頻出の論点も多くあったが、出し方が違うので、判断に迷う問題が多くあった。

 

最後に組織論。

第13問 出た。フェイス・ツー・フェイスコミュニケーション。

第14問 低次学習と高次学習。

第15問 コンフリクト。

第16問 目標設定理論。フィードバック。

第17問 リーダーシップ論。すべての選択肢で知識がないと厳しい。

第18問 知らない。勘。

第19問 正誤。うん。全部正でいいの。

第20問1 事例の与件。与件解釈もしてしまう。難解。

 

第20問2 正論が正解。

想定どおり、組織論はむずかしい。

マークシート塗りつぶし約1分

見直し時間、再検討時間は8分ぐらい。

90分があっという間に終了する。

マーケティングは出来た。労働関連法規・戦略論は5割。組織は厳しいかも。

例年通り過去問のリメイク問題も出てくるので確実に正答しないと厳しい。

日本語解釈で正解できる問題の正答率が60%の合否を分けるライン。

初めて出てきた知識問題は割り切るのと日本語の正誤から推測して解答する。

 

 私の本試験での得点の推移

平成28年55点、平成29年49点、平成30年45点、令和年64点です。

2016年の独学の時から年々点数が悪くなり、2018年は45点と合格点である60点から、15点も落としてしまい不合格の要因になってしまいました。

今回再現した令和1年試験も自信はなかったですが、何とか60%を超えられました。

 

本日のまとめ 

  • 今年は例年通りの基本的に難しい科目になる。
  • 過去問のリメイク問題は確実に正答しないとならない。
  • 本語解釈で正解できる問題の正答率が合否を分けるライン。

  • 初めて出てきた知識問題は勘で割り切るのと日本語の正誤から推測する。

 

2019年度第13問の実況解説

〇最後に2019年度第13問情報処理の必要性とコミュニケーションメディアの立地ネス、調整メカニズムに関する問題を実況解説します。

 

第13問
 情報処理モデルに従って組織構造をデザインする際には、情報処理の必要性が不確実性(uncertainty)の除去に関わるものなのか、多義性(equivocality)の除去に関わるものなのかによって、必要となるコミュニケーションメディアのリッチネスや調整メカニズムが異なる。
 情報処理の必要性とコミュニケーションメディアのリッチネス、調整メカニズムに関する記述として、最も適切なものはどれか。


ア 新たなアイデアを生み出すために部門間調整を行う際、多義性の除去が必要になるときには、コミュニケーションの冗長性を排除し、効率的な調整メカニズムを確保する必要がある。
イ 環境の新しい意味や価値の変化を知るには、多義性よりも不確実性の除去が重要なので、アンケート調査のような手法が有効である。
ウ 環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。
エ コミュニケーションメディアをリッチなものにするためには、迅速なフィードバック、明確に定義された言語による報告書、複数のチャネルの確保が必要である。
オ 不確実性は情報量の不足を意味するので、リッチなコミュニケーションメディアを活用する必要性があり、より多くの情報を収集・処理するために職能別専門化を追求した組織構造を設計することが望ましい。

 

以下、実況解説。

 リード文は長い。要はコミュニケーションの問題。

 

ア 新たなアイデアを生み出すために部門間調整を行う際、多義性の除去が必要になるときには、コミュニケーションの冗長性を排除し、効率的な調整メカニズムを確保する必要がある。

→排除したらだめやん。×

イ 環境の新しい意味や価値の変化を知るには、多義性よりも不確実性の除去が重要なので、アンケート調査のような手法が有効である。

→不確実性の除去?アンケート調査では解決しないでしょう。×

ウ 環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。

→出た。フェイス・ツー・フェイスコミュニケーション。〇

エ コミュニケーションメディアをリッチなものにするためには、迅速なフィードバック、明確に定義された言語による報告書複数のチャネルの確保が必要である。

→△

オ 不確実性は情報量の不足を意味するので、リッチなコミュニケーションメディアを活用する必要性があり、より多くの情報を収集・処理するために職能別専門化を追求した組織構造を設計することが望ましい。

→職能別専門化 △

 →以上から「ウ」が正解。

過去に何度も「フェイス・ツー・フェイスコミュニケーション」は出題されており、毎回正解の選択肢になっていることを知ってました。

エ・オは本番では理解不能な選択肢でしたが、ウが正しいと過去問のルール、出題者がどの知識を覚えていてほしいかを知っていたからこと、正答できる問題でした。

 難易度評価はA。

 

 

 ※難易度評価。

あとで見返すときのためにABCでランク付けする。

A 確実に正解で見返す必要のない問題。正答率80~100%。難易度:低

B 正解だとは思うが、見返す必要のある問題。50~60%。難易度:中

C 難解な問題。正答率20~40%。難易度:高

 

※いいねと思った方は、ポチってください。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村