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中小企業経営・中小企業政策 得点科目にする

おはようございます。

中小企業診断士のシンです。

本日は昨日に引き続き「中小企業経営・中小企業政策」についてです。

 

 

まずは昨日の記事「中小企業経営・中小企業政策 最もコスパの良い科目」は下記です。  
 

直近10年間の中小企業経営・中小企業政策の科目合格率

直近10年間の一次試験全体と中小企業経営・中小企業政策の科目合格率の推移です。

 

令和元年度 (2019年度)

一次試験全体:30.25%

中小企業経営・中小企業政策:5.57% ※超低い

平成30年度(2018年度)

一次試験全体:23.50%

中小企業経営・中小企業政策:22.98%

平成29年度(2017年度)

一次試験全体:21.66%

中小企業経営・中小企業政策:10.94%

平成28年度(2016年度)

一次試験全体:17.66%

中小企業経営・中小企業政策:12.53%

平成27年度(2015年度)

一次試験全体:25.98%

中小企業経営・中小企業政策:12.20%

平成26年度(2014年度)

一次試験全体:23.23%

中小企業経営・中小企業政策:31.15%

平成25年度(2013年度)

一次試験全体:21.70%

中小企業経営・中小企業政策:16.87%

平成24年度(2012年度)

一次試験全体:23.49%

中小企業経営・中小企業政策:17.43%

平成23年度(2011年度)

一次試験全体:16.39%

中小企業経営・中小企業政策:5.14% ※超低い

平成22年度(2010年度)

一次試験全体:15.91%

中小企業経営・中小企業政策:24.20%

 

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特徴的なのは、平成23、令和1年は科目合格率5%代と

難化した年があることです。直近の昨年度の試験は難化しました。

ただし、例年は基本的に科目合格率が高く、比較的得点が取りやすい科目となっております。

以上から、今年は例年通りの難易度になり、得点科目となる可能性が高いと予想します。

 

令和元年度(2019年度)試験を振り返り

2日目の最後の科目が中小企業経営・中小企業政策。

昨年科目合格しておりましたが、高得点が狙えると見込んで、

敢えて受験して得点の上積み試みました。

経営情報システムを科目免除しておりましたので、

1科目目の経営法務終了後の10時~13時30分の開始まで3時間30分も時間があり、直前暗記に時間を使いました。

私が受験した大正大学巣鴨キャンパス校舎は非常に綺麗な建物で、

1階のデスクの場所などで皆さん直前勉強をしておりました。

最後の詰め込みに十分な時間が確保できました。

 

試験開始の合図から、問題ページをめくり全体を見渡す。

先に得点が取りやすい後半の施策の部分から解いて余裕を持つ作戦も検討しておりましたが、ことも検討しておりましたが、記憶が薄れない様に第1問の白書部分・経営部分から解答しました。

 

中小企業経営からスタート。

第1問 経済センサス。中小企業の動き。

第2問 小規模企業白書。資本装備率。傾向から類推して解答。

第3問 細かい。「1984年以前」に設立された企業の割合。

第4問 小規模企業白書。類推と暗記した知識。

第5問 付加価値比率。知識の暗記。

第6問 日本の将来推計人口。一般知識。

第7問 OFF-JTの研修。勘。文章の意味を理解して解く。 

第8問 企業の新設と買収。理解。

第9問 設備投資。細かい。

第10問  企業間連携。知識の暗記。課題は人材か効果か。

第11問 民間金融機関と政府系金融機関の貸出残高の一般常識。

第12問 出た、外国人労働者

 

続いて、中小企業政策

第13問 中小企業基本法。毎年出るサービス問題。知識の暗記。

第14問 経営革新支援事業。知識と理解の問題 

第15問 ものづくり補助金。「もの補助」付加価値額、経常利益。 

第16問 JAPANブランド育成支援事業。細かい知識。数字暗記。

第17問 小規模事業者持続化補助金。知っているかどうか。

第18問 新創業融資制度。マル経融資との比較して覚えていたか。

第19問 中小企業倒産防止共済制度。出た。繰り返し出ている頻出論点、

第20問 模倣品対策支援事業。初耳。いくら出るのか想像。

第21問 伝統的工芸品産業支援補助金。初耳。

第22問 戦略的基盤技術高度化支援事業。詳細を覚えているか。

第23問 産業競争力強化法と中小企業等経営強化法の違い。

第24問 地域未来投資促進法。初耳。初論点多いな。

  

試験本番を振り返り、まずい5割しかとれてないかも。

「今年の爆弾科目は中小?難化した。」って思いました。

中小は得点を上積みするために受験したにもかかわらず、厳しい結果になることも腹積もりしました。

 

私の得点結果2016年44点、2017年49点、2018年71点、2019年63点

2016年・2017年は不合格、2018年得意科目、2019年60は超えてた。

結果として、毎年出題される論点を確実に取っていくこと、

新規論点は類推で解答まで辿り着く仮説・検証が重要です。

中々難しいですがコンサルタントの試験なので、初論点に対応していく力も必要ですね。

暗記ツール

初年度は自作の単語帳を活用しましたが、暗記用教材は「一発合格まとめシート」の付録のPDFと情報・中小には一覧データがついてますので、有効活用することをお薦めします。私は一覧データ、用語と説明のデータをExcel表にして暗記ツールの一つとして活用しました。暗記カードアプリでも活用できます。

語呂合わせもついてます。

各科目共通ですが、イラスト付きでビジュアル面でも理解しやすいです。

繰り返しみては、つぶやいては、忘れては覚え直してや

初年度は自作の単語帳を活用しましたが、暗記用教材は「一発合格まとめシート」の付録のまとめシートのPDFと情報・中小には一覧データがついてますので有効活用することをお薦めします。私は一覧データ、用語と説明のデータをExcel表にして暗記ツールの一つとして活用しました。暗記カードアプリにも活用できます。

各科目共通ですが、イラスト付きでビジュアル面でも理解しやすいです。

 

中小企業政策はまとめ方によって暗記の効率が変わります。

各制度をに数字を覚えても知識がバラバラでアウトプット力につながりませんので、

類似制度を横並びにしてセットで暗記するのがよいです。

点と点の知識を線にして覚えるイメージ。

 

 

 

 

問題演習強化

中小企業政策分野に限り過去問の反復学習は効果があります。過去10年分を掲載している過去問マスターを活用して、頻出論点を繰り返し解いて暗記ツールとして活用していくことが有効です。

同じ論点の選択肢で正解とするワードも、過去問を解くことで傾向が知れます。

単純な問題も多いので、苦手分野や暗記がし辛い分野に絞ってもよいと思います。

 

最新版は最新の情報にアップデートされてますので、必ず最新版を利用して学習したほうがよいです。

1回しか出てきていない論点は再び出てくる可能性は低いので飛ばしてしまっても問題ないです。 

本日のまとめ 

  • 今年は昨年同様の難易度になる可能性が高い
  • 毎年出題される論点を確実に取っていくこと、新規論点は類推で解答まで辿り着く仮説・検証が重要
  • 類似制度を横並びにしてセットで暗記するのがよい
  • 頻出論点を繰り返し解いて暗記ツールとして活用していくことが有効

2019年度第19問中小企業倒産防止共済制度の問題の実況解説

〇最後に2019年度第19問中小企業倒産防止共済制度の問題を実況解説します。

 第19問
中小企業診断士のA氏は、食品製造業(従業員数15 人)の経営者のB氏から「取引
先企業の倒産による連鎖倒産を防止したい」と相談を受けた。そこで、A氏はB氏
に、「経営セーフティ共済」の愛称を持つ中小企業倒産防止共済制度を紹介すること
とした。
この制度に関する、A氏のB氏に対する説明として、最も適切なものはどれか。


ア 共済金の貸付けに当たっては、担保が必要になる場合があります。
イ 共済金の貸付けは無利子ですが、貸付けを受けた共済金の10 分の1 に相当す
る額が掛金総額から控除されます。
ウ 対象となる方は、6 カ月以上継続して事業を行っている小規模企業者です。
エ 毎年の掛金の80 %は損金に算入できます。

 

以下、実況解説。

 

経営セーフティ共済」が愛称、中小企業倒産防止共済制度の問題。

過去問から退職金共済、倒産防止共済、小規模企業共済の内、毎年1問出題されている分野。3つの制度の内容を入れ替えて出題する選択肢が毎年出てくる。

3つの制度の知識を思い出しながら解答する。


ア 共済金の貸付けに当たっては、担保が必要になる場合があります。

→無利子・無保証人・無担保「ム・ム・ム」でしたね。

無利子なのは倒産防止共済のみ。×

イ 共済金の貸付けは無利子ですが、貸付けを受けた共済金の10 分の1 に相当す
る額が掛金総額から控除されます。

→10分の1が控除。〇。

ウ 対象となる方は、6 カ月以上継続して事業を行っている小規模企業者です。

→6カ月、いや1年。6か月は納付。

エ 毎年の掛金の80 %は損金に算入できます。

→全額損金算入できる。×

 →以上から「イ」が正解。

難易度評価はAでした。

 

退職金共済、倒産防止共済、小規模企業共済の3つの制度の内容を入れ替えて出題する選択肢も出題されます。その場合には3つの制度の知識を思い出しながら解答します。

昨年度は単純に倒産防止共済の知識のみで解答できる問題でした。

確実に得点したい問題でした。

 

 ※難易度評価。

あとで見返すときのためにABCでランク付けする。

A 確実に正解で見返す必要のない問題。正答率80~100%。難易度:低

B 正解だとは思うが、見返す必要のある問題。50~60%。難易度:中

C 難解な問題。正答率20~40%。難易度:高

 

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